札幌光星中学校・高等学校
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札幌光星中学校・高等学校 | |
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過去の名称 |
財団法人札幌光星商業学校 財団法人光星商業学校 財団法人札幌光星学園 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人札幌光星学園 |
校訓 | 地の塩、世の光 |
設立年月日 | 1933年 |
創立記念日 | 11月1日 |
創立者 | ヴェンセスラウス・キノルド司教 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型(外部混合無) |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科(46学級) |
学科内専門コース |
中高一貫ルクスプログラム 高校ステラコース 高校特進コース 文理コース |
学期 | 2学期制 |
高校コード | 01502E |
所在地 | 〒065-0013 |
![]() 北緯43度4分44.9秒 東経141度21分58.8秒 / 北緯43.079139度 東経141.366333度座標: 北緯43度4分44.9秒 東経141度21分58.8秒 / 北緯43.079139度 東経141.366333度 | |
外部リンク | 札幌光星中学校・高等学校 |
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札幌光星中学校・高等学校(さっぽろこうせいちゅうがっこう・こうとうがっこう、Sapporo KOSEI Junior & Senior High School)は、北海道札幌市東区北13条東9丁目1-1にある学校法人札幌光星学園が運営する私立中学校・高等学校(カトリックのマリア会系ミッションスクール)である。
概要[編集]
生徒数は1533人、教職員数は94人、事務職員数は16人である[1]。
1933年(昭和8年)7月、カトリック札幌教区長ヴェンセスラウス・キノルド司教により札幌光星商業学校(男子中等教育)が設立され、翌年4月開校。戦後すぐに学校運営がカトリック・マリア会に移管され、新制中学・高校開校。マリア会運営の国内で4番目の学校である。1970年(昭和45年)3月に中学募集を停止、閉鎖したが1994年(平成6年)に中学募集再開、2008年春より、中・高ともに共学化。
中学から入学の者については、2011年度から「真の学び」を追究するルクスプログラムがスタートした。高校からの入学の者には入学試験の結果によって、ステラコース、特進コース、文理コースの3コースが設置されている。2009年(平成21年)度から週6日制である。
入学試験の点数で基準を満たすと特待が与えられ、A特待(入学金全額、授業料全額免除)、B特待(入学金一部、授業料全額免除)があるが、学期ごとに審査があり、降格、剥奪の可能性もある
学校の周辺地区が「光星地区」と名付けられて整備されており学校の周辺には「光星」の名を冠した施設や店舗が多く見られる[2]。
ヴェンセスラウス・キノルド司教は、1911年(明治44年)に天使病院を設立。司教はさらに、札幌の子どもたちのために教育活動を行うことを目標とし、まず、1924年(大正13年)に札幌藤高等女学校(のちの藤女子中学校・高等学校)を創立し、その後日本の教育の模範となるような男子中学校設立を決意して1931年(昭和6年)、中学校設立の認可を申請した。
沿革[編集]
- 1933年(昭和8年)7月 - 札幌光星商業学校(中等教育)設立認可。
- 1934年(昭和9年)
- 1月 - 校舎落成。
- 4月 - 開校。
- 1942年(昭和17年)9月 - 財団法人光星商業学校を財団法人札幌光星商業学校と改称。
- 1944年(昭和19年)
- 3月 - 財団法人札幌光星商業学校を財団法人札幌光星学園と改称。
- 4月 - 実業学校(札幌光星工業学校)に転換する。
- 1946年(昭和21年)4月 - 運営を財団法人日本マリア会本部に移管し、工業学校から中学校に転換。
- 1947年(昭和22年)4月 - 新学制発足に伴い新制中学校となる(旧制中学存置)。
- 1948年(昭和23年)4月 - 新制高等学校併置。
