浸食 〜lose control〜

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L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > 浸食 〜lose control〜
浸食 〜lose control〜
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『ray
B面 浸食 〜lose control〜 (control experiment mix)
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
    DIVE TO BLUE
    1998年
    HONEY
    花葬
    浸食〜lose control〜
    (1998年)
    snow drop
    (1998年)
    ray 収録曲
    花葬
    (7)
    浸食 〜lose control〜
    (8)
    trick
    (9)
    ミュージックビデオ
    L'Arc~en~Ciel「浸食 -lose control-」-Music Clip- [L'Arc~en~Ciel Selected 10] - YouTube
    テンプレートを表示
    映像外部リンク
    【ラルク、解〇。】デカ長 3曲同時篇~記者会見前篇 CM - YouTube

    浸食 〜lose control〜」(しんしょく ルーズ コントロール)は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの12作目のシングル。1998年7月8日発売。発売元はKi/oon Records

    解説[編集]

    HONEY」、「花葬」の2作と合わせ、シングル3作同時発売された内の一作。

    L'Arc〜en〜Cielとしては初の12cmシングル(マキシシングル)となった。同日にリリースされた2作は同じ8cm盤かつジャケットの被写体も同一人物であったが、本作のみ関連した要素がない。

    オリコン週間シングルチャートでは、初動51万枚以上を売り上げ初登場3位(翌週2位を記録)を獲得、オリコン週間3位の初動としては歴代最高である。また、同一名義・同時発売のオリコン週間シングルチャートに3週連続同時TOP10入りを達成している。累計売上は93.8万枚と、同時発売された3作の中で唯一ミリオンに届かず、プロデューサーの岡野ハジメ曰く、tetsuyaが悔しがっていたという[1]

    この3作同時発売は当時としては非常に稀なことでマスコミなどの各メディアでとり上げられた。また、この頃より映像ディレクターの箭内道彦がテレビCM、新聞広告のディレクションに携わるようになった。本作リリース前に放映されたCMでは、プロレスラー藤原喜明が刑事役で出演している。2019年12月3日にはこのCMをセルフリメイフし、公式YouTubeチャンネルを開設することを発表。開設に合わせ、本楽曲と「HONEY」、「花葬」の3曲のミュージック・ビデオ同時公開が行われた。

    楽曲自体は発売される4か月も前のテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション スペシャル』(1998年3月27日放送)で前作「DIVE TO BLUE」と共にメドレー形式で披露されている。この時のタイトルには「〜lose control〜」はついておらず「浸食」のみであった。映画『GODZILLA』のサウンドトラックには「LOSE CONTROL」というタイトルで表記されている。

    98年発売当時は、パッケージ上のすべての表記が「浸食」の下に「lose control」と表記してあったため、メディアでの本作のタイトルは曖昧なものとなり、「~」を使用せず並記する形で「浸食 lose control」と表記されることが多かった。実際にこの表記でオリコンチャートにチャートインしたほか、「LOVE LOVE あいしてる」などでテレビ披露した際もこの表記で表示されていた。アルバム『ray』に収録されたことをきっかけに、現在の「~」を使用した表記に統一されている。

    また、本作は3同時発売された3作の中で唯一P'UNK〜EN〜CIELによってカバーされていない楽曲でもある。一方でyukihiroによるリミックスが行われた初めての楽曲でもあり(後述)、今作から19thシングル「NEO UNIVERSE/finale」(次作「snow drop」除く)の7作で、yukihiroによるリミックス作品がカップリング曲を担当することとなった。なお、リミックスは後に「花葬」でも行われ、3作の中では「HONEY」のみリミックスされなかった。

    オリジナルリリース盤も再発盤も初回仕様限定盤はスーパーピクチャーレーベル仕様で、オリジナル盤はジャケットデザインを、再発盤はメンバーのアーティストフォトを使用している。

    収録曲[編集]

    1. 浸食 〜lose control〜
      トライスター・ピクチャーズ/東宝配給映画『GODZILLA』挿入歌。
      楽曲の一部が上記映画に使われ、1998年5月に発売された映画のサウンドトラックに先行収録されている。
      歌詞について、hydeは「詞を書くにあたって、こんなに大前提があったのは今回が初めて[2]」と述べており、上記映画を意識した制作となった。ゴジラが水爆実験の結果生まれた怪獣で、その怪獣が街を破壊していくというストーリーを踏まえ、「何かのきっかけで自分が理性を失う瞬間[2]」をテーマに歌詞が書かれた。また、企画の段階で全英歌詞にする案もあったが、hydeの「日本語にしたい」という思いから却下された[2]。ちなみにhyde曰く、タイトルも日本語にすることを決めていたといい、結果的に「LOSE CONTROL」は副題となった。
      楽曲は、最初ゆっくりと静かに始まるが、変拍子を連発したハードな曲調に変貌する。あまりにもダークな曲だったため、作曲者のkenは「こんなのがチャートにはいるわけがない」と思っていたらしい。後年プロデューサー岡野ハジメも「こういった変拍子の曲は、プロデューサーの立場で見ても、客観的に見ても、普通は売れない[3]」「シングルとして切られること自体が凄いこと[1]」と述べており、「それでもセールスを記録できたこそ、当時多くの実験的なことができたんだと思う[3]」と述懐している。
      TBS系音楽番組『うたばん』に出演した際、この曲が流された映画の場面(冒頭の漁船のシーンに約10秒流れている)をメンバーが視聴したが、1回見ただけでは本人達も何処で流されたのか気付かず、何度か同じ場面を繰り返されてようやく気付いたというエピソードがある。
      1998年7月10日に放送されたテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』で楽曲を披露する際に、白い柱に血を模した液体を流す演出がなされた[4]。メンバーも印象に残っている演出だったようで、hydeは「普通やらないことをやってもらえて嬉しかった[5]」、kenは「あの時間帯にこういう演出するんだ、凄いな[5]」と振り返っている。また、日本テレビ系音楽番組『速報!歌の大辞テン』では通常のミュージック・ビデオとは異なる「特別版」なるものが放送された。
      さらに、フジテレビ系番組『LOVE LOVEあいしてる』では、司会のKinKi Kidsとhydeがコラボし、この曲を歌った。
    2. 浸食 〜lose control〜 (control experiment mix)
      yukihiroが手掛けた、L'Arc〜en〜Cielとして初のリミックス作品。シングルにリミックスが収録されるのは1stシングル「Blurry Eyes」以来となる。
      yukihiro曰く、「ドラムンベース的でありながらロックテイストのあるイメージ[6]」でリミックスしたといