流山温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Hot springs 001.svg 流山温泉
Nagareyama-Onsen 20110827.jpg
温泉情報
所在地

北海道亀田郡七飯町

字東大沼294番1[報道 1]
交通 北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(砂原支線)流山温泉駅より徒歩約3分
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
泉温(摂氏 45.6 ℃
湧出量 410リットル(毎分)
宿泊施設数 0
テンプレートを表示
流山温泉駅

流山温泉(ながれやまおんせん)は、かつて北海道亀田郡七飯町にあった日帰り温泉施設である。『NPO法人大沼・駒ヶ岳ふるさとづくりセンター』が運営していた。当初は北海道企画開発、そして北海道旅客鉄道(JR北海道)グループのジェイ・アールはこだて開発により運営されていた。

温泉名は火山によってもたらされた流れ山地形に由来するもので[1]火山である駒ヶ岳の麓にあることから命名された。

概要[編集]

七飯町の大沼地区は大沼国定公園内に位置し、駒ヶ岳にも近いという立地から[報道 1]、JR北海道は将来の観光資源として鉄道事業にも寄与すると共に、地域観光の核を作り出すことを目標に、平成初頭より東日本旅客鉄道(JR東日本)と共同でゴルフ場を中核とした複合リゾート施設を計画していた[報道 2]。その後、経済状況の悪化等もあってJR北海道が主体となって計画が見直され[報道 2]、2000年(平成12年)11月から工事を開始し[報道 3]2002年(平成14年)4月28日に自然体験型観光施設として流山温泉、レストラン「停車場」[注釈 1]、ダチョウ観光牧場、彫刻公園が第一次開業[報道 1][報道 3][報道 2]。同時に、これらの施設へのアクセスとして、函館本線(砂原支線)の池田園駅 - 銚子口駅間に流山温泉駅が新設された[報道 3]。2003年(平成15年)4月にはパークゴルフ場、キャンプ場およびスポーツ広場が第二次開業した[報道 1][報道 2]

流山温泉駅の脇には、東北新幹線で使われていた200系電車2001年(平成13年)11月15日[3][報道 1]から静態保存されていた。これらは2001年(平成13年)9月に廃車となったF37編成(元JR東日本仙台総合車両所所属)の一部で[新聞 1]、先頭車2両(1号車:222-15、12号車:221-15)にグリーン車(11号車:215-15)を挟んだ3両編成となっていた[1][新聞 1]。当初の運営会社・北海道企画開発に東日本旅客鉄道(JR東日本)も出資していたことから実現したもので[新聞 1]、新幹線の北海道への延長を願って設置されたという[4]。基本的に車内へ立ち入ることはできないが、鉄道の日などのイベントに合わせて開放される場合があった。その後、北海道新幹線の札幌延伸が決定し役目を終えたことや、老朽化が著しいことなどを理由に2013年(平成25年)6月までに全車両が解体・撤去された[報道 4]。現在は、同形式の動力車(モーター車)の車輪付きの車軸が一つ残っているのみである。また、敷地内の無料休憩所にはJR北海道海峡線で走っていた「カーペットカー」仕様の50系客車が静態保存されていた[5]

しかし、これらの施設は毎年赤字を計上する厳しい経営状況となり、ダチョウ観光牧場やレストラン「停車場」等は不採算事業として廃止された[報道 2]。JR北海道は2016年(平成28年)3月26日北海道新幹線の開業に向け、流山温泉の再活性化を図るべく検討を重ねてきたが、最終的には現地の農業生産法人である株式会社流山が主体となり、国と北洋銀行等により組成される「6次産業化ファンド」を活用した事業スキームへ移行することとなった[報道 2]。こうして、JR北海道の直営事業としての営業は2015年(平成27年)2月28日をもって終了し、新会社「どさんこミュゼ株式会社」に事業譲渡した[報道 2]。なお、どさんこミュゼは同エリアにおいて「どさんこ」という在来和種馬をモチーフとしたミュージアム「パド・ミュゼ (Paard Musée) 大沼流山牧場」を運営しており、JR北海道も所有する土地の一部および建物財産等を現物出資するとともに、送客面で協力を行っている[報道 2]

泉質[編集]

温泉街[編集]

大沼国定公園内に、日帰り入浴施設の「流山温泉」が存在していた。前述のように2015年2月28日を最後にいったん閉館していたが、2017年6月より週末を中心する形で営業を再開している。

温泉施設を中心に、パークゴルフ場・キャンプ場・スポーツ広場・ダチョウ牧場・彫刻広場が存在した。彫刻広場および日帰り入浴施設の建物は、流政之の作品。浴室内には、流の意向から通常設置されているはずのが全くない[6]

歴史[編集]

アクセス[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ レストラン「停車場」には鉄道関連の古い備品が保存・展示されていた[2]

出典[編集]

  1. ^ a b 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)30ページより。
  2. ^ テレビ番組『秘境駅を旅する』第6回(旅チャンネル2011年12月放送)より。
  3. ^ a b 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)20ページより。
  4. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)165ページより。
  5. ^ 書籍『すごい駅』(著:横見浩彦牛山隆信メディアファクトリー新書、2010年10月発行)62-63ページより。
  6. ^ 流山温泉 - 温泉|函館市公式観光情報サイトはこぶら

報道発表資料[編集]

  1. ^ a b c d e f g “「流山温泉」駅の新設について” (日本語) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2001年10月24日), オリジナルの2002年4月12日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20020412212404/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2001/nagare.html 2002年4月12日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g h i j k “流山温泉等の営業終了について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道函館支社, (2015年2月12日), オリジナルの2016年6月25日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20160625030434/http://jr.hakodate.jp/pdf/news/20150212_closeinfo.pdf 2016年6月25日閲覧。 
  3. ^ a b c d “「流山温泉」の開業について” (日本語) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2002年2月27日), オリジナルの2002年4月12日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20020406035106/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2001/nagarespa.html 2002年4月12日閲覧。 
  4. ^ “流山温泉駅に設置されている新幹線200系車両の撤去について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年5月24日), オリジナルの2013年6月12日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20130612132216/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130524-1.pdf 2015年1月6日閲覧。 

新聞記事[編集]

  1. ^ a b c “道内には既に新幹線が上陸していた!? 流山温泉駅に200系展示のナゼ” (日本語). 北海道ファンマガジン. たびまにあの点描北海道(北海道を旅する) (北海道リレーション). (2012年11月5日). オリジナルの2014年7月13日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140713024527/http://pucchi.net/hokkaido/trippoint/200kei.php 2015年1月6日閲覧。 

関連項目[編集]