東克樹

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東 克樹
横浜DeNAベイスターズ #11
20180325 Katsuki Azuma, pitcher of the Yokohama DeNA BayStars, at Yokohama Stadium.jpg
2018年3月25日 横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 三重県四日市市
生年月日 (1995-11-29) 1995年11月29日(23歳)
身長
体重
170 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 ドラフト1位
初出場 2018年4月5日
年俸 5,550万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

東 克樹(あずま かつき、1995年11月29日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する三重県四日市市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

四日市市立三重北小学校1年時から軟式野球チーム「三重クラブ野球少年団」で野球を始める。四日市市立大池中学校時代は「四日市トップエースボーイズ」に所属[2]野茂英雄が総監督を務める『JUNIOR ALL JAPAN(NOMO ジャパン)』の一員として、アメリカ遠征を経験した[3]

愛工大名電高校への進学後は、1年夏の選手権愛知大会で2試合に先発した[4]。2年時には、チームが春夏連続で全国大会に出場。しかし、1学年先輩で自身と同じ左投手の濱田達郎がエースだったことから、いずれの大会でも登板の機会がなかった。2年秋に濱田からエースの座を引き継ぐと、3年の夏にも選手権本大会へ出場。聖光学院高校との初戦に先発投手として初めて甲子園のマウンドを踏んだが、5回まで被安打2と好投しながら、逆転負けを喫した[4]

高校からの卒業後に進学した立命館大学では、1年の秋から、救援投手として関西学生野球のリーグ戦に登板。2年時に左肘痛を発症したため、秋にはリーグ戦へ登板せずに、左肘の治療と下半身の強化に専念した。2学年先輩の桜井俊貴からエースの座を継いだ3年[5]の春季リーグ戦では、京都大学との1回戦でノーヒットノーランを達成する[6]などの活躍で、リーグのMVP、最優秀投手、ベストナインを受賞。チームを3季連続のリーグ優勝に導いた[7]ことから、全日本大学野球選手権大会にも出場した。4年の春季リーグ戦では、関西大学との1回戦で再びノーヒットノーランを達成。同じ投手による複数回の達成は、関西学生野球リーグ戦史上初の快挙であった[8]。在学中には、リーグ戦で通算41試合に登板。通算投球イニングは231回2/3で、19勝9敗、防御率1.05、235奪三振という成績を残した[9]

さらに、大学4年時の2017年には、第41回日米大学野球選手権第29回ユニバーシアードの日本代表に選出。先発投手として2試合に登板した日米大学野球では、いずれの試合後も交代後にチームが逆転負けを喫しながらも、通算11イニングを無失点で凌いだ末に最優秀投手賞を受賞した[3]。ユニバーシアードでは、予選ラウンドのメキシコ戦、準決勝の韓国戦に先発登板。いずれも8回を無失点に抑えて白星を挙げるなど、チームの優勝に貢献した[10][11]

2017年のNPBドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから1巡目で指名。NPB全12球団のうち、この会議で1巡目選手への交渉権を単独指名で確定させた球団はDeNAのみだった[2]が、東自身は後に契約金1億円、年俸1,500万円(金額は推定)という条件で入団した。背番号は11

DeNA時代[編集]

