木村達也

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木村 達也(きむら たつや)は、森川ジョージ漫画作品及び、それを原作とするアニメ『はじめの一歩』に登場する架空の人物。アニメ版での声優藤原啓治

人物[編集]

鴨川ボクシングジム所属のプロボクサー。本編の主人公、幕之内一歩の鴨川ジムの先輩に当たる。日本ジュニアライト級ランカー(単行本78巻時点では7位にランク)。生年月日は1971年10月10日。天秤座のA型。好きなボクサーはアレクシス・アルゲリョ。身長、リーチとともに171cm。戦績24戦15勝6敗3引き分け9KO。

青木勝とは幼稚園の頃からの幼馴染であり、親友兼悪友で共に高校中退。不良時代、青木と共に因縁を吹っ掛けた鷹村守に負けた事をきっかけに鷹村に勝つため、鷹村のいる鴨川ジムに結果的に入門。練習を続けデビュー戦を初勝利後は更生し、以降は青木と共に鷹村とつるむようになった。鷹村からは2人まとめて「青木村」と呼ばれることも。

一人っ子であり、自宅で花屋を営む両親と3人暮らし。幼少時に父が自分が虐められた相手の親に抗議に行った際に、相手の父親に圧倒されて父が自分を庇わず一時険悪な態度を見せる。家業を継ぐ意志はある模様。

野球に関しては相当な実力者であったようで、打者としては元甲子園球児にも全く引けをとらない。しかし何でも思い通りになる世界に面白みを失ったことで、青木と共に野球への道をあっさり捨てた。バイクの運転は下手。

体格はライト級が適正だが、同じ階級にいる青木のために自ら減量が必要なジュニアライト級を選択するなど、友人思いな面もある。世渡りの上手いタイプで、鷹村の理不尽な要求を紙一重でかわすことが多い。自分に被害が及ばないように多数派意見に迎合する時も多い。

ずば抜けた才能は無いがベテランとして洞察力を持つアウトボクサー。一歩とのスパーリングで完璧ではないが真田対策として「飛燕」もくり出すなど器用さも持ち合わせている。間柴戦を直後に控えての宮田一郎からの評価は「弱点は見当たらない、国内では相当ハイレベルなボクサー」[1]ながら、反面決め手に欠けるというものであった。考え過ぎて消極的な試合になることも多い。

当時の日本ジュニアライト級王者・間柴了を相手にタイトルマッチに挑戦。ペットのアロワナ(かつて片想いをしていた女性の名前を付けている)がエサを捕る場面をヒントに「ドラゴンフィッシュ・ブロー」を開発した。試合ではフリッカージャブに打たれながらも間柴のスタミナが少なくなるまで待ち、さらに自身が打たれるのを覚悟で首から上を一切狙わず執拗にボディブローのみを狙い続ける作戦で間柴の意識をボディに釘付けにした所で、ボディを狙う低姿勢のままで間柴の顔面を撃ち抜きダウンを奪う。執拗なボディからのブローで何度か間柴にダメージを与えKO寸前にまで追い込むが、自身もダメージが大きく遂にファイティングポーズをとったまま気を失って敗戦。試合後に記者達(アニメではジムの同門と会長達)の前で引退宣言をするが、まだ悔いを残していることに気がつき考えを改め木村タツヤに改名してカムバック。後にフィリピンジュニアライト級王者のエレキ・バッテリーと2度対戦し2引き分けに終わり、間柴とは違う形で新たな遺恨を残している。

得意技[編集]

ドラゴンフィッシュ・ブロー
木村が飼っているアロワナの捕食した場面からヒントを得て、身長の高い間柴の顔面をとらえるために編み出した。
低い体勢に加え左ボディーブローを連打し相手の意識を下に向かせたところを、その体勢のまま相手の視角外から弧を描く右を放つ高速コンビネーション。相手の意識外から襲うパンチのため、上手く決めれば対戦相手は何を貰ったのかすら理解できずに沈んでしまう。後に板垣、沢村も使用する。
右の威力は大きいが、大振りなので単体では当たらない。ストレート系のパンチにカウンターを貰い易く、先に相手の意識を下に向かわせるか、相手が対応しきれない程疲労を蓄積させる事が必要不可欠な技。これらのプロセスを経なければならない使い手も相応のダメージやリスクを被る。復帰戦ではKOを再現しようとし、連発し続けた結果全て避けられてしまい、辛うじて判定勝ちはしたものの大苦戦を強いられた。
実在するプロボクサー、ジェームス・キンチェンがトーマス・ハーンズを破った際に使用したパンチがモデル[2]。名前の由来はアロワナの中国名・龍魚の英語読みから[3]

