武家茶道

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武家茶道(ぶけさどう)は、おもに江戸時代以降に武家社会の間で行われてきた茶道のこと。大名茶とも呼ばれる。多くの場合、各藩・各大名でそれぞれ公式の流儀が定められており、一つの領国内のみで行われていた流儀も多い。

江戸時代から家元制度をとっていた町人茶と違い、武家茶道においてはいわば各藩の殿様が家元に相当する立場であり、実務は茶道師範に任せていることが大半であるが、中には大名自ら深く茶道を嗜んでいる事例もある。

主な流儀に有楽流三斎流織部流遠州流上田宗箇流石州流鎮信流不昧流小笠原家茶道古流安藤家御家流などがある。将軍家茶道師範役だった片桐石州の石州流は、特に多くの分派を持ち、武家社会に浸透していた。

廃藩置県以降、武家社会の崩壊とともに消滅した流儀も多いといわれる。

参考文献[編集]

  • 桑田忠親『茶道の歴史』(講談社学術文庫、1979年)ISBN 978-4-0615-8453-2
  • 武家史談会編『武家茶道の系譜』(ぺりかん社、1983年)ISBN 978-4-8315-0323-7
  • 谷端昭夫『茶の湯の文化史』(吉川弘文館(歴史文化ライブラリー)、1999年)ISBN 978-4-6420-5482-9
  • 桑田忠親『戦国武将と茶の湯〔新装版〕』(小和田哲男監修 宮帯出版社、2013年)ISBN 978-4-86366-807-2
  • 八尾嘉男『茶の湯を愛したお殿さま』(淡交社、2015年)ISBN 978-4473040169