東京都交通局320形電車

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東京都交通局320形電車
320形電車(2017年5月18日、扇大橋駅 - 足立小台駅間)
320形電車(2017年5月18日、扇大橋駅 - 足立小台駅間)
基本情報
運用者 東京都交通局
製造所 新潟トランシス
製造年 2017年 -
運用開始 2017年5月10日
投入先 日暮里・舎人ライナー
主要諸元
編成 5両固定編成
軌間 1,700 mm
電気方式 三相交流 600 V、50Hz
最高運転速度 60 km/h
設計最高速度 60 km/h
起動加速度 3.5 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 262人
車両定員 先頭車(Mc2) 50 名
中間車(M1) 53 名
自重 先頭車 10.8 t
中間車 10.6-10.2 t
編成重量 53.0 t
編成長 45 m
全長 先頭車 9,030mm
中間車 9,000mm
車体長 先頭車 8,550 mm
中間車 8,500 mm
全幅 2,900 mm
車体幅 2,490 mm
全高 3,325 mm
車体高 3,340 mm
車体 ステンレス鋼製
台車 4案内輪車軸ステアリング方式台車
主電動機 三相誘導かご形自己通風式
主電動機出力 110 kW
駆動方式 直角駆動式 差動歯車式
制御方式 CI制御(VVVFインバータ制御)
制動装置 電気指令式電磁直通空気ブレーキ
保安装置 ATOATC
備考 ATOによる自動運転
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東京都交通局320形電車(とうきょうとこうつうきょく320がたでんしゃ)は、東京都交通局AGT新交通システム)である日暮里・舎人ライナー用の車両。輸送力増強による列車増発のために、2017年平成29年)5月10日に営業運転を開始した。

概要[編集]

第1編成である21編成は、2017年に新潟トランシスで製造された。車両の外観などは、同じステンレス鋼製で従来車両の300形に準拠しているが先頭形状やカラーリングを変更し、斬新さ・ダイナミックさを強調している。

車体[編集]

車体は2015年製の330形と異なりステンレス鋼製であり、軽量化が要請されている現状(後述)を踏まえ、内骨などにアルミ材を用いるほか、随所に軽量化策を盛り込み、強度を確保しつつ軽量化を図った構造としており、300形と比べ、1両あたり約1tという大幅な軽量化を図っている。客室扉は、1両あたり片側2ヶ所の外吊り式両開き戸としており、車内側には予告開閉ランプが取り付けられている。先頭車前面の下部には、LED式の前照灯と尾灯を配置するとともに、前部標識灯下部にはアイライン灯を設置している。側窓は、熱線吸収UVカットガラスが採用されている。荒川と隅田川の水辺と自然環境に恵まれた緑豊かな街を反映したエメラルドグリーンのラインを入れて爽やかな印象を与えるとともに、側面窓周りはブラックアウト処理を行い、車体全体を落ち着かせる引き締まったデザインとしている。

主要機器[編集]

制御装置は、300形・330形と同じくVVVFインバータ制御装置を採用しており、コンバータ装置とVVVFインバータ装置を1つのユニットにまとめた主変換装置(CI装置)により誘導電動機を制御している。また、5両編成すべてが電動車となっている。

台車[編集]

台車は4案内輪車軸ステアリング方式としており、1車両に電動台車と付随台車を装備する。

車内装備[編集]

300形は混雑時に重量超過となる懸念から、限界以上の乗車ができないよう立席スペースを狭くする方針であり、当初はオールクロスシート、その後一部ロングシート化を行い若干の立席スペースの増加を図ったものの、前述の理由からこれ以上の定員増はできない状況である。320形は330形に引き続き車体を大幅に軽量化し、その軽量化分を定員増に振り向けることでオールロングシート化を実現している。客室内では330形と同様荷棚の新設とつり手の増設が行われ、客室の照明には面発光LED式照明が採用されており、客室扉上部には、15インチの2画面カラー液晶ディスプレイを千鳥式に1両あたり2ヶ所に設置されている。

ロングシートの腰掛にはバケットタイプを採用しており、一般席の背ずりはブルーとし、優先席はイエローとしている。車椅子・ベビーカーのためのフリースペースは中間車の320-3形に2ヶ所設置されている。

編成[編集]

320-1形
(Mc2)
320-2形
(M1)
320-3形
(M1)
320-4形
(M1)
320-5形
(Mc2)

参考文献[編集]

  • R&M2017年9月号
  • 日本地下鉄協会報 SUBWAY 第216号 2018年2月号

脚注[編集]