武将山虎太郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ||||
---|---|---|---|---|
基礎情報 | ||||
四股名 | 虎太郎 → 武将山 | |||
本名 | 藤原 虎太郎 | |||
生年月日 | 1995年12月6日(25歳) | |||
出身 | 茨城県水戸市 | |||
身長 | 172.0cm | |||
体重 | 170.5kg | |||
BMI | 57.6 | |||
所属部屋 | 藤島部屋 | |||
得意技 | 押し | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 東十両14枚目 | |||
最高位 | 東十両14枚目 | |||
生涯戦歴 | 159勝125敗3休(41場所) | |||
データ | ||||
初土俵 | 2014年1月場所 | |||
備考 | ||||
2021年3月1日現在
■テンプレート ■プロジェクト 相撲
|
武将山 虎太郎(ぶしょうざん こたろう、1995年12月6日 - )は、茨城県水戸市出身で藤島部屋所属の現役大相撲力士。本名は藤原 虎太郎(ふじわら こたろう)。身長172.0cm、体重170.5kg、血液型はAB型[1]。最高位は東十両14枚目(2021年3月場所)。
来歴 [編集]
入門前[編集]
小学校2年次に、武双山(18代藤島)の父の尾曽正士が主宰する「水戸尾曽相撲道場」で相撲を始めた[1]。小学校4年次に武双山の引退相撲で稽古をつけてもらっている[2]。小学校6年次に全日本小学生相撲優勝大会で3位になるなど、小学生時代から全国大会に出場していた[1]。中学校卒業後は埼玉栄高校に進学し、2年次に全国高等学校相撲選抜大会で団体優勝、相撲部主将を務めた3年次に全国高等学校総合体育大会相撲競技大会で団体優勝と個人5位を経験している[2][1]。
入門後[編集]
埼玉栄高校在学中の2013年12月19日に、18代藤島が師匠の藤島部屋に入門することが発表され[2]、虎太郎の四股名で2014年1月場所で初土俵を踏んだ。初土俵同期には逸ノ城、剣翔、貴健斗らがいる[1]。序ノ口、序二段は1場所で、三段目は2場所で通過し、同年11月場所で幕下に昇進した。2015年7月場所で7戦全敗を喫して翌9月場所で三段目に陥落したが1場所で幕下に復帰し、2016年1月場所では幕下の優勝決定戦に進んでいる。2018年5月場所から武将山に改名し、2019年7月場所では初めて幕下1ケタ台の番付を経験した。翌9月場所は蜂窩織炎を発症したため2番相撲から5番相撲まで入門以来初めての休場となった[3]。2020年は3月場所を除く4場所で勝ち越し(5月場所が中止になったため、5場所のみの開催だった)、2021年1月場所では東幕下2枚目まで番付を上げた。この場所は3連勝でスタートするも、その後3連敗で3勝3敗となり、最後の7番目の相撲で十両の竜虎に勝利して勝ち越しを決めた[4]。場所後に行われた番付編成会議で3月場所での新十両昇進が決定した[5]。18代藤島が師匠を務める現在の藤島部屋からは初の子飼いの関取。十両昇進の要因として、部屋の弟弟子の鈴木と切磋琢磨したことを挙げていた[6]。新十両昇進会見で師匠の藤島は「そんな甘い世界じゃない。(出世の)早い遅いは何とも思っていない」とコメント[7]。
取り口[編集]
甲山は「馬力もついて押し込むだけでなく、押し切ることができたから上がってきたんでしょうね」、高砂は「いい押し相撲だと思います。さらに幅広く相撲を覚えていけば、もっとうまく取れるでしょうね。もう関取の力はあると思います」、熊ヶ谷は「前に出る圧力がついてきて相手がいやがる相撲を取りますね。あの体型(172cm,177kg)で前に前に出られると引いてもなかなか落ちないし、対戦相手はすごくやりずらいと思う」と評した[8]。新十両昇進会見の際に師匠の藤島は引き癖を指摘し、体格を活かした押し相撲に徹するべきだと注文を付けた[7]。
エピソード[編集]
相撲関連[編集]
- 2014年1月場所から2018年3月場所までは、四股名を本名の下の名に由来する「虎太郎」としていた。四股名の下の名の「正道」は、水戸尾曽相撲道場を主催し藤島の父親でもある尾曽正士と、埼玉栄高校相撲部監督の山田道紀から1字ずつ貰ったものである[9]。
- 2018年5月場所から改名した四股名の「武将山」は、同年3月場所後に藤島から新しい四股名の候補があるか尋ねられた際に「昔からの力士らしい四股名」を希望して名付けてもらったものである[10]。
