昭和戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

昭和戦争(しょうわせんそう)は、「満州事変」「日中戦争」「太平洋戦争」という呼称に代わるものとして、読売新聞が提唱する呼称である。

本項目では「昭和戦争」という呼称に関する問題を取り扱う。戦争の経過等に関しては本項目ではなく満州事変日中戦争太平洋戦争の各項目を参照のこと。

概要[編集]

読売新聞の2006年8月13日の紙面によれば、これまでの「太平洋戦争」「大東亜戦争」「十五年戦争」「アジア・太平洋戦争」などの呼称は、いずれも特定のイデオロギーに基づいていたり、戦争の期間や地域を考えるとそぐわない面もあった。このため、日本国民の間に戦争に関する共通の呼び名がなかった。同紙は、1931年(昭和6年)の満州事変から1945年(昭和20年)の太平洋戦争終戦に至る期間に日本が関わった戦争の呼称として「昭和戦争」という呼称を提唱した。同紙によれば、「昭和戦争」とは昭和時代に起きた戦争という意味であり、昭和天皇を念頭に置いたものではないという[1]

読売新聞はこの呼称を発表した2006年8月13日以降、紙面において「太平洋戦争」「日中戦争」などの用語を排除し、物故記事やコラムにまで徹底して「昭和戦争」を用いた。しかし、「十五年戦争」呼称と同様に不連続性の問題を内包しており、他新聞に追随する動きはなく、また、教育界や歴史学界にも動きがなかった。このためか、読売新聞では2009年以降に「太平洋戦争」の語を再び使用するようになった(記事によっては引き続き「昭和戦争」の語句を用いている[2])。また、現在までのところ、この呼称を採用する動きは同紙以外には、戸田金一など一部の学者が使う以外に見られない。

脚注[編集]

  1. ^ 「昭和戦争」の責任 総括 読売新聞2006年8月13日
  2. ^ 例えば<維新政府、変革の序章>第7回~「明治国家」誕生のとき(2017年07月12日)では「昭和戦争時の1943年」等と表記されている。

関連項目[編集]