横川駅 (群馬県)

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横川駅
駅舎(2015年6月)
駅舎(2015年6月)
よこかわ
Yokokawa
西松井田 (5.8km)
所在地 群馬県安中市松井田町横川398
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 信越本線
キロ程 29.7km(高崎起点)
電報略号 ヨコ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
217人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1885年明治18年)10月15日
備考 業務委託駅
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横川駅
よこかわ
Yokokawa
(6.1km) 熊ノ平
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 信越本線
廃止年月日 1997年平成9年)10月1日*
* 北陸新幹線先行開業による並行在来線の経営分離により。現在、軽井沢まではJRバス碓氷線が運行されている。
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横川駅(よこかわえき)は、群馬県安中市松井田町横川にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線である。

概要[編集]

北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間が部分開業した1997年10月1日以降、信越本線の終着駅となっている[1]。1 - 3番線の線路は構内のはずれにコンクリート製の車止めが設置され途切れているが、かつては碓氷峠を越えて軽井沢駅へ複線電化の線路がつながっており、碓氷峠越えの拠点となった駅であった。碓氷峠には66.7という国鉄・JRで最も急な勾配があり、列車が上り・下りするためには補機であるEF63を連結・解放する必要があった[1]。そのため、基本的には全ての列車が客扱いし長時間停車したが、臨時列車である『ファンタジー舞浜』など通過時間帯が深夜である列車のごく一部で、客扱いをせずに運転停車のみだったものも存在する。その時間を利用して乗客が購入していたのが「峠の釜めし」で、製造販売している「おぎのや」は駅前にある。

歴史[編集]

駅舎(2007年1月)
軽井沢からの列車(1997年7月)

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、中線を1線持つ構造である。以前は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線が中線を挟む構造であり、側線も多数ある広大な構内だった[2]が、当駅 - 軽井沢間の廃止後にほとんどが撤去された。また、構内には碓氷峠越えのための補助機関車の拠点として横川運転区が置かれていた[2]がこちらも廃止され、現在は碓氷峠鉄道文化むらとなっている(夜間滞泊運用はある)。

安中駅が管理し、JR東日本ステーションサービスが受託する業務委託駅である。駅舎内部にはタッチパネル式自動券売機が設置されている。2006年にみどりの窓口が廃止され、その代替として「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されたが、2012年に撤去された。Suica対応自動改札機の設置駅である。駅員配置時間帯は日中のみ、それ以外の時間帯は自動券売機の使用ができない。また自動改札機についてはICカードでの入出場は可能だが、切符の場合は有人通路(駅員不在時間帯は常時開放)を通ることになっている。

駅舎は木造の古くからのものである。2011年の群馬デステネーションキャンペーンに合わせて、駅舎のリニューアルを施行すると同時にホームの軽井沢側に渡り通路を作り、跨線橋を使わずに移動ができるようになった。当駅には高崎駅からの臨時快速「SL碓氷」号が乗り入れており、3番線から発着するため、この列車を利用する乗客への利便性の向上が図られている。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1・3 信越本線 上り 高崎方面
  • 3番線を使用するのは朝5時台の一番列車を含む一部列車のみである。これ以外は1番線から発車する。
  • 3番線ホームはかつて島式ホームであり、3番線反対側の4番線からは軽井沢方面に向かう列車が発車していた[2]
  • 当駅から旧4番線とその外側にある側線(旧5番線)を経由して碓氷峠鉄道文化むらに引き込み線が伸びている。旧4番線の線路は現在は当駅のホーム東端(高崎側)付近で切断されており本線とは繋がっていない。側線となる旧5番線は、高崎側に伸びてそのまま引き上げ線となっており、そこからスイッチバックする形で3番線に接続している。この側線は碓氷峠鉄道文化むらの構内線にも接続されており、鉄道文化むらが所有する車両のJR線への乗り入れも旧5番線を経由して行っている。

発車メロディーは恋の通勤列車である。

構内に留置されていた車両[編集]

横川 - 軽井沢間の廃止からしばらく経ったのち、廃車されたEF63形電気機関車2両と189系電車長野色の7両編成が旧丸山信号所付近に留置された。これらは廃車以降全く手入れされておらず、錆や塗装の剥がれ・色褪せが目立ち、EF63形の前面貫通扉が盗難に遭うなど荒廃してしまったため、防犯のため当駅の4番線に移動されたが、展示しているのか放置しているのかわからない状況であった。なお、この際に車両の回送経路の関係で現役当時とは編成が逆になっており、EF63形が長野方に置かれていた。2005年末になり、EF63形の2両と189系のうち2両(先頭車1両・中間車1両)が鉄道文化むら内に収容されたが、残った189系電車の5両は2006年1月に解体された。なお、EF63形の2両はその後、整備を受け鉄道文化むらのEF63形体験運転車両として動態保存された。

駅弁[編集]

主な駅弁は下記の通り[7]

利用状況[編集]

JR東日本によると、2017年度(平成29年度)の1日平均乗車人員は217人である[利用客数 1]。これは、JR東日本管内の在来線の自動改札機設置駅では最も少ない。

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 382 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 344 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 337 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 317 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 305 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 314 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 298 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 316 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 313 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 278 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 269 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 269 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 265 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 244 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 229 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 236 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 222 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 217 [利用客数 1]

駅周辺[編集]

なお、駅前の排水溝の蓋にはラックレールが再利用されている。当駅以外にも、高崎支社管内の駅周辺などで同様に利用されているケースがある。

バス路線[編集]

バス乗り場

かつては信越本線の線路が延びていた軽井沢駅までの間には、1997年(平成9年)10月1日からJRバス関東による碓氷線が運行されている[8]。バス乗り場は駅改札口を抜けて左手、徒歩1分程度車止の先の所にある。

春・夏・秋の観光シーズン限定で、横川駅 - めがね橋 - 軽井沢駅(通称:めがねバス)が運行されている[9]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
信越本線
西松井田駅 - 横川駅

かつて存在した路線[編集]

東日本旅客鉄道
信越本線(廃止区間)
横川駅 - 丸山信号場 - (熊ノ平信号場) - 矢ヶ崎信号場 - 軽井沢駅

脚注[編集]

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記事本文[編集]

  1. ^ a b c “信越線碓氷峠104年の歩みに幕 列車は思い出の中へ” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (1997年10月1日)
  2. ^ a b c d e 祖田 圭介(鉄道総合技術研究所)「横川駅と軽井沢駅の配線の今昔」、『鉄道ピクトリアル』第47巻第8号、株式会社電気車研究会(鉄道図書刊行会)、1997年8月、 60-62頁。
  3. ^ 「広告」『官報』1885年10月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ a b c 小西 純一(信州大学工学部助教授)「碓氷峠の鉄道をめぐる興味」、『鉄道ピクトリアル』第47巻第8号、株式会社電気車研究会(鉄道図書刊行会)、1997年8月、 10-19頁。
  5. ^ “JR高崎支社 14駅に新型券売機”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2006年3月17日) 
  6. ^ Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。 - JR東日本
  7. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、 561頁。
  8. ^ “横川-軽井沢 代替バスほぼ満員に” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (1997年10月1日)
  9. ^ 横川駅~めがね橋~軽井沢駅(愛称:めがねバス) ※運転日限定”. ジェイアールバス関東株式会社. 2016年3月14日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。

関連項目[編集]