札幌人図鑑

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札幌人図鑑』(さっぽろじんずかん)は、福津京子2012年5月1日より動画配信を開始したインタビュー番組である[1]2015年11月より[2]ジェイコム札幌が「札幌人図鑑.TV」としてテレビ放送を開始した[3]

札幌在住または札幌ゆかりのゲストを毎回1名招き、過去・現在・未来に関わる3つのキーワードをテーマにインタビュー形式で紹介する。

概要[編集]

北海道大学CoSTEP特任助教・西尾直樹が立ち上げた動画サイト「研究者図鑑」に着想を得て[1][注釈 1]2012年1月に福津が西尾のもとを訪れ暖簾分けを申し出た[注釈 2]。1年間365日続けることを目標に[1]、福津が企画・司会・撮影・編集・掲載を全て一人で行い[4][5]YouTubeでの配信を開始した。2012年5月1日に第1回を公開して以来、ほぼ毎日番組が配信され、2015年3月27日に第1000回・1000名を達成した。

約半年間の休止を挟んで、第1001回からはジェイコム札幌にて『札幌人図鑑.TV』として先行放送され[2]、その1週間後にウェブサイト『札幌人図鑑』で公開されるようになった[注釈 3]。テレビ放送開始後も福津が企画・撮影・編集を兼務する。

スタート時より1週間に5回・5名のペースで続き[注釈 4]、2017年5月8日現在で総計1300回・1300名を超えた。

ゲスト出演者[編集]

ゲストは職業人に限定されているわけではなく、「○○評論家」(ガラナ評論家、しいたけ焼き、携帯マニアなど)、「子育て」(母親の会の主宰、子供支援など)、「助ける人」(心のケア、動物愛護など)、「中学生」、「小学生」などのカテゴリもある。ウェブサイト『札幌人図鑑』ではこれまでに登場したゲストをカテゴリごとに分類したインデックスで検索できる[注釈 5]

節目の回のゲスト
節目の回には有名人や重要人物をゲストに招くことが多い。第200回に当時の札幌市長である上田文雄、第500回に北海道知事の高橋はるみ、第1000回にノーベル化学賞受賞者である鈴木章、第1001回に札幌市長である秋元克広をそれぞれゲストとして招いた。
架空のキャラクター
一度だけ、架空のキャラクターをゲストに招いた。第179回のゲストは札幌のゆるキャラであるコアックマだった。コアックマは終始喋らず、全ての質問に対して身振りとスケッチブックで答えるだけなので、福津が一人で約10分間喋り続けた。
団体
個人ではなく団体がゲストの回もある[注釈 6]

制作[編集]

司会の福津によるゲストへのヒアリングおよびインタビュー収録と、その後の編集により制作される。ゲストからのヒアリングのポイントは以下の3点である。

  • 現在 - 今の仕事の近況、トピックス、魅力、やりがいなど
  • 過去 - 自分を創った原体験、そもそもの話し(学生時代など)
  • 未来 - これからどうなりたいか、夢や希望(仕事と関係なくても)

ヒアリング後、福津より3つの「キーワード」を提案し、これに本人からの意見を反映した内容をスケッチブックに書込む。その後、オープニングの歌のリハーサルを経て収録を開始する。

使用する機材は固定ビデオカメラ、マイク、音声レコーダのみである。

収録[編集]

番組開始直後はゲストの本拠地で収録することが多かった。第100回前後から札幌大通地区にある「さっぽろ大通コワーキングスペース ドリノキ[注釈 7]」での収録が中心となる。
第1001回以降はJ:COM 札幌のスタジオでの収録が大半となったが、節目となる回には公開収録を行っている。

番組フォーマット[編集]

ゲストと司会者の福津が画面上で左右隣り合わせで座る画面構成をとる。福津一人で制作するため、カメラは固定である。

毎回必ず、ゲストと福津がそろって頭を左右に揺らしながらテーマ曲を合唱し[注釈 8]、ゲストが自ら手書きのテロップをカメラに見せて名乗る、というお決まりのパターンで番組が始まる。続いて、ゲストの過去・現在・未来を象徴する3つのキーワード(実際には文章)を書いた画用紙を福津がカメラに見せて読み上げ、それぞれのキーワードに基づいてゲストから話を引き出していく。