2018年石田健大今永昇太濵口遥大に続く左腕の先発要員として、春季キャンプを一軍で過ごした[12]オープン戦では、今永と濵口が故障で出遅れたのに対して、3試合の登板をいずれも無失点に抑えた[13]。チームの一軍公式戦5試合目だった4月5日の対阪神タイガース戦(横浜スタジアム)に、先発投手として公式戦にデビュー。チームの完封負けで黒星を喫したものの、阪神打線から9個の三振を奪いながら、7回を1失点で凌いだ[14]。次に先発した4月12日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で一軍公式戦初勝利を挙げる[15]と、4月19日の巨人戦(横浜)で2勝目をマーク。DeNAにおいて、左腕の新人投手が巨人との一軍公式戦で初登板から2戦2勝を記録した事例は、前身球団を含めても初めてだった[16]。5月16日の対阪神戦(阪神甲子園球場)では、プロ入り後初の完封でシーズン3勝目を挙げるとともに、この年のNPB全12球団の新人投手における一軍公式戦での完封勝利一番乗りを果たした[17]。その後も一軍の先発ローテーションに定着すると、6月末までにチームトップの6勝をマーク。オールスターゲームには、セントラル・リーグ(セ・リーグ)の監督推薦選手として、NPB全球団の新人選手からただ1人出場した[18]。シーズン全体では、一軍公式戦24試合の登板で、リーグ2位(左投手ではトップ)の防御率2.45を記録。石田・今永・濱口の左腕トリオが揃って不振に陥った投手陣にあって、新人でただ1人リーグの最終規定投球回へ到達するとともに、チームトップの11勝(5敗)を挙げた。DeNAの新人左腕投手が一軍公式戦11勝でレギュラーシーズンを終えた事例は、大洋ホエールズ時代の1958年鈴木隆が記録して以来60年振り。対巨人戦にはとりわけ強く、前述のプロ初勝利からシーズン11勝目を挙げた9月19日の巨人戦(東京ドーム)まで、登板した5試合ですべて勝利投手になった。巨人以外のセ・リーグ球団に所属する新人投手が、巨人との公式戦で初登板から5戦5勝を記録した事例は、リーグ史上初めて。先発で8回裏終了まで投げた9月19日の対戦では、7回裏2死にケーシー・マギーからソロ本塁打を浴びるまで、1人の走者も出さなかった[19]。対巨人戦でのシーズン最終登板となった9月28日(東京ドーム)の対戦でも、7回無失点で降板したが、相手の菅野智之の完封勝利により6戦6勝に至らなかった。また、シーズン終盤から左肘に炎症を発症。11月開催の日米野球日本代表に選ばれていたが、この炎症の影響で、出場の辞退を余儀なくされた[20]。それでも、シーズン終了後には、記者投票で得票率が99%に達するほど、シーズンを通じての活躍が高く評価され[21]、セ・リーグの新人王に選出された。

2019年、1月の自主トレーニング期間中に左肘の炎症が再発したため、途中からノースローで調整。春季キャンプも、二軍スタートとなった[22]。そのため、一軍初登板は5月6日の巨人戦(横浜)まで持ち越され、15日の中日戦(横浜)で6回1失点に抑え、シーズン初勝利を挙げた。

選手としての特徴・人物[編集]

投手としては小柄な身体(身長170cm)ながら、オーバースロー[23]からストレートチェンジアップスライダーツーシームカーブを投げ分ける[24]。中でもチェンジアップが高く評価されている[25][26]。投球時に上体を三塁側に仰向け気味に倒しながら腕を振るためリリースポイントが高く、コーナーに角度のついた球を投げ込むことが出来るのが特徴[5]。自身2度目のノーヒットノーランを達成した大学4年春の関西大学戦では、ストレートで自己最速の152km/hを計測している。プロ入り後の最速は151km/h[27]

目標の選手に、自身と同じ左投手の石川雅規田口麗斗を挙げている[5]。好きな女優は土屋太鳳で、DeNA合宿所への入寮の際には土屋のサイン色紙を持ち込んだ[28]

幼少期には巨人を応援していた[16]。大学4年秋のNPBドラフト会議では、どの球団からの指名も歓迎する姿勢を示していた[29]が、DeNAによる1巡目での単独指名までは想定していなかったという[30]

DeNAへの入団後から使用しているグラブには、金色うんこマーク(💩)と白色星マーク(☆)の刺繍を掌の部分に施している[28][31]。「金運と白星をつかむ」という意味で東が考案した[31]もので、twitter上の自身のアカウントには、2018年3月時点でそのグラブの写真をのヘッダー画像に使用している。