- 同学年で同期入門の貴健斗をライバル視しており、2014年3月場所8日目の水田(貴健斗の当時の四股名)戦で勝利した後には「水田は鳥取城北の主将でしたから、同じ主将として、一番意識していて、負けたくなかった」とコメントしている[9]。
- 2020年11月場所の勢戦で初めて十両の土俵に上がった。初めての大銀杏に「最初は違和感があったけど、相撲は気にせず取れました。チャレンジャーのつもりでいきました」、「鈴木の存在が大きい。負けたくない。一緒に頑張りたいです。」と語った[11]。
主な成績[編集]
2021年1月場所終了現在
- 通算成績:159勝125敗3休(41場所)
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
2014年 (平成26年) |
(前相撲) | 西序ノ口15枚目 6–1 |
東序二段25枚目 5–2 |
東三段目87枚目 6–1 |
東三段目27枚目 6–1 |
西幕下45枚目 4–3 |
2015年 (平成27年) |
西幕下36枚目 3–4 |
東幕下45枚目 3–4 |
西幕下55枚目 4–3 |
西幕下45枚目 0–7 |
西三段目20枚目 5–2 |
西幕下56枚目 4–3 |
2016年 (平成28年) |
東幕下47枚目 6–1 |
東幕下20枚目 4–3 |
西幕下14枚目 3–4 |
西幕下19枚目 3–4 |
西幕下28枚目 4–3 |
東幕下23枚目 3–4 |
2017年 (平成29年) |
東幕下29枚目 4–3 |
西幕下25枚目 4–3 |
西幕下19枚目 3–4 |
西幕下15枚目 2–5 |
東幕下30枚目 4–3 |
西幕下24枚目 4–3 |
2018年 (平成30年) |
東幕下19枚目 3–4 |
東幕下26枚目 1–6 |
東幕下56枚目 4–3 |
東幕下46枚目 5–2 |
西幕下29枚目 5–2 |
東幕下19枚目 4–3 |
2019年 (平成31年 /令和元年) |
東幕下15枚目 3–4 |
東幕下21枚目 4–3 |
西幕下15枚目 5–2 |
東幕下9枚目 3–4 |
東幕下13枚目 1–3–3 |
東幕下35枚目 5–2 |
2020年 (令和2年) |
西幕下23枚目 4–3 |
東幕下18枚目 3–4 |
新型コロナウイルス 拡大により中止 |
西幕下22枚目 5–2 |
西幕下10枚目 5–2 |
東幕下4枚目 4–3 |
2021年 (令和3年) |
東幕下2枚目 4–3 |
東十両14枚目 – |
x | x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴[編集]
- 虎太郎 正道(こたろう まさみち)2014年1月場所 - 2018年3月場所
- 武将山 虎太郎(ぶしょうざん こたろう)2018年5月場所 -
脚注[編集]
- ^ a b c d e 「平成26年初場所 全新弟子名鑑」『相撲』2014年2月号、ベースボール・マガジン社、 115頁。
- ^ a b c 「埼玉栄・藤原、藤島部屋に入門!親方「不器用だが魅力がある」」『SANSPO.COM』、2013年12月20日。2021年1月26日閲覧。
- ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2019年12月号、ベースボール・マガジン社、 92頁。
- ^ 「「押し1本」武将山が執念の下手投げ 新十両へ前進」『日刊スポーツ』、2021年1月21日。2021年1月26日閲覧。
- ^ 初土俵が同じ貴健斗、武将山ら4力士が十両昇進 日刊スポーツ 2021年1月27日10時26分 (2021年1月27日閲覧)
- ^ 武将山が新十両「素直にうれしい」藤島親方初の関取 日刊スポーツ 2021年1月27日12時50分 (2021年1月27日閲覧)
- ^ a b 武将山が新十両昇進!藤島親方、部屋継承後初の関取誕生 SANSPO.COM 2021.1.28 05:00 (2021年1月31日閲覧)
- ^ 『相撲』2021年1月号 p46
- ^ a b 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2014年4月号、ベースボール・マガジン社、 89頁。
- ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2018年6月号、ベースボール・マガジン社、 90頁。
- ^ 『相撲』2021年1月号 p84
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 武将山 虎太郎 - 日本相撲協会
|
|