日本応用数理学会

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日本応用数理学会
The Japan Society for Industrial and Applied Mathematics
団体種類 一般社団法人
設立 1990年4月
所在地 日本の旗 日本 東京都文京区弥生 2-4-16
法人番号 5010005019146
活動地域 日本の旗 日本
主眼 応用数学 (ウェーブレット, カオス, 可積分系, 折紙工学, 数値解析, 数値線形代数, 常微分方程式の数値解法, 偏微分方程式の数値解法, 精度保証付き数値計算, 機械学習, 数理医学, 数理政治学, 情報セキュリティ, 数理ファイナンス, 数論アルゴリズム, CAE, 連続体力学など) に関する研究の発展と普及
活動内容 学術的会合を開催するとともに教科書・論文誌 (JJIAM, JSIAM Letters) を編集・刊行する
ウェブサイト http://www.jsiam.org/
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一般社団法人 日本応用数理学会(いっぱんしゃだんほうじんにほんおうようすうりがっかい、英語: The Japan Society for Industrial and Applied Mathematics、略称 : JSIAM)は、1990年に設立された学会である。応用数学研究に関する交流の場である。SIAM(米国の工学と応用数学の学会)の日本版に相当する。

部会[編集]

研究分野ごとに次の部会が設けられている[1]

  1. ウェーブレット
  2. 応用カオス
  3. 応用可積分系[2] (可積分アルゴリズム、可積分幾何学 (: Integrable geometry)、超離散 (: Ultradiscrete)ソリトンモデル、セル・オートマトンなどを扱う)
  4. 折紙工学
  5. 科学技術計算と数値解析 (PDE/ODEの数値解法を主に扱う)
  6. 機械学習
  7. 行列固有値問題の解法とその応用 (数値線形代数を扱う)
  8. 計算の品質 (精度保証付き数値計算計算機援用証明区間演算を主に扱う)
  9. 産業における応用数理
  10. 数理医学
  11. 数理政治学
  12. 数理設計
  13. 数理的技法による情報セキュリティ
  14. 数理ファイナンス
  15. 数論アルゴリズムとその応用
  16. CAEモデリングとデータ活用
  17. 離散システム
  18. 連続体力学の数理
  19. 若手の会
  20. 環瀬戸内応用数理

学術的会合[編集]

年会・研究部会連合発表会[編集]

毎年3月に研究部会連合発表会、9月に年会が行なわれる。会場は各大学の持ち回りである。年会では会員の申込により行われる口頭発表の他に、ポスター発表も行われる。

その他の会合[編集]

三部会連携応用数理セミナー[編集]

「科学技術計算と数値解析」、「行列固有値問題の解法とその応用」、「計算の品質」の三部会が連携し、 学部生・大学院生、企業の研究者・技術者を対象にした応用数理セミナーを毎年実施している[3][4][5]

学生研究発表会[編集]

「若手の会」が毎年3月に行っている学生によるポスター発表会である。

出版物[編集]

日本応用数理学会による出版物として以下がある[6]

  • 学会誌「応用数理」
  • JSIAM Online Magazine
  • 日本応用数理学会論文誌
  • JJIAM (Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics)[7]
  • JSIAM Letters
  • シリーズ応用数理 (共立出版より刊行)[8][9][10][11][12][13]
  • 応用数理の遊歩道[14]

[編集]

日本応用数理学会の授与する賞には次のようなものがある[15]

  • 論文賞、ベストオーサー賞
  • 業績賞
  • 若手優秀講演賞
  • 優秀ポスター賞
  • 研究部会連合発表会優秀講演賞

関連項目[編集]

関連・類似団体[編集]

賛助会員[16][編集]

過去に会長を務めた人物[編集]

カッコ内は会長を務めた年度[17]

過去に業績賞を授与された人物[編集]

過去に論文賞・ベストオーサー賞を授与された人物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 研究部会”. 日本応用数理学会. 2019年4月26日閲覧。
  2. ^ 解析学百科II 可積分系の数理、朝倉書店、中村佳正 et al. (2018) では「応用可積分系」を次のように位置付けている。

    応用可積分系 (applied integrable systems) とは、可積分系に理論的基盤を置き、可積分系のもつ記述力や機能性を、元来は可積分系とは無関係な「ビルトインされた線形性」を持つ問題の解析に広く適用しようという研究分野である。

