木村泰賢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索

木村 泰賢(きむら たいけん、1881年8月11日-1930年5月16日)は、日本曹洞宗僧侶岩手県東慈寺住職)、インド哲学者、仏教学者東京帝国大学教授文学博士。日本における近代仏教学の確立に貢献した[1]

略歴[編集]

1881年に岩手県に生まれる。幼名二蔵。酒屋で小僧修業の後、東慈寺に貰われて出家。1903年に曹洞宗大学林(現・駒澤大学)を卒業し、東京帝国大学に進学し、高楠順次郎に学ぶ。1909年に首席で卒業し[2]、日露戦争に従軍。曹洞宗大学講師、日本女子大学講師、東京帝国大学講師、同助教授を歴任、1920年頃にイギリスに国費留学した後、1923年に教授に昇任。『阿毘達磨論の研究』で東京帝国大学より文学博士。東京帝国大学印度哲学講座の初代教授。

1930年、在職のまま心臓病のため死去[3]

家族[編集]

子に木村泰三(眼科医)。

弟子[編集]

西義雄東洋大学教授)

著書[編集]

  • 『印度六派哲学』(丙午出版社、1915年)
  • 『原始仏教思想論 - 特に大乗思想の淵源に注意して』(丙午出版社、1922年)
  • 『阿毘達磨論 - 成立の経過に関する研究』(丙午出版社、1922年)
  • 『仏陀の女性観』(仏教女子青年会、1925年)
  • 『仏教聖典の見方』(破塵閣書房、1927年)
  • 『解脱への道』(甲子社書房、1928年)
  • 『印度哲学仏教思想史』(甲子社書房、1930年)
  • 『小乗仏教思想論』(明治書院、1935年)
  • 『大乗涅槃経綱要』(東方書院、1935年)
  • 『仏教概論 - 真空より妙有へ』(大東出版社、1939年)
  • 『印度思想史』(大東出版社、1941年)
  • 『仏教学入門』(大東出版社、1942年)
  • 『大乗的精神 - 解脱への道』(富士書店、1948年)
  • 『仏教より見たる人生の意義』(東成出版社、1951年)
  • 『原始仏教より大乗仏教』(鷺の宮書房、1968年)

共著[編集]

  • 『印度哲学宗教史』(高楠順次郎との共著、丙午出版社、1914年)

全集[編集]

共訳[編集]

ヘルマン・オルデンベルク著『仏陀』(書肆心水、2011年)景山哲雄

参考文献[編集]

  • 『木村泰賢全集』6巻

脚注[編集]

  1. ^ 佐々木閑『ブッダ 真理のことば』2012年、NHK出版、64頁。
  2. ^ 次席が宇井伯寿
  3. ^ 服部敏良『事典有名人の死亡診断 近代編』付録「近代有名人の死因一覧」(吉川弘文館、2010年)10頁