海老沢有道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

海老沢 有道(えびさわ ありみち、1910年11月20日[1] - 1992年1月3日[1][2])は、日本の歴史学者。専門はキリスト教・キリシタン史。窪田幸夫の別名もある[3]

経歴[編集]

兵庫県尼崎生まれ[1]。1934年に立教大学文学部史学科卒業[1][2][4]。卒業論文は、「京都南蛮寺建立考」[5]。1943年応召入隊し、1946年に復員する[2]

1949年聖心女子大学教授[1]、1960年立教大学教授[1]、1976年国際基督教大学大学院教授[1]を務め[2]、1981年定年退任[1]

1961年「南蛮学統の研究」により、東京大学から文学博士学位を授与される[6]。1988年日本キリスト教文化協会よりキリスト教功労者の表彰を受ける[2]。1981年4月、勲三等瑞宝章[1]

1949年のキリスト教史学会の創立には発起人の一人として名前を連ね、1963年から1985年まで理事長を務めた[7]

著書[編集]

  • 『切支丹史の研究』畝傍書房(畝傍史学叢書) 1942
  • 『いるまん・ろれんそとその宗論』キリシタン文化研究所 1942
  • 『京畿切支丹史話 日本人伊留満ロレンソの足跡を辿りつつ』東京堂 1942
  • 『切支丹典籍叢考』拓文堂 1943
  • 『切支丹の社会活動及南蛮医学』富山房 1944
  • 『鎖国史論』図書出版 1944
  • 『洋楽演劇事始 キリシタンの音楽と演劇』大洋出版 1947
  • 『キリシタン文化概説』青年評論社(青年新書)1948
  • 『現代日本宗教の史的性格』ナツメ社(基督教文庫) 1952
  • 『吉利支丹文学ノート』窪田幸夫 ナツメ社 1952
  • 『近代日本文化の誕生』日本YMCA同盟(キリスト教教養新書)1956
  • 『南蛮学統の研究 近代日本文化の系譜 創文社 1958
  • 『南蛮文化 日欧文化交渉』至文堂(日本歴史新書) 1958
  • 高山右近吉川弘文館(人物叢書) 1958、新装版1989
  • 『日本の聖書 聖書和訳の歴史』日本基督教団出版部 1964 講談社学術文庫 1989 
  • 『日本キリシタン史』塙選書 1966
  • 天草四郎人物往来社(日本の武将)1967
  • 『維新変革期とキリスト教』新生社 1968
  • 『地方切支丹の発掘』柏書房 1976
  • 『キリシタンの弾圧と抵抗』雄山閣出版 1981
  • 『洋楽伝来史 キリシタン時代から幕末まで』日本基督教団出版局 1983
  • 『キリシタン南蛮文学入門』教文館 1991
  • 『ゑぴすとら』キリスト教史学会 1994

共編著[編集]

  • 『キリシタン史文献解題 研究入門者のために』助野健太郎共著 キリスト教史学会(切支丹研究シリーズ)1955
  • 『キリシタン史展覧会解説目録』山手カトリック教会 1956
  • 『ポルトガルエヴォラ新出屏風文書の研究』松田毅一共著 ナツメ社 1963
  • 『日本史学入門』大久保利謙共編 広文社 1965
  • 『日本キリスト教史』大内三郎共著 日本基督教団出版局 1970
  • 『南欧所在吉利支丹版集録』雄松堂書店 1978

校注・翻訳[編集]

  • 『どちりなきりしたん 長崎版』岩波文庫 1950 復刊1988
  • 『スピリツアル修行』第1・2冊 キリシタン研究所 (切支丹文庫) 1955-57
  • 『一六〇九年キリシタン殉教記』聖心女子大学カトリック文化研究所 1959(訳注)
  • 『南蛮寺興廃記』平凡社東洋文庫 1964
  • 『破提宇子』ハビアン (日本の思想 第16)筑摩書房 1970
  • 日本思想大系 25 キリシタン書・排耶書』岩波書店 1970(共訳注)

論文[編集]

参考文献[編集]

  • 岸野久「海老沢有道氏の訃(学界消息)」、『日本歴史』第527号、吉川弘文館、1992年、 126頁。
  • 立教大学史学会「海老澤有道先生追悼:海老澤有道先生略歴・著作目録(抄)」、『史苑』第53巻第2号、1993年、 72-74頁、 NAID 40001501415
  • 立教大学史学会編 『立教大学史学会小史』 立教大学史学会、1967年、52頁。 NCID BN08958146全国書誌番号:73007495 

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 立教大学史学会 1993
  2. ^ a b c d e 岸野久 1992
  3. ^ web NDL Authorities”. 国立国会図書館. 2017年2月27日閲覧。
  4. ^ 『立教大学一覧 昭和15年度』立教大学、1941年、p.67
  5. ^ 立教大学史学会 1967, p. 52
  6. ^ 〔国立国会図書館書誌情報〕
  7. ^ 学会の歴史”. キリスト教史学会. 2017年2月22日閲覧。