対戦成績[編集]

西暦が不明であるため、便宜上、一歩の鴨川ジム入門後の経過年数と本人の年齢を表記する。

  • 25戦15勝6敗4分9KO

※2~11戦目までの不明分のどれかに、5KOと3敗が含まれる。

日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2年前(17歳)[4]        勝利 2R KO 堀田順一(音羽) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
3 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
4 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
5 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
6 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
7 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
8 不明   勝利 不明 日本の旗 日本
9 不明   敗北 不明 日本の旗 日本
10 不明   敗北 不明 日本の旗 日本
11 不明   敗北 不明 日本の旗 日本
12 2年目(20歳)4月20日[5]   勝利 10R 判定 神崎慎治(仲代) 日本の旗 日本
13 3年目(20歳)8月頃[6]     勝利 6R 判定 西村浩 日本の旗 日本 A級ボクサー賞金トーナメント
14 3年目(21歳)10月[7]      -[8] 6R 判定 竜崎武士 日本の旗 日本 A級ボクサー賞金トーナメント準決勝
15 199X年 4年目(21歳)7月11日[9]    勝利 KO ポーン・モロコット タイ王国の旗 タイ
16 199X年 4年目(21歳)8月30日[10]   勝利 5R 2:35 TKO ネフマ・オズカ フィリピンの旗 フィリピン
17 199X年 4年目(22歳)2月17日[11]   敗北 9R 2:35 TKO 間柴了(東邦) 日本の旗 日本 日本ジュニアライト級タイトル戦 王座獲得失敗
18 199X年 5年目(23歳)10月14日[12]   勝利 10R 判定 アルマン・アレグリア フィリピンの旗 フィリピン
19 199X年 6年目(23歳)8月27日[13]   - 10R 判定 エレキ・バッテリー フィリピンの旗 フィリピン
20 199X年 6年目(24歳)2月頃[14]    - 10R 判定 エレキ・バッテリー フィリピンの旗 フィリピン
21 199X年 7年目(24歳)9月12日[15]   勝利 5R KO マイケル・ゲホン 不明
22 199X年 7年目(25歳)4月15日[16]   敗北 5R TKO ジム・レックス フィリピンの旗 フィリピン
23 199X年 8年目(25歳)9月頃[17]    勝利 6R 判定 竜崎武士 日本の旗 日本
24 199X年 8年目(26歳)11月頃[18]   敗北 判定 不明(元王者) 日本の旗 日本 A級ボクサー賞金トーナメント
25 199X年 9年目(26歳)6月頃 [19]   - 8R 判定 不明(ランカー) 日本の旗 日本
テンプレート

その他[編集]

日本ジュニアライト級タイトルマッチでの間柴戦は、ベストバウト投票の上位になるほど読者の人気が高く、後に『はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行』のタイトルでOVAとなった。この作品では本来の主役である幕之内一歩役の喜安浩平ではなく、木村役の藤原啓治が最初にクレジットされているなど、主役扱いである。

不良時代の青木と木村のエピソードは、作者の高校時代の体験談が元になっている[20]

脚注[編集]

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  1. ^ 森川ジョージ「Help!」『はじめの一歩 31』講談社、1996年1月17日、ISBN 4-06-312219-0、45頁。
  2. ^ 『はじめの一歩 INDEX 01』講談社、2001年9月17日、218頁。
  3. ^ 森川ジョージ「帰ってきた逃亡者」『はじめの一歩 31』152頁。
  4. ^ 第25巻 Round 220・221
  5. ^ 第13巻 Round 112
  6. ^ 第17巻 Round 148
  7. ^ 第18巻 Round 152 この時点で13戦10勝3敗6KO(第18巻 Round 151より)
  8. ^ エキストラR(ラウンド)の特別ルールにより敗退した。
  9. ^ 第24巻 Round 210
  10. ^ 第27巻 Round 235
  11. ^ 第32巻 Round 278~第33巻 Round 288 この時点で16戦12勝8KO3敗1分(第31巻 Round 276 148ページより)
  12. ^ 第41巻 Round 364
  13. ^ 第58巻 Round 525・526
  14. ^ 第71巻 Round 668~第72巻 Round 670
  15. ^ 第78巻 Round 743
  16. ^ 第86巻 Round 817
  17. ^ 第94巻 Round 912
  18. ^ 第100巻 Round 972・973 この時点で(23戦)15勝5敗3分9KO(第98巻 Round 948より)
  19. ^ 第114巻 Round1136~第115巻 Round 1137 この時点で24戦15勝6敗3分9KO(第115巻 Round 1137より)
  20. ^ 『はじめの一歩 INDEX 01』講談社、2001年9月17日、110頁。