旭川空港

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旭川空港
Asahikawa Airport
140724 Asahikawa Airport Hokkaido Japan01s3.JPG
IATA: AKJ - ICAO: RJEC
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 北海道上川郡東神楽町
種類 商業
運営者 旭川市
運用時間 8:00 - 21:00
開港 1966年6月
ターミナル 2
敷地面積 214 ha
標高 210.5 m (692 ft)
座標 北緯43度40分15秒 東経142度26分51秒 / 北緯43.67083度 東経142.44750度 / 43.67083; 142.44750座標: 北緯43度40分15秒 東経142度26分51秒 / 北緯43.67083度 東経142.44750度 / 43.67083; 142.44750
公式サイト 旭川空港
地図
空港の位置
空港の位置
AKJ/RJEC
空港の位置
空港の位置
AKJ/RJEC
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
16/34 I 2,500×60 アスファルト
統計 (2014年度)
旅客数 1,110,137人
貨物取扱量 4,964 t
リスト
空港の一覧
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旭川空港(あさひかわくうこう、: Asahikawa Airport)は、北海道旭川市及び上川郡東神楽町にまたがる特定地方管理空港。愛称は「北海道のまん中・旭川空港」[3]

概要[編集]

北海道第2の都市旭川市中心部から南東約16km(バスで約35分)の田園地帯に囲まれた丘陵地帯に位置する[1]。旭川を中心とした道北の経済、文化、観光の拠点である。空港の東側には、日本最大の国立公園である大雪山連峰と、これに続く十勝岳連峰の山々がある。

1966年6月に1,200mの滑走路を持つ[1]第三種空港として供用を開始。1980年、第二種空港に格上げ。以降2度の滑走路延長を行い、現在の滑走路は2,500m×60mの長さとなっている[4]。滑走路の方向は16/34で、滑走路全体に渡り平行誘導路を有する。着陸帯の幅は300mであり[1]、計器着陸に対応している。計器着陸装置(ILS)は、滑走路34にカテゴリIが設置されている[1]

管理者の旭川市による除雪体制が充実しており、新千歳空港のように大雪で閉鎖されることがほとんどない。冬でも就航率が高く、2008年 - 2012年の5年間で降雪による欠航はわずか5便のみである[5](ただし旭川空港の発着便は1日10~15便程度しかなく新千歳空港とは比べ物にならない)。一方で年間約1億5000万円にものぼる除雪費がほぼそのまま空港収支の赤字となっており、財務面での負担となっている[5]

2006年に初の定期国際線となる、韓国・ソウル便が就航[1]。近年は台湾の北海道ブームにより、2005年と2006年には300便を超える国際チャーター便が運航され、以降もなお年間150便程度が運航されている。

年間利用客数は、国内949,645人、国際160,492人(2014年度)[2]。2008年度の旅客数実績では、道内で唯一需要予測を上回った[6]

2020年度より国が計画している、北海道内7空港の一括運営民間委託の対象となっており、旭川空港については2020年10月1日より運営が移管される[7]

沿革[編集]

1977年に撮影された、旭川空港付近の空中写真。滑走路長1,200mの頃。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
  • 1963年8月30日 - 設置認可[8]
  • 1966年6月30日 - 滑走路1200m×30mで開港[1][8]
  • 1980年6月10日 - 第二種空港(B)に指定される[4][8]
  • 1981年5月16日 - 滑走路延長工事のため、空港を一時供用中止[1][8]
  • 1982年2月1日- 滑走路1640m×45mで空港再開、ジェット化供用を開始[1][8]
  • 1982年9月 - 2代目ターミナルビル完成[8]
    • 11月25日 - 滑走路を2000mに延長[1][8]
  • 1983年12月1日 - ILSローカライザー、アウターマーカー、ミドルマーカー供用開始[8]
  • 1984年8月2日 - ILSグライドスロープ供用開始[8]
  • 1985年8月12日 - 空港公園「グリーンポート」開設[8]
  • 1992年4月15日 - 滑走路拡張を含む拡張整備事業認可[8]
  • 1997年2月1日 - 滑走路を2500m×60mに延長[1][8]
  • 1998年4月30日 - 新貨物ターミナルビル完成[8]
  • 2000年5月 - 新ターミナルビル供用開始[1][8]。2代目ターミナルの南東に隣接し設置。
  • 2004年10月1日 - 飛行場管制業務開始[8]
  • 2006年6月8日 - 国際線施設完成、出入国港・税関空港・検疫飛行場に指定、定期国際線(アシアナ航空 韓国・ソウル便)就航[1]
  • 2007年4月1日 - 税関常駐化開始[8]
    • 7月1日 - 駐車場有料化開始[8]
  • 2008年4月1日 - 検疫常駐化開始[8]
  • 2014年10月6日 - 札幌入国管理局(現 : 札幌出入国在留管理局)旭川出張所開設、CIQ常設化[8]
  • 2018年11月22日 - 既存ターミナル南側に増築し国際線ターミナル開業、従来ターミナルの売店を同棟に移転[9]
  • 2019年1月29日 - 直営免税店・国際線ビジネスラウンジ開業[10]
    • 5月下旬予定 - ジンギスカンデッキ開業[10]
    • 6月予定 - 国内線カードラウンジ開業[10]
    • 9月予定 - 旧国際線区画・物販区画にフードコート「空市」開業[10]、ターミナル全館の改修工事を終了。

施設[編集]