- 1951年(昭和26年)3月 - 学校法人札幌光星学園に組織変更の認可を受ける。
- 1952年(昭和27年)
- 4月 - 新制高等学校に商業科を置く。
- 5月 - 創立者キノルド司教帰天。
- 1960年(昭和35年)3月 - 商業科募集停止。
- 1964年(昭和39年)4月 - 3年次で一類(私文・就職)、二類(国公立・私理)のコース分け。
- 1970年(昭和45年)
- 3月 - 中学校募集停止。
- 8月 - 第1回アメリカ語学研修旅行。
- 1972年(昭和47年)3月 - 中学校3名で卒業式(中学校休止)。
- 1973年(昭和48年)4月 - 3年次で私文・私理・国公立の3コース制を実施。
- 1975年(昭和50年)4月 - 3年次で私文・私理・国文・国理の4コース制を実施。
- 1983年(昭和58年)8月 - 初代校長武宮雷吾神父帰天。
- 1988年(昭和63年)5月 - マリア会来日100周年記念感謝ミサ。
- 1992年(平成4年)4月 - 文理・特進コース制導入。
- 1994年(平成6年)
- 3月 - 6カ年校舎落成、中学校再開。
- 10月 - 創立60周年記念式典。
- 2000年(平成12年)3月 - 6カ年コース1期生卒業。
- 2005年(平成17年)4月 - 新校舎着工開始(順次新築)。
- 2008年(平成20年)4月 - 新校舎落成、中学校・高校を共学化。
- 2009年(平成21年)4月 - 隔週6日制(第1・第3土曜日)を廃止し、完全週6日制開始。温習日制度[注 1]追加。
- 2011年(平成23年)4月 - ステラコース開設。
特色[編集]
教育目標[編集]
- 社会性を育む(COMMUNITY)
- 人間性を育む(INTEGRITY)
- 知性を育む(INTELLCT)
札幌光星学園は、1933年の創立以来、人を愛するためには命をも惜しまないという、キリストの究極の精神を、わが身に体現することのできる人材の育成(「他者のために働く事ができる、人材の育成」)を目指して、その教育を推進している。
校訓[編集]
- 「地の塩、世の光」人の支えとなる人材育成
- キリスト教の教えに基づいた他者の幸せのために力を発揮でき、人々に希望をもたらすことにより世の中をより良くしていける人材を育てる。
校章[編集]
本学園の運営母体がマリア会であることから、聖母マリアを示す“星”を中心に据え、世の悪に対する聖母マリアの“勝利”を示す月桂冠を周りに配したものである。元来、パリのマリア会運営の名門校スタニスラス学園の校章であったものを、マリア会に運営が移管されたのを機にこれを採用したものである。
制服[編集]
男子の制服は、姉妹校である暁星中学・高校、明星中学・高校 (大阪府)、海星中学・高校 (長崎県)と同じく7つボタンの詰襟になっており、フランスのサン・シール陸軍士官学校の制服をモデルにした伝統ある制服となっている。
女子の制服には「コムサ・デ・モード・スクールレーベル」を採用し、洗練された大人っぽさが光るシンプルなブレザースタイルを上品な女子生徒を象徴するデザインで仕上げたコムサ・デ・モードのトータルコーディネート。中学・高校で、それぞれリボンとスカートの柄が異なる。
学校行事[編集]
- 4月 - オリエンテーション(中1)、学力試験、聖書伝達式(高校)
- 5月 - 校外学習(中1)、ジュニア防災スクール(中学)、フレンドシップミーティング(中1)、学園聖母の祝日、校外学習、高体連地区大会(高校)
- 6月 - 中間試験、炊事遠足(中1~3,高3)、遠足(高1~2)
- 7月 - 学力試験、光星祭、サマースクール(中1・2)、壮行会(高校)、夏期講習(中3、高校)、保護者懇談
- 8月 - キャンパスツアー(高2)、夏期講習、インテンシブセミナー(高校)、学力試験
- 9月 - 期末試験、スポーツデイ、学園寮祭
- 10月 - 文化講演会(高校)、ボランティア活動(中学)、校外学習(中学)、学力試験(高校)、芸術鑑賞
- 11月 - 創立記念日 / 慰霊ミサ、芸術文化発表会(中学)、大学訪問(中3)、修学旅行(高2)、冬期講習(高校)
- 12月 - スキー学習(中3)、保護者懇談、インテンシブセミナー(高校)、冬期講習、オーストラリア短期語学留学(高校)
- 1月 - 本校中学入試、学力試験
- 2月 - スキー学習(中学)、本校高校入試
- 3月 - 海外研修旅行(中学)、春期講習(高校)
