欅 (松型駆逐艦)

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艦歴
発注: 1942年戦時建造補充(改マル5)追加計画
起工 1944年6月22日
進水 1944年9月30日
就役 1944年12月15日
除籍 1945年10月5日
その後 1947年7月5日賠償艦としてアメリカに引き渡され、10月29日に標的艦として処分
性能諸元
排水量 基準:1,262t
公試:1,530t
全長 100.00m
全幅 9.35m
吃水 3.30m
主缶 ロ号艦本式缶2基
主機 艦本式タービン2基2軸 19,000
速力 27.8kt
航続距離 18ktで3,500海里
燃料 重油370t
乗員 211名/279名[1]
兵装 40口径12.7cm単装高角砲 1基
40口径12.7cm連装高角砲 1基
25mm三連装機銃 4基
25mm単装機銃 12基
九二式61cm4連装魚雷発射管 1基
(予備魚雷なし)
爆雷投射機 2基 爆雷投下軌条 2基
二式爆雷 36個
電探 二号二型(対水上用)
一号三型(対空用)
水測装置 九三式探信儀
九三式水中聴音機

(けやき)は、大日本帝国海軍駆逐艦松型(丁型)の18番艦である。日本海軍の艦名としては2代目(初代は二等駆逐艦「楢型」5番艦「」)。丁型一等駆逐艦第5508号艦として横須賀海軍工廠で建造された。

艦歴[編集]

竣工後、欅は訓練部隊の第十一水雷戦隊(高間完少将・海軍兵学校41期)に編入し、瀬戸内海に回航され訓練に従事する。3月1日付で同型鑑のとともに第一海上護衛隊の指揮下に入り[2]、3月4日に門司を出発予定のヒ99船団の護衛に就く予定だったが[3]、戦況の悪化により南方行き船団の運行は取り止められた。3月15日付で新編成の第五十三駆逐隊に編入され[4]、3月17日から3月26日の間は佐世保鎮守府部隊の指揮下に入った[5]。4月6日以降、第五十三駆逐隊は第三十一戦隊(鶴岡信道少将・海兵43期)の指揮を受ける[6]。5月25日からは大阪警備府部隊の指揮下に移り[7]神戸に回航された[8]。7月15日、第十一水雷戦隊の解隊により第五十三駆逐隊も解隊され、特殊警備艦となった[9]。8月15日の終戦を無傷で迎えた。

欅は10月5日に除籍され、特別輸送艦となり復員輸送に従事する。1946年(昭和21年)10月17日には、小笠原諸島に帰島する欧米系島民129名を父島まで輸送した[10]1947年(昭和22年)7月5日にアメリカへ賠償艦として横須賀港で引き渡され、10月29日に北緯34度44分 東経140度01分 / 北緯34.733度 東経140.017度 / 34.733; 140.017の地点で標的艦として処分された[11]

歴代艦長[編集]

※『艦長たちの軍艦史』368-369頁による。

艤装員長[編集]

  1. 余田四郎 少佐:1944年11月15日 -

駆逐艦長[編集]

  1. 余田四郎 少佐:1944年12月15日 -平成12年11月21日

海軍勤務 昭和14-15年日支事変 上海陸戦隊勤務      昭和16-20年駆逐艦/巡洋艦水雷長 駆逐艦艦長 駆逐艦 欅艦長      昭和20年8月-22年1月復員輸送業務      昭和23年-27年海上保安庁勤務      昭和27年5月海上自衛隊入隊      昭和45年7月退職 海将

脚注[編集]

  1. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127800, pp.8
  2. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127900, pp.38
  3. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127900, pp.39
  4. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127900, pp.42
  5. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127900, pp.45,52
  6. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030128000, pp.7
  7. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030128000, pp.33
  8. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030128000, pp.54
  9. ^ 『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030128100, pp.30
  10. ^ エルドリッヂ pp207-208
  11. ^ 田村, 149ページ

参考文献[編集]

  • 第十一水雷戦隊司令部『自十九年十二月一日至昭和十九年十二月三十一日 第十一水雷戦隊戦時日誌』『自昭和二十年一月一日至昭和二十年一月三十一日 第十一水雷戦隊戦時日誌』(昭和19年6月1日~昭和20年6月30日 第11水雷戦隊戦時日誌(5)) アジア歴史資料センター レファレンスコード:C08030127800
  • 第十一水雷戦隊司令部『自昭和二十年三月一日至昭和二十年三月三十一日 第十一水雷戦隊戦時日誌』(昭和19年6月1日~昭和20年6月30日 第11水雷戦隊戦時日誌(6)) アジア歴史資料センター レファレンスコード:C08030127900
  • 第十一水雷戦隊司令部『自昭和二十年四月一日至昭和二十年四月三十日 第十一水雷戦隊戦時日誌』『自昭和二十年五月一日至昭和二十年五月三十一日 第十一水雷戦隊戦時日誌』(昭和19年6月1日~昭和20年6月30日 第11水雷戦隊戦時日誌(7)) アジア歴史資料センター レファレンスコード:C08030128000
  • 「歴史群像」編集部『歴史群像太平洋戦史シリーズVol.43 松型駆逐艦』(学習研究社、2003年) ISBN 4-05-603251-3
  • 田村俊夫「米国に引き渡された賠償艦艇の最期について」『歴史群像太平洋戦史シリーズ51 帝国海軍 真実の艦艇史2』学習研究社、2005年、ISBN 4-05-604083-4
  • 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。 ISBN 4-7698-1246-9
  • ロバート・D・エルドリッヂ(Robert D. Eldridge).(2008年). 『硫黄島と小笠原をめぐる日米関係』, 南方新社. ISBN 4861241405