浅茅野駅

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浅茅野駅
あさじの
Asajino
飛行場前 (3.9*km)
(6.2km) 猿払
所在地 北海道宗谷郡猿払村字浅茅野
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 天北線
キロ程 76.7km(音威子府起点)
電報略号 チノ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1919年大正8年)11月1日
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日
備考 天北線廃線に伴い廃駅
*キロ程は実キロ(営業キロは最後まで設定されなかった)
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1977年の浅茅野駅と周囲約500m範囲。上が南稚内方面。相対式ホーム2面2線、副本線、駅舎横の南稚内側に貨物ホームと引込み線をもつ。この時点では相対側ホームが既に撤去されて実質駅舎側の単式ホーム1面使用となっているようである。駅舎横と駅裏のストックヤードには、まだ貨物が野積みされており、貨物列車が留置されている。かつては近くを流れる猿払川上流の支流セキタンベツ川沿いの炭坑で採炭された石炭の出荷駅でもあった。
その後1983年の時点で、中線風に残されていたかつての2番線の分岐が切られて放置されているのが確認されている[1]。また廃止前までに他の側線も全て撤去された。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

浅茅野駅(あさじのえき)は、北海道宗谷支庁宗谷郡猿払村字浅茅野にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線廃駅)である。電報略号チノ。天北線の廃線に伴い、1989年(平成元年)5月1日に廃駅となった。

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(南稚内方面に向かって左手側)に存在した[1]。かつては、2面2線の相対式ホームを有する列車交換が可能な交換駅であった。1983年(昭和58年)時点では、使われなくなった外側の1線は交換設備運用廃止後も側線として残っていた[1]。そのほか本線の南稚内方から分岐し駅舎北側の切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線、また本線の音威子府方から分岐した分岐器が撤去され、途中に車止めの置かれた行き止まりの側線を1線有していた[1]

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の西側に位置し、ホーム中央部分に接していた。木造板張りの駅舎であった[1]

駅名の由来[編集]

当駅が所在した地名より。

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は52人[1]

駅周辺[編集]

低いが茂る湿地帯で、原始林に囲まれていた[1]

歴史[編集]

  • 1919年(大正8年)11月1日 - 鉄道院宗谷本線の浜頓別駅 - 当駅間延伸開通に伴い、開業[4]一般駅
  • 1920年(大正9年)11月1日 - 当駅 - 鬼志別駅間の延伸開通に伴い、中間駅となる[4]
  • 1930年(昭和5年)4月1日 - 音威子府駅 - 稚内駅間を宗谷本線から分割し路線名を北見線に改称、それに伴い同線の駅となる[4]
  • 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
  • 1961年(昭和36年)4月1日 - 路線名を天北線に改称、それに伴い同線の駅となる[4]
  • 時期不詳 - 業務委託化(1981年(昭和56年)4月時点では業務委託駅であった[5])。
  • 1982年(昭和57年)6月1日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止し、交換設備を撤去。同時に無人駅化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR北海道に継承[4]
  • 1989年(平成元年)5月1日 - 天北線の全線廃止に伴い、廃駅となる[4]

駅跡[編集]

周辺の線路跡は、浜頓別駅跡から猿払駅跡までが「北オホーツクサイクリングロード」に転用されている[3]

2001年(平成13年)時点では、交流センターの裏手にホームだけ残存していた[3]2010年(平成22年)時点でも同様であった[6]

また、駅名標の枠から取り外された駅名表示部分は、鬼志別駅跡に建築された「鬼志別バスターミナル」1階の天北線の資料展示室に保存・展示されている[7]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道
天北線
飛行場前駅 - 浅茅野駅 - 猿払駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』 宮脇俊三原田勝正小学館1983年7月、189頁。ISBN 978-4093951012。
  2. ^ 『北海道道路地図 改訂版』 地勢堂、1980年3月、17頁。
  3. ^ a b c 『鉄道廃線跡を歩くVIII』 宮脇俊三、JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、2001年7月、40-42頁。ISBN 978-4533039072。
  4. ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。
  5. ^ 高浜博隆 『国鉄駅名全百科』36、鉄道友の会東京支部、小学館〈コロタン文庫〉、1981年10月、56.4訂補版、22頁。
  6. ^ 『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』 今尾恵介、JTBパブリッシング、2010年3月、18頁。ISBN 978-4533078583。
  7. ^ 本久公洋 『北海道の鉄道廃線跡』 北海道新聞社、2011年9月、249-250頁。ISBN 978-4894536128。

関連項目[編集]