部活動 (高校)[編集]
運動系[編集]
- 野球部
- サッカー部
- フェンシング部
- 硬式テニス部
- 剣道部
- 馬術部
- バドミントン部
- ゴルフ部
- バスケットボール部
- 柔道部
- 卓球部
- 陸上競技部
- バレーボール部
文化系[編集]
- カトリック研究部
- 放送部
- 新聞部
- 美術部
- 囲碁将棋部
- クラシックギター部
- 吹奏楽部
- パソコン部
- 文芸部
- 科学部
- 写真部
- 英語研究部
- 図書部
- 鉄道研究同好会
- 華道・茶道部
- 書道部
- 合唱同好会
- 生徒会
部活動 (中学)[編集]
運動系[編集]
- 野球部
- サッカー部
- 硬式テニス部
- 剣道部
- バドミントン部
- バスケットボール部
- 柔道部
- 卓球部
文化系[編集]
- カトリック研究部
- 新聞部
- パソコン部
- 華道・茶道部
- 書道部
- 合唱同好会
- ディベート同好会
- 生徒会
進学[編集]
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多くの学生が大学に進学。国公立大学は北海道大学など全国に進学。過去には東京大学への推薦合格を果たしている。私立大学は地元をはじめ、早稲田・慶應・上智・同志社や、いわゆるMARCHなどに進学している。
著名な卒業生[編集]
- 青山剛(室蘭市市長)
- 青山裕治(元プロ野球選手)
- 赤井秀一(プロサッカー選手、FC今治)
- 一柳忍(マルチ国際アーティスト)
- 小野寺智泰(プロサッカー選手、ラノーンユナイテッドFC)
- 片岡尚之(プロゴルファー)
- 加藤欽也(昭和交通代表取締役社長)
- 唐沢俊一(サブカルチャー評論家)
- 河島康一(NHKアナウンサー)
- 菅野詩朗(元文化放送アナウンサー、現フリーアナウンサー)
- 菅野博之(漫画家、神戸芸術工科大学准教授)
- 日下怜奈(北海道放送アナウンサー)
- 合田道人(歌手)
- 小西奨太(プロゴルファー)
- 齊藤誠人(プロ野球選手、埼玉西武ライオンズ)
- 佐藤太地(プロゴルファー)
- 佐野正幸(作家)
- 附田雄剛(モーグル選手)
- 中尾耕二(建築家)
- 中原彰吾(サッカー選手、ベガルタ仙台)
- 七月鏡一(漫画原作者)
- 八田信之(重量挙げ選手、メキシコオリンピック日本代表、札幌市議会議員・北海道議会議員)
- 花田和明(NHKアナウンサー)
- 東原俊郎(太陽グループ社長)
- 牧泰昌(STVラジオパーソナリティ)
- 松木謙公(元衆議院議員)
- 宮本邦彦(警視庁板橋署巡査部長[3])
- 村田省(フェンシング競技者、モスクワオリンピック日本代表)
- 目時春雄(元プロ野球選手)
- 本前郁也(プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ)
- 山戸未夢(女子プロゴルファー)
- 山名康郎(歌人)
- 好川之範(歴史作家)
- 吉本ここね(女子プロゴルファー)
- 若狭高司(ワカサリゾート代表取締役社長)
- 輪島射矢(バスケットボール選手)
系列校[編集]
- 同じくマリア会が運営する学校
- 暁星中学校・高等学校(学校法人暁星学園が経営)
- 明星中学校・高等学校(学校法人大阪明星学園が経営)
- 海星中学校・高等学校(学校法人海星学園が経営)
- 晃華学園中学校・高等学校(学校法人晃華学園が経営)
- かつて系列校関係にあった学校
- 藤女子中学校・高等学校(1925年~現在まで学校法人藤学園が経営)
- 泰星中学校・高等学校(1946年~1969年までマリア会が経営)
- セント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジ(2000年に廃校)
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 例:定期試験1日目(月曜日)→定期試験2日目(火曜日)→定期試験3日目(水曜日)→温習日(木曜日)
出典[編集]
- ^ “北海道私立中学高等学校協会(私学ナビ)”. 2020年9月1日閲覧。
- ^ 札幌市. “光星地区(札幌圏都市計画光星土地区画整理事業)”. 札幌市. 2019年3月18日閲覧。
- ^ 2007年2月6日東武東上線ときわ台駅踏切で自殺を図った女性を救助しようとして電車にはねられ殉職(二階級特進後警部)同年3月1日、正七位・旭日双光章授与。