愛称については、DeNAへの入団後にAbemaTVを通じて一般公募した。東が自ら最終選考で「ハマのペンギン」に決めた[32]

DeNA1年目の2018年6月15日には、京セラドーム大阪での対オリックス・バファローズ戦に登板。東の出身地(四日市市)の西隣にある菰野町出身の西勇輝と先発で投げ合ったが、5回途中7失点という内容で西の後塵を拝した。NPBの一軍公式戦で、正反対の方角を示す苗字の投手同士が先発で対戦した事例はこの試合での西が初めてである[33]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 DeNA 24 24 1 1 0 11 5 0 0 .688 626 154.0 130 13 42 2 2 155 1 0 45 42 2.45 1.12
NPB:1年 24 24 1 1 0 11 5 0 0 .688 626 154.0 130 13 42 2 2 155 1 0 45 42 2.45 1.12
  • 2018年度シーズン終了時

年度別投手(先発)成績所属リーグ内順位[編集]





















2018 23 セ・リーグ 4位 3位 3位 2位 6位 3位 2位
  • -は10位未満

年度別守備成績[編集]



投手












2018 DeNA 24 8 24 1 0 .970
通算:1年 24 8 24 1 0 .970
  • 2018年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2018年4月5日、対阪神タイガース2回戦(横浜スタジアム)、3回裏にランディ・メッセンジャーから空振り三振
  • 初安打・初打点:2018年4月12日、対読売ジャイアンツ3回戦(東京ドーム)、1回表に大竹寛から中前適時打
その他の記録

背番号[編集]

  • 11 (2018年 - )

代表歴[編集]

  • 2017年 第41回日米大学野球選手権 日本代表
  • 2017年 第29回夏季ユニバーシアード野球競技 日本代表

登場曲[編集]

  • 「Don't Stop Me Now」 Queen (2018 - )