ウェブサイト『札幌人図鑑』で公開する際にはビデオ[注釈 9]と共に、200字程度のゲスト紹介と本人の顔写真が掲載される。

こうした番組のフォーマットの多くは、『研究者図鑑』の西尾が始めたものである。福津とゲストが歌う「○○(その回の撮影場所)からお届け、札幌じーん・ず・か・ん」というテーマ曲は、西尾の作曲である。

札幌人図鑑を参考にした番組[編集]

札幌人図鑑のフォーマットを利用して制作されるインタビュー番組には以下のものがある。

足立人図鑑(学生版)[注釈 10]
札幌人図鑑を見て感銘を受けた東京都足立区の学生が、大学のゼミ仲間と「足立人図鑑」を立ち上げたいと札幌を訪れ暖簾分けを申し出た。制作主体、概要、開始の経緯、札幌人図鑑と同じスタイルで2013年7月より開始した。不定期更新で現在[いつ?]も継続中である。地元コミュニティFMでも同名の番組がスタートした。メディアミックスによる地域の魅力を発信する。
稲生会図鑑[注釈 11]
2015年2月に医療法人稲生会[注釈 12]の院長土畠智幸と事務職員の武部未来が「札幌人図鑑」のゲストとして登場したのをきっかけに制作が始まった。障害当事者や同医療法人に関係する人々の、人となりに触れるインタビュー動画である。2015年5月から同会のウェブサイト内のニュースのページで公開された。
J:COMご当地人図鑑[注釈 13]
J:COM札幌の番組『札幌人図鑑.TV』の放送開始後、J:COMの各地域局が効率的な制作方式に注目して、相次いで同一フォーマットの番組制作と放送を始めた。制作済みの番組は全てJ:COMホームページ内の『ご当地図鑑』で視聴できる[注釈 14]。2017年1月現在、J:COMで放送・公開しているご当地人図鑑とそれぞれの放送開始年月日は以下の通りである。
  • 札幌人図鑑(第1001回以降、2015年11月2日)
  • 熊谷人図鑑(2016年1月1日)
  • 足立人図鑑(2016年2月1日)
  • 横浜人図鑑(2016年2月1日)
  • 八王子人図鑑(2016年4月1日)
  • 仙台人図鑑(2016年4月19日)
  • たまろくと人図鑑(2016年6月1日)
  • 神戸人図鑑(2016年8月1日)
北海道ママ図鑑[注釈 15]
子育てママの支援のための自宅開放型ママ向けサロン「来mamaルーム」のウェブサイト内で、北海道の「元気ママ」を紹介する動画として製作・公開される。2016年5月に開始された。代表の越後久美子が司会を務める。札幌人図鑑第607回(2014年1月28日)に、越後がゲストとして登場したことがきっかけとなった。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ オープニングソング、インタビュアーと横並びツーショットの撮影スタイル、スケッチブックに3つのキーワード、1年365日毎日更新というスタイルが気に入った。
  2. ^ 後に「札幌人図鑑」で西尾が司会者となり、福津がゲストとなった(2013年1月1日、第246回)。
  3. ^ 第1001回の放送は2015年11月2日、インターネット公開は2015年11月9日。
  4. ^ 2016年10月からは1週間に3回・3名のペース。
  5. ^ これからゲストの職業や属性の傾向がわかる。インデックスの上では「経営者」が最も多く117名、次いで「専門職」94名、「音楽人」81名、「公共人材」58名、「飲食店」58名、「まちづくり」53名、「メディア人」52名、「芸術・文化」47名などとなっている(2016年9月30日現在)。
  6. ^ 高校生(第497回:南茅部高校・羅臼高校、第1023回:平岸高校)など。
  7. ^ さっぽろ大通コワーキングスペース ドリノキ
  8. ^ 第179回ゲストのコアックマを除き、全てのゲストが歌った。
  9. ^ 動画はYouTubeにアップロードされたものへのリンクである。
  10. ^ 足立人図鑑(学生版)
  11. ^ 稲生会図鑑|手稲みらいつくり学校って?|医療法人 稲生会
  12. ^ 医療法人 稲生会
  13. ^ jcomご当地人図鑑
  14. ^ 札幌人図鑑の第1001回以降も同ページで視聴可能である。
  15. ^ 北海道ママ図鑑 - 来mamaルーム® 公式ホームページ

出典[編集]

参考文献[編集]

「札幌人図鑑」(北海道新聞社)書籍情報:ISBN 4-89453-857-1