浮立

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浮立(ふりゅう)は、佐賀県長崎県福岡県の一部に伝わる伝統的な踊りと音楽である。中世の頃より、田祈祷、雨乞い収穫祭等に踊られ今日まで伝えられる。伝統的には農業に従事する人たちによって行われてきた。踊りの際に奏でられる楽器は、笛、大太鼓、小太鼓、鐘、ささらなどがある。曲と踊りは地域によってかなり異なる。曲目は、村を練り歩きながら演じられる道浮立と、神社の境内などで演じられる庭浮立に大別される。庭浮立はそれぞれの演目が、「おもて」と「返し」で一対となっている。かつては一つの地域で15 - 20種類もの曲があったというが、もともと農業中心であった地域経済の変化や、以前は共同で行われていた田植えなどの農作業や茅葺屋根葺きなどの減少等、また結の消滅などが原因で、いくつかの曲と舞は忘れられ、現在では復元できなくなったものもある。

参考文献(音声・映像を含む)[編集]

  • 山崎論 『肥前浮立をたずねて』 肥前浮立刊行委員会 1974年
  • 西川秀利 『浮立の研究』 芸文堂 2008年
  • 浮立奏者へのインタビューおよび演奏音源資料 西川秀利氏寄贈 佐世保市立図書館 郷土資料室蔵
  • 『遠竹浮立』井石尚子:文 山頭範之: 写真 『樂(らく)』第29号 2015年秋 イーズワークス刊