  3. ^ 三部会連携「応用数理セミナー」2018東京大学大学院数理科学研究科で開催
  4. ^ 三部会連携「応用数理セミナー」2016東京大学工学部で開催
  5. ^ 三部会連携「応用数理セミナー」2015東京大学工学部で開催
  6. ^ 刊行物”. 日本応用数理学会. 2019年4月26日閲覧。
  7. ^ Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics, SpringerLink ISSN 0916-7005
  8. ^ 数理的技法による情報セキュリティ, 日本応用数理学会 監修・萩谷昌己・塚田恭章編
  9. ^ 公開鍵暗号の数理, 日本応用数理学会 監修・森山大輔・西巻陵・岡本龍明
  10. ^ 折紙の数理とその応用, 日本応用数理学会 監修・野島武敏・萩原一郎
  11. ^ 有限要素法で学ぶ現象と数理―FreeFem++数理思考プログラミング― 日本応用数理学会 監修・大塚厚二・高石武史著
  12. ^ 応用のためのウェーブレット, 日本応用数理学会 監修・山田道夫・萬代武史・芦野隆一著
  13. ^ 数値線形代数の数理とHPC, 日本応用数理学会 監修・櫻井鉄也・松尾宇泰・片桐孝洋編
  14. ^ (岩波オンデマンドブックス) 応用数理の遊歩道, 岩波書店, 9784007304385.
  15. ^ 学会賞”. 日本応用数理学会. 2019年4月26日閲覧。
  16. ^ 日本応用数理学会 賛助会員名簿
  17. ^ 日本応用数理学会、歴代会長
  18. ^ Cahn-Hilliard方程式の差分法による数値的解析, 日本応用数理学会論文誌 Vol.3,No.3,1993,pp.217-228, 降旗大介, 恩田智彦, 森正武.
  19. ^ 高次と低次のモードの省略可能なモーダル周波数応答感度解析手法の開発, 日本応用数理学会論文誌 Vol.4,No.2,1994,pp.141-164, 小机わかえ, 萩原一郎, 馬正東.
  20. ^ 等角写像とその円錐殻折り紙構造物設計への応用, 日本応用数理学会論文誌 2012, vol.22, No.4, pp.301-318, 石田祥子, 野島武敏, 亀井岳行, 萩原一郎.
  21. ^ 分布関数の再帰方程式による確率論破壊力学の解法の提案, 日本応用数理学会論文誌 Vol.5,No.4,1995,pp.445-461, 秋葉博, 吉村忍, 矢川元基.
  22. ^ Bessel関数零点を標本点に持つ補間および数値積分公式, 日本応用数理学会論文誌 Vol.6,No.1,1996,pp.39-66, 緒方秀教, 杉原正顯.
  23. ^ 特異な係数行列をもつ連立一次方程式に対するCR法の収束性, 日本応用数理学会論文誌 Vol.9,No.1,1999,pp.1-13, 阿蔀邦美, 緒方秀教, 杉原正顯, 張紹良, 三井斌友.
  24. ^ 特異値計算のためのdqds法とmdLVs法の収束性について, 日本応用数理学会論文誌 Vol.17, No.2, 2007, pp.97-131, 相島健助, 松尾宇泰, 室田一雄, 杉原正顯.
  25. ^ 第二種積分方程式に対するSinc選点法の改良とその理論解析, 日本応用数理学会論文誌 Vol.20, No.2, 2010, pp.71–113, 岡山友昭, 松尾宇泰, 杉原正顯.
  26. ^ Hawkes過程による信用リスク伝播のモデリングとその応用, 応用数理 2017, Vol.27, No.1, pp.5-12, 山中卓,中川秀敏, 杉原正顯
  27. ^ 悪条件連立一次方程式の精度保証付き数値計算法, 日本応用数理学会論文誌 Vol.15, No.3, 2005, pp.269-286, 太田貴久, 荻田武史, Siegfried M. Rump, 大石進一.
  28. ^ 有向丸めの変更を使用しないタイトな行列積の包含方法, 応用数理 Vol.21, No.3, 2011, pp.186–196, 尾崎克久, 荻田武史, 大石進一.
  29. ^ 劣決定逆問題に対する Cluster Newton 法とその薬物動態モデルへの応用, 応用数理2014,Vol.24,No.4,pp.7-15, 青木康憲, 速水謙, 小長谷明彦.
  30. ^ 小野隼, 友枝明保, 杉原厚吉、「フットステップ錯視アートの設計法(応用)」 『日本応用数理学会論文誌』 2013年 23巻 4号 p.585-600, doi:10.11540/jsiamt.23.4_585, 日本応用数理学会
  31. ^ A new type of impossible objects that become partly invisible in a mirror, Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics 2016, Vol.33, pp.525-535, Kokichi Sugihara(杉原厚吉

研究部会[編集]

出版物[編集]