松音知駅

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松音知駅
松音知駅駅舎(ホーム側から撮影) (1989年3月)
松音知駅駅舎(ホーム側から撮影)
(1989年3月)
まつねしり
Matsuneshiri
周磨 (3.3*km)
(2.9*km) 上駒
所在地 北海道枝幸郡中頓別町字松音知
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 天北線
キロ程 34.5km(音威子府起点)
電報略号 マネ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1916年大正5年)10月1日
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日
備考 天北線廃線に伴い廃駅
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1977年の松音知駅と周囲約500m範囲。上が中頓別方面。貨物取扱廃止及び無人化後で、側線は全て撤去され駅舎ホーム側へ棒線化されている。ここも木材搬出駅で、かつては駅裏のストックヤードに沢山の木材が野積みされていた。取り扱う貨物がなくなり、ヤードが使用されなくなって、踏切の位置も駅近くに設置し直されている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

松音知駅(まつねしりえき)は、北海道宗谷支庁枝幸郡中頓別町字松音知にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線廃駅)である。電報略号マネ。天北線の廃線に伴い、1989年(平成元年)5月1日に廃駅となった。

歴史[編集]

  • 1916年(大正5年)10月1日 - 鉄道院宗谷線、小頓別駅 - 中頓別駅間の延伸開通に伴い開業。一般駅
  • 1919年(大正8年)10月20日 - 路線名が宗谷本線に改称され、それに伴い同線の駅となる。
  • 1930年(昭和5年)4月1日 - 音威子府駅 - 稚内駅間を宗谷本線から削除し路線名を北見線に改称、それに伴い同線の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
  • 1961年(昭和36年)4月1日 - 路線名を天北線に改称、それに伴い同線の駅となる。
  • 1973年(昭和48年)9月17日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止し、交換設備の運用を停止。同時に無人駅化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
  • 1989年(平成元年)5月1日 - 天北線の全線廃止に伴い、廃駅となる。

駅名の由来[編集]

当駅が所在していた地名より。地名は、アイヌ語の「マツ・ネ・シリ」(女の山)に由来する。附近に二つの目立つ山があり、それぞれ「マツ・ネ・シリ」、「ピン・ネ・シリ」(男の山)と呼ばれていた。

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の北西側(南稚内方面に向かって左手側)に存在した[1]分岐器を持たない棒線駅となっていた。かつては2面2線の相対式ホームを有する、列車交換可能な交換駅であった。

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の北西側に位置し、ホームに接していた。構内は周囲より高台に位置していたため駅舎は高床式[2]になっており、駅前広場から駅舎出入口までは木の階段を上る必要があった[1]

駅周辺[編集]

山の中にあった[1]

利用状況[編集]

乗車人員推移[4]
年度 1日平均人数
1921 62
1935 31
1953 82


駅跡[編集]

保存されている松音知駅(2011年8月5日)
松音知駅(2019年5月11日)

1997年(平成9年)時点では地元住民曰く「個人の別荘」になっており、駅舎・ホーム・レール腕木式信号機が残され、ほぼ現役当時の姿を保っていた[5]。2010年(平成22年)時点でも同様で、この時点で旧天北線の駅舎では唯一、現存する駅舎となっていた[6]。2011年(平成23年)時点でも同様であったが、地元の人々による保存で、駅舎は模擬展示とのことである[2]。開口部は模造で、駅舎内に立ち入ることは不可能となっている[2]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道
天北線
周磨駅 - 松音知駅 - 上駒駅

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)188ページより。
  2. ^ a b c 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)244-245ページより。
  3. ^ a b c 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)16ページより。
  4. ^ 中頓別町史 平成9年5月発行 P397/8,855
  5. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くIV』(JTBパブリッシング1997年12月発行)24-25ページより。
  6. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)15-17ページより。

関連項目[編集]