旭川空港ビル株式会社
Asahikawa Airport Terminal Building Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
北海道上川郡東神楽町東2線16号98番地
事業内容 貸室並びに空港利用施設の賃貸業、航空事業者、航空旅客並びに航空貨物に対する役務の提供等
代表者 西川将人(代表取締役)
資本金 4億円
主要株主 旭川市(21.6%)
日本航空(20%)
北海道(6.4%)
旭川商工会議所(6.2%)
北洋銀行(5%) など[11]
外部リンク www.aapb.co.jp
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空港ターミナルビルは、東神楽町の滑走路東側に1棟あり、内部を国内線・国際線で分けて使用している。ボーディングブリッジは国内線・国際線それぞれ2基ずつの計4基を備える。旭川空港ビル株式会社が運営している。地上3階建て。

  • 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー、総合案内
  • 2階 - 国内線出発ロビー、国際線出発ロビー、ホールディングルーム、ショッピングモール、国際線ビジネスラウンジ、免税店
  • 3階 - 展望デッキ(無料)、展望ロビー、レストラン
  • 有料駐車場 - 約1120台

ターミナルビル2階にはJALUX全日空商事などの土産物屋が並び、北海道の有名菓子や海産物がひと通り揃っている。免税店も設けられている。かつては丸井今井2009年7月の旭川店閉店に伴い撤退)、西武百貨店2016年9月の旭川店閉店に先立ち、同年6月末撤退)が出店していた。2016年7月には同空港初のドラッグストアとしてサッポロドラッグストアーが進出している[12]。土産物屋は「ロテル・ド・北倶楽部」、「ひよこのお昼ねプリン」など地元・旭川の菓子店の商品が取り扱われている。じゃがポックル花畑牧場生キャラメルなどの商品もある。なお、旭川空港の空弁には「たこまき」と「ジンむす」がある。

就航路線[編集]

航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)

国内線[編集]

航空会社就航地
日本航空 東京国際空港大阪国際空港 (8月のみ運航)
全日本空輸 [13] 中部国際空港関西国際空港 (6月 - 9月のみ運航)
AIRDO ・ 全日本空輸 東京国際空港

かつての定期就航路線

(旭川空港発)就航路線別旅客数/順位[15]
就航空港 旅客数 国内線順位
東京国際空港 約81万人 上位34位

国際線[編集]

  • (季)とついている路線は季節運航便
航空会社就航地
台湾の旗 タイガーエア台湾 台北/桃園
台湾の旗 エバー航空 台北/桃園(季)
中華人民共和国の旗 中国東方航空 上海/浦東(季)、北京/首都(季)
中華人民共和国の旗 春秋航空 上海/浦東(季)
大韓民国の旗 アシアナ航空 ソウル/仁川(季)
大韓民国の旗 ティーウェイ航空 ソウル/仁川(季)

アクセス[編集]

旭川市中心部まで約15km、富良野市まで約40km。旭川駅までバスで約35分。

旭川電気軌道(路線バス)
ふらのバス
快速ラベンダー号 旭川駅 - 旭川医大 - 旭川空港 - 美瑛駅 - 富良野駅前 - 新富良野プリンスホテル

その他[編集]

  • 空の日を記念して毎年、旭川空港まつりが行われる。その際には駐車場が無料になる。
  • 旭川市は北海道のスキー発祥地であるため、スキーを伝えたレルヒ大佐の銅像が駐車場の横に建っている。
  • 空港の南東側は「就実の丘」と呼ばれる航空機撮影や丘陵風景の撮影ポイントである。
  • ターミナルの横にある芝生の公園「グリーンポート」からは空港が一望でき、空港が開いているときは自由に立入りができる。
  • 東神楽町のアメダス設置地点でもある。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 旭川空港”. 北海道の空港. 国土交通省北海道開発局. 2018年9月20日閲覧。
  2. ^ a b “管内空港の利用状況概況集計表(平成26年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省東京航空局, http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/img/statistics/pdf/riyou_h26nendo.pdf 
  3. ^ 旭川空港、愛称を「北海道のまん中・旭川空港」に。国際線ターミナル開業式典で市長が発表 - トラベルWatch(2018年11月22日)
  4. ^ a b 旭川空港”. 管内空港の現況. 国土交通省東京航空局. 2015年9月17日閲覧。
  5. ^ a b “雪ニモ負ケズ 旭川空港”. 北海道新聞. (2013年1月31日) 
  6. ^ “旅客数実績 道内10空港 予測下回る 釧路、帯広は5割以下”. 北海道新聞. (2010年3月9日). オリジナルの2010年3月12日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100312052815/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/219671.html 
  7. ^ 新千歳など北海道7空港一括民営化、入札は出来レースか…地元企業びいきで他社は当て馬との見方も - Business Journal・2018年10月12日
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 旭川空港の沿革 - 旭川市
  9. ^ 旭川空港、国際線ターミナル開業式典実施。「きた北海道のゲートウェイ」目指す - トラベルWatch(2018年11月22日)
  10. ^ a b c d 旭川空港、国際線ラウンジ開業 直営免税店に地酒も - Aviation Wire(2019年1月30日)
  11. ^ 空港ビル社長と市長「二足の草鞋」西川将人・旭川市長が前社長の首切り - リアルエコノミー・2015年7月1日
  12. ^ 本日、サツドラがOPENしました! - 旭川空港ターミナル・2016年7月27日
  13. ^ ANAウイングスの機材・乗務員で運航する便あり
  14. ^ スカイマーク、熊本・旭川から撤退!路線再編で5路線を運休に 3月29日で”. ジョルダンニュース (2014年2月3日). 2015年9月17日閲覧。
  15. ^ “平成26年度の航空輸送統計の概況について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省総合政策局, (2015年7月3日), http://www.mlit.go.jp/common/001095105.pdf 上位50位までを記載

関連項目[編集]