根ヶ山光一

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根ヶ山 光一(ねがやま こういち、1951年- )は、日本の発達心理学者、発達行動学者。早稲田大学教授。

香川県生まれ。1973年大阪大学文学部哲学科卒、77年同大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学人間科学部助手、武庫川女子大学文学部・生活環境学部講師・助教授、早稲田大学人間科学部助教授、人間科学学術院教授。その間英国エディンバラ大学客員研究員・ストラスクライド大学客員教授となり、また仏国トゥールーズ大学で招聘教授として教鞭をとる。92年「マカカ属霊長類における母親の子に対する攻撃行動と子の離乳に関する研究」で阪大博士(人間科学)。母子間のnegativityがポジティブな機能をもつにもかかわらず子育ての議論が求心性に偏重しているとの視点から,母子関係は双方の身体性を基盤とした主体性のぶつかり合いとそれをふまえたダイナミックな相互調整過程であるとして一貫して子別れのテーマを追究し,それにアロマザリング(アロケア)を加味して母子の「遠心性」の問題として発信を続けている。遠心性の霊長類種間比較・文化比較を行い、日英比較研究や沖縄の離島研究なども手がけて子育てにおける母子のあるべき関係像を模索する。また離乳の意識や実践の時代変化から、母子保健行政と母親の育児行動選択の関連についても関心を向ける。1990年発達科学研究教育奨励賞、2006年発達臨床研究賞、07年こども環境学会賞論文賞を受賞[1]。NPO法人保育:子育てアドバイザー協会理事長(2018年〜)、乳幼児医学・心理学会理事長(2020年〜)。

著書[編集]

共編著[編集]

  • 『行動の発達を科学する』荘厳舜哉共編著 福村出版 1990
  • 『子別れの心理学 新しい親子関係像の提唱』鈴木晶夫共編著 福村出版 1995
  • 『母性と父性の人間科学』編著 コロナ社 ヒューマンサイエンスシリーズ 2001
  • 『身体から発達を問う 衣食住のなかのからだとこころ』川野健治共編著 新曜社 2003
  • 『「環境」人間科学』中島義明共編 朝倉書店 現代人間科学講座 2008
  • 『ヒトの子育ての進化と文化 アロマザリングの役割を考える』柏木惠子共編著 有斐閣 2010
  • 『発達科学ハンドブック 4 発達の基盤:身体,認知,情動』仲真紀子共責任編集 新曜社 2012
  • 『子どもと食 食育を超える』外山紀子,河原紀子共編 東京大学出版会 2013
  • 『FRONTIERS IN DEVELOPMENTAL PSYCHOLOGY RESEARCH : Japanese Perspectives』日本発達心理学会編 岩立志津夫,子安増生共監修 ひつじ書房 2016
  • 『共有する子育て:沖縄多良間島のアロマザリングに学ぶ』外山紀子、宮内洋共編著 金子書房 2019

論文[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『アロマザリングの島の子どもたち』著者紹介