松崎村 (鳥取県)

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まつざきそん
松崎村
廃止日 1951年3月1日
廃止理由 新設合併
松崎村東郷村東郷松崎町
現在の自治体 湯梨浜町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
中国・四国地方
都道府県 鳥取県
東伯郡
隣接自治体 舎人村、東郷村
松崎村役場
所在地 鳥取県東伯郡松崎村大字龍島
旧・松崎村役場庁舎位置
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松崎村(まつざきそん)はかつて鳥取県中部の東伯郡に属していた村。

概要[編集]

現在の湯梨浜町松崎地区の大部分を村域としていた村で、1940年(昭和15年)当時の人口は798人、世帯数は185であった。江戸期には「松崎」の他に「松ヶ崎」(まつがさき)とも呼ばれた。近世より周辺地域の交通・商業の中心として栄えた地域で、東郷松崎町の中心市街地であり同地区内の大字・龍島に役場が置かれていた。(現在は湯梨浜町役場東郷庁舎が置かれている)1951年(昭和26年)3月1日に旧東郷村と合併をして東郷松崎町が成立し消滅した。

かつて、旧東郷村東郷村・松崎村組合を構成しており、1872年(明治5年)の東郷温泉や、大正から昭和初期にかけての松崎駅周辺での温泉(松崎温泉)の発見により駅前に旅館街や飲食店ができ発展した。明治時代には「松崎あきんど組合」なる商人組合が結成されていた。大正時代からは近隣地域で特産品の梨の栽培が盛んになり鉄道を通じての梨の出荷が行われるようになった。

秋には「三八市」と呼ばれる物産市が行われ買い物客でにぎわう。

集落の成立時期[編集]

  • 松崎という集落がいつ成立したのかは定かではないが、1258年正嘉2年)11月に描かれた伯耆国河村郡東郷荘下地中分絵図(以下、東郷荘絵図と略す)には地名は書かれていないものの現在の松崎の位置に集落が描かれているのでこの頃にはすでに集落はあったと推定される。
  • また、松崎という地名の文献上の初見は1581年天正9年)5月15日の「南条元続所領安堵状」にある「自松崎敵罷出候処、能被仕候、高名之段不始于今候」(原文)という記述である。

年表[編集]

  • 1258年(正嘉2年)11月
    • 東郷荘絵図が描かれる。
  • 1580年(天正8年)9月
  • 1601年(慶長6年)
  • 1632年(寛永9年)8月
  • 1633年(寛永10年)
    • 鳥取藩着座家の和田氏が松崎の自分(手)政治(*2) を許され、現在の湯梨浜町小鹿谷の地に陣屋を設ける。以後、明治維新まで続く。
  • 1843年(天保14年)10月
    • 松崎町、東郷湖の湖底の温泉のくみ上げを鳥取藩に願い許される。
  • 1869年(明治2年)3月
    • 松崎町の町年寄、目代が廃止される。
  • 1869年(明治2年)4月23日
    • 和田氏による自分(手)政治が廃止される。
  • 1871年(明治4年)
    • 松崎町を松崎宿に改称する。
  • 1872年(明治5年)
    • 引地村(現・湯梨浜町引地)で湯が自然湧出しているのが発見される。
  • 1873年(明治6年)
    • 松崎学校が開校する。
  • 1875年(明治8年)
    • 松崎郵便局が開設される。
  • 1886年(明治19年)5月
    • 松崎宿の足羽(あしば)常蔵が人力車を購入し、温泉客送迎の営業を開始する。
  • 1888年(明治21年)2月29日
    • 松崎郵便局が廃止される。
  • 1889年(明治22年)10月
  • 1890年(明治23年)2月
    • 松崎村警察官駐在所が設置される。
  • 1901年(明治34年)3月1日
    • 松崎郵便局が再置される。
  • 1904年(明治37年)3月15日
    • 松崎・倉吉間の鉄道が開通する。
  • 1912年(明治45年)1月8日
    • 松崎青年会が創立される。
  • 1913年(大正2年)
    • 松崎青年会、松崎村内にて温泉の試掘を始める。
  • 1918年(大正7年)8月
    • 電灯がつく。
  • 1921年(大正10年)11月26日
    • 電話が開通する。
  • 1926年(大正15年)2月9日
    • 旭区にて新しい源泉が発見される。これにより松崎駅前の温泉街が形成される。
  • 1927年(昭和2年)
    • 東郷村小鹿谷(おしかだに)の坂田近蔵が自動車を購入し、松崎駅前にて温泉客の送迎の営業を始める。
  • 1928年(昭和3年)8月31日
    • 松崎婦人会が創立される。
  • 1931年(昭和6年)6月
    • 東郷温泉・松崎温泉組合が創立される。
  • 1941年(昭和16年)6月20日
    • 松崎商工会が結成される。その後、太平洋戦争開戦により解消。(具体的な年月日は不明)
  • 1948年(昭和23年)
    • 松崎商工会が再結成される。
  • 1951年(昭和26年)3月1日
  • (*1) 松崎城は現在、旧桜小学校のある丘にあった城。戦国時代に南条氏方の城として築かれ、小森和泉守方高、後に進下総守免之が居城したと伝えられている。明治時代以降も曲輪(くるわ)が残っており主に畑に利用されていた。また、江戸中期に松崎町の町人が書いた物語に「合戦時に城が動き敵の将兵を東郷池に落とし落城を免れた」という興味深い話が載っている。
  • (*2) 自分(手)政治とは鳥取藩が着座家の内、荒尾家に米子と倉吉、和田家に松崎、津田家に八橋、鵜殿家に浦富を与え委任統治をさせたことをいう。これらの町は城下の鳥取と同じ扱いを受け(在郷町と呼ばれている)、町奉行などが設置された。

交通機関[編集]

官公署・公共施設[編集]

  • 湯梨浜町役場東郷庁舎
  • 湯梨浜町中央公民館
  • 湯梨浜町商工会
  • 湯梨浜町立図書館
  • 湯梨浜町社会福祉協議会東郷支部
  • 湯梨浜町東郷在宅介護支援センター
  • 湯梨浜町シルバー人材センター東郷支所
  • 老人福祉センター東湖園
  • 倉吉警察署 松崎警察官駐在所
  • 湯梨浜町立松崎幼稚園
  • 松崎郵便局
  • 山陰合同銀行 松崎支店
  • 倉吉信用金庫 東郷支店

関連項目[編集]

参考文献[編集]