気になるあの娘はエロゲンガー!

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気になるあの娘はエロゲンガー!』(きになるあのこはエロゲンガー)は、谷崎央佳による日本ライトノベル作品。イラストは光星が担当。ホビージャパンHJ文庫刊。

作中の固有名詞(漫画アニメコンピュータゲーム)に実在する作品を類推させるタイトルが多く登場する。登場人物の口を借りて作者自身のゲーム評論的な要素が織り込まれている点が特徴で、みなとそふと真剣で私に恋しなさい!!』のストーリー構成を特に高く評価している[1]


ストーリー[編集]

売れっ子だが複数のシリーズ作品を同時進行で抱えて遅筆のライトノベル作家・浅野一馬を兄に持つ高校生・浅野一哉はある日、下駄箱の前で同級生の桜井小春とぶつかった拍子に鞄を取り違えてしまう。やけに軽い鞄の中に同人誌が入っていたことに驚愕した一哉は、自分の鞄の中身を他人に見られる前に取り戻すべく小春が所属する文芸部の部室を訪れる。

だが時既に遅し。一哉の鞄は小春の姉で文芸部顧問の優美に検分され、一哉が誰にも知られたくない秘密は文芸部員全員の知るところとなってしまう。鞄に入っていたのは巷で大人気のライトノベル『アヴァロン英雄譚』次巻の原稿。一哉の誰にも知られたくない秘密とは、表向きは売れっ子作家である兄・一馬のゴーストライターをしていることだったのである。

誰にも知られたくない秘密を互いに共有してしまった一哉・小春の双方に気まずい空気が流れる中、優美は秘密保持を楯に一哉を文芸部へ入部させる。しかし、文芸部とは表向きの活動でありその実態は同人ゲーム製作サークルinto the white」だったのである。かくして、一哉は同人エロゲー「INNOCENT WHITE」のシナリオ執筆作業を担当することになってしまうのであった。

登場人物[編集]

浅野 一哉(あさの いちや)
主人公。高校2年生。同じクラスの小春が文芸部員以外には秘密にしていた同人作家としての顔を偶然に知ってしまい、同時に自分が売れっ子ライトノベル作家である兄・一馬のゴーストライターをしていることを知られてしまったことで文芸部こと同人ゲーム製作サークル「into the white」へ強制的に入部させられてしまう。
桜井 小春(さくらい こはる)
ヒロイン。サークル内では原画を担当している。小学生の頃から漫画を描くのが好きで、現在では鷺ノ宮 美奈(さぎのみや みな)のペンネームで同人作家として人気を博しているが校内では文芸部員を除いて同人活動のことは秘密となっている。小学生の頃はいじめられっ子で不登校に陥っていた時期があり、現在も男性恐怖症を抱えているが一哉の入部を機に克服したいと言う意志は持っている。
星野 舞奈(ほしの まいな)
文芸部員。サークル内では作曲を担当している。世界的に有名な音楽家の両親を持ち、本人もヴァイオリン演奏の才に恵まれているが生母は舞奈の幼少期に父と離婚。父の再婚相手である継母に舞奈が馴染まなかったことで再度の離婚に追い込み、現在は2人目の継母とも距離を置いている。
小学校の時にクラスの男子から自作の漫画をからかわれたことで不登校に陥った小春を励まし続けたことで親友となり、揃って同じ中学・高校に進学。現在も小春の一の親友を自負している。
小鳥遊 湊(たかなし みなと)
文芸部員。サークル内ではスクリプトを担当している。多機能ヘッドフォンがトレードマークで、普段は物静かだが寡黙と言う訳ではなくインターネットスラングを多用して饒舌に喋る。小春・舞奈とは中学の頃からの友人。
桜井 優美(さくらい ゆみ)
文芸部顧問。小春の姉であり、また一哉が1年生の時の担任であった。10年前に文芸部を同人ゲーム製作サークルへ変貌させた張本人であり、新作ゲーム「INNOCENT WHITE」のシナリオを書ける部員がおらず苦慮していた所で一哉の弱みを握って強引に入部させる。
聖河 姫乃(ひじりかわ ひめの)
浅野兄弟の従妹。一哉と同じ高校の1年生で、両親が海外赴任のため兄弟2人暮らしの浅野家に出入りして家事を手伝っているが料理だけは絶望的に不得手。
一哉によく懐いており、一哉が文芸部に入部して美少女に囲まれていることに嫉妬心を燃やして退部させるべく部室に乗り込む。ところが、湊に隠れ腐女子であることを見抜かれてスールの契りを交わし当初の目的とは逆に自分が文芸部へ入部。コスプレ衣装調達などの広報活動を担当する。
浅野 一馬(あさの かずま)
東大在学中に新人賞を受賞し、複数のシリーズ作品を同時進行で抱える売れっ子ライトノベル作家。ところが、人気が出過ぎて複数のシリーズ作品を並行して抱えることになってしまったため一部の作品は自分の書いたプロットを弟の一哉に渡してゴーストライティングさせている。のみならず、私生活では家事が全く出来ず大学も2年にわたり留年しているダメ人間のため公私にわたり一哉に依存した状態。現在の代表作『アヴァロン英雄譚』も実作者は一哉である。

脚注[編集]

  1. ^ 122ページ。