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2018年12月18日閲覧。
  2. ^ a b 【ドラフト】DeNAがドラ1で立命大・東克樹の交渉権獲得 スポーツ報知 2017年10月26日
  3. ^ a b 小兵ながら最速152km/h!侍ジャパン大学代表の東克樹(立命館大)が世界の頂点目指す Baseball Gate 2017年8月19日
  4. ^ a b 関西学生史上29人目のノーヒットノーランを達成 +Rな人 立命館大学 2016年6月3日
  5. ^ a b c 体育会系には見えない170cmのドラ1候補・東克樹はここがすごい web Sportiva 2017年10月24日
  6. ^ 立命大・東が京大戦でノーヒットノーラン 日刊スポーツ 2016年4月16日
  7. ^ 東克樹(横浜DeNAベイスターズ) - 週刊ベースボールONLINE 2018年1月22日
  8. ^ 立命大・東が史上初2度目ノーヒットノーラン17K 日刊スポーツ 2017年5月5日
  9. ^ リーグ戦・選手個人通算成績 立命館大学 東克樹 関西学生野球連盟 2018年1月22日閲覧
  10. ^ 大学代表が機動力や小技を駆使し難敵・メキシコ攻略 エース東は11Kの力投 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト2017年8月22日
  11. ^ 攻守に隙を見せずに大学代表が韓国に快勝。29日の決勝進出決める 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年8月28日
  12. ^ “DeNA左腕カルテット“勢ぞろい”!高田GM、ドラフト1位東に大満足「ほれぼれする」”. サンケイスポーツ. (2018年2月9日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20180209/den18020905020002-n2.html 2018年5月16日閲覧。 
  13. ^ “DeNAドラフト1位・東、無失点のまま開幕へ 初の本拠地マウンド「投げやすかった」”. サンケイスポーツ. (2018年3月25日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20180325/den18032520040010-n1.html 2018年5月16日閲覧。 
  14. ^ “DeNA・東 プロ初登板初先発で7回1失点も黒星「1球の重みと大切さを痛感」”. サンケイスポーツ. (2018年3月25日). https://www.daily.co.jp/baseball/2018/04/05/0011136879.shtml 2018年5月16日閲覧。 
  15. ^ “DeNA東、プロ初勝利「想像以上にうれしいです」”. デイリースポーツ. (2018年4月12日). https://www.daily.co.jp/baseball/2018/04/12/0011158549.shtml 2018年5月16日閲覧。 
  16. ^ a b “DeNAドラフト1位東 小さな巨人キラーだ!26年ぶり球団新人2戦2勝”. スポーツニッポン. (2018年4月20日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/04/20/kiji/20180419s00001173509000c.html 2018年4月20日閲覧。 
  17. ^ “DeNA・東 両リーグ新人一番乗りでプロ初完封「変化球が低めに決まっていた」”. デイリースポーツ. (2018年5月16日). https://www.daily.co.jp/baseball/2018/05/16/0011262121.shtml 2018年5月17日閲覧。 
  18. ^ “マイナビオールスターゲーム2018 出場者”. NPB日本野球機構. (2018年7月2日). http://npb.jp/allstar/2018/roster.html 2018年7月5日閲覧。 
  19. ^ “DeNA東が新人左腕11勝目!球団60年ぶり快挙”. 日刊スポーツ. (2018年9月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201809190000707.html 2018年11月8日閲覧。 
  20. ^ “DeNA東、日米野球代表を辞退 左肘に炎症”. 神奈川新聞. (2018年10月18日). https://www.kanaloco.jp/article/366567/ 2018年11月8日閲覧。 
  21. ^ “新人王の投票結果内訳は…セは東が得票率99%の圧勝、パは混戦も田中が制す”. FullCount. (2018年11月27日). https://full-count.jp/2018/11/27/post256605/ 2018年11月28日閲覧。 
  22. ^ “DeNA・東、左肘違和感でキャンプ二軍スタート…昨年10月にも同じ場所炎症”. サンケイスポーツ. (2019年1月26日). https://www.sanspo.com/baseball/news/20190126/den19012605020001-n1.html 2019年2月3日閲覧。 
  23. ^ http://www.hb-nippon.com/player/4886?page=2
  24. ^ 武器は直球&ツーシーム 東克樹 Sprting News 2017年1月26日
  25. ^ https://www.sanspo.com/baseball/news/20180420/den18042008000003-n1.html
  26. ^ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/06/09/kiji/20180609s00001173101000c.html
  27. ^ DeNA東、球宴でG菅野に弟子入り志願「こっそり盗みたい」
  28. ^ a b “期待のドラ1左腕は“変わり者”?DeNA・東克樹にかかる期待”. BASEBALL KING. (2018年2月21日). https://baseballking.jp/ns/144932 2018年3月5日閲覧。 
  29. ^ “立命大・東 圧巻!15K完封 12球団OK「気になる」”. スポーツニッポン. (2017年10月25日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/10/25/kiji/20171024s00001089282000c.html 2018年5月16日閲覧。 
  30. ^ “【ドラフト】DeNA1位・東克樹 早くもプロのコーチにけん制球”. 東京スポーツ. (2017年10月27日). https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/809965/ 2018年5月16日閲覧。 
  31. ^ a b “前代未聞!! DeNA、ドラフト1位左腕、東の衝撃的グラブを激撮”. SANSPO.COM. (2018年2月15日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20180215/den18021512180005-n1.html 2018年3月5日閲覧。 
  32. ^ 「ハマのペンギン」 横浜DeNA期待のルーキーの愛称が決定! AbemaTIMES 2018年4月5日
  33. ^ “史上初!先発で東西対決、打者は過去に南西対決も”. 日刊スポーツ. (2018年6月16日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201806150000872.html 2018年7月5日閲覧。 

関連項目[編集]