ヒロシマ・ノート

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原作者の大江健三郎(2005年)

ヒロシマ・ノートは、大江健三郎1965年に著した戦争をテーマに岩波新書より刊行されたノンフィクションである[1]

1945年8月6日に世界初の原子爆弾が投下された広島市。その広島市を大江は1963年に訪れ、原爆の被害による被爆者、そして被爆者の治療に当たる医師たちを取材。原爆と第二次世界大戦の戦争の悲惨さを現代に訴える告発メッセージとして著されたものである。[2]

挿絵はピカドン(原作・丸木位里丸木俊夫妻)の一部を採用。

沖縄ノート[編集]

この作品の5年後、1970年に姉妹作品の「沖縄ノート」が著された。沖縄は過去に沖縄戦で激戦を繰り広げ、戦後のこの当時アメリカ合衆国の占領下にあり、アメリカ軍の基地も数多くある。朝鮮戦争ベトナム戦争の前線基地として使われている基地の公害に悩み、また戦争への脅威が進む沖縄を通して、大江が本土とは、日本人とはなにかを見つめなおし、民主主義の在り方について問うたノンフィクションである。[3]

この作品を巡り、大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判が起きた。当該項参照。

出典[編集]

  1. ^ 岩波書店(岩波新書)
  2. ^ 岩波書店「岩波新書・ヒロシマノート」の紹介
  3. ^ 岩波書店「岩波新書・沖縄ノート」の紹介