桂文治 (11代目)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
11代目 | |
![]() 結三柏は、桂文治一門の定紋である。 | |
本名 | |
---|---|
生年月日 | 1967年8月25日(53歳) |
出身地 | ![]() |
師匠 | 10代目桂文治 |
弟子 | 桂鷹治 桂空治 |
名跡 | 1.桂がた治 (1986年 - 1990年) 2.2代桂平治 (1990年 - 2012年) 3.11代目桂文治 (2012年 - ) |
出囃子 | 1.どうぞ叶えて(1990年 - 1999年) 2.いやとび(1999年 - 2012年) 3.武蔵名物(2012年 - ) |
活動期間 | 1986年 - |
所属 | 落語芸術協会 |
11代目 桂 文治(かつら ぶんじ、1967年8月25日 - )は、日本の落語家。東西に存在する桂派の宗家の名跡「桂文治」の当代。落語芸術協会理事。出囃子は『武蔵名物』。前名は2代目桂平治。大分県立四日市高等学校卒業。本名:岡方 靖治。
略歴[編集]
- 1967年8月25日、大分県宇佐郡院内町(現・宇佐市)出身。
- 1986年4月、10代目桂文治に入門、桂がた治で前座。
- 1990年6月、二ツ目昇進、2代目桂平治を襲名。
- 1999年5月、同名で真打昇進。
- 2011年6月、11代目桂文治を襲名することが公表される。
- 2012年8月12日、文治襲名を祝って、新宿末廣亭前から花園神社までお練りが行われた。落語芸術協会所属の落語家がお練りをするのは初[1]。
- 2012年9月21日、末廣亭(東京都新宿区)での襲名披露公演にて、11代目桂文治を襲名[2]。
人物・エピソード[編集]
- NHK教育テレビ『趣味悠々・落語をもっと楽しもう』にて落語を指導した。
- 2007年11月よりクレハ『NEWクレラップ』のCMに出演。
- 病床にあった5代目柳亭痴楽の次男を、父に代わって2005年より内弟子に預かり、桂ち太郎の名で前座修行させていたが、寝坊癖を理由に2008年に破門し、痴楽の元に戻した(これに伴い、柳亭ち太郎に改名)。ち太郎は痴楽の歿後、二ツ目昇進・3代目柳亭小痴楽を襲名し、同時に痴楽の弟弟子にあたる柳亭楽輔門下に移籍したが、現在も関係は良好である。
- 11代目文治襲名にあたり、所属する落語芸術協会や10代目遺族の他に、9代目遺族、10代目翁家さん馬(9代目の養子)未亡人、ならびに落語協会や上方落語協会の了解も取り付けている。これは「文治」の名跡が江戸桂派の止め名であるだけでなく、東西の「桂」を亭号とするすべての落語家の宗家に当たるからである。
- 2012年9月9日に東京會舘で行われた11代目文治襲名披露パーティーの席で、芸協会長(当時)の桂歌丸から「もう、男など追っかけないで、芸道に励んでいただきたい」と男色疑惑を暴露された。
- さらに2018年12月に公開されたNHK1.5chの動画では春風亭昇也から「文治師匠は春風亭昇太一門の弟子を狙っている(但し春風亭柳太郎と春風亭昇吾を除く)」[3] と暴露されたが、本人はツイッターで「僕は怒りません。心が広いですから。」[4] と返している。
- 師匠10代目文治は東京出身であったが、自身は「USA出身」(宇佐市を、単にローマ字表記し、ユーエスエーと発音しただけ。宇佐産業科学高校から贈られた大相撲の元小結・垣添の化粧廻しなどにも見られる、宇佐市民定番のネタ)と言っている。
- 師匠の10代目文治と同じく、普段から着物で行動している[5]。
- 趣味はカブトムシ飼育[5]。
受賞歴[編集]
- 1994年 平成6年度 NHK新人演芸大賞 落語部門大賞
- 1997年 第7回 北とぴあ若手落語家競演会 北とぴあ大賞
- 1998年 第3回 林家彦六賞
- 2009年 文化庁芸術祭新人賞
- 2013年 平成23・24年度彩の国落語大賞
著書[編集]
- 落語のひみつ(大友浩との共著、2010年1月、芸術新聞社)「桂平治」名義。ISBN 9784875861881
弟子[編集]
現在[編集]
二ツ目[編集]
前座[編集]
- 桂空治
一門を離れた者[編集]
- 桂たいら - 平治時代の弟子。廃業。
- 桂ち太郎 - 弟子時代の名前は「桂ち太郎」。破門となり5代目柳亭痴楽門下を経て柳亭楽輔門下に移籍。
- 桂しゃも治 - 破門後は、立川志らく門下へ移籍し、「立川志ら門」となる。前述の小痴楽同様、現在も関係は良好。
- 桂りょう治 - 廃業。[6]
脚注[編集]
- ^ “2012.8.19(日) 十一代桂文治襲名披露 お練り写真館”. 平さんが行く! 噺家・桂平治の部屋. nifty(coocan) (2012年8月19日). 2019年2月25日閲覧。
- ^ 桂文治11代目襲名興業始まる 日刊スポーツ 2012年9月21日閲覧
- ^ “春風亭昇太一門のテッパンマル秘楽屋ネタ(春風亭昇也)”. NHK1.5ch NEXT名人寄席. NHK (2018年12月19日). 2019年2月27日閲覧。
- ^ “桂文治”. twitter (2018年12月25日). 2019年2月28日閲覧。 “春風亭昇也さんの昇太一門紹介のTWITTER動画が面白いです。僕は怒りません。心が広いですから。自分で言っちゃぁいけませんね。笑って下さい。”
- ^ a b やなぎ喬(ペン); 古厩正樹(カメラ) (2012年10月17日). “【桂文治】襲名披露興行で熱演! 大看板も“心配り”にぬかりなし”. ZAKZAK. 2018年8月20日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/11bunji/status/1317985395469004800” (日本語). Twitter. 2020年10月19日閲覧。
外部リンク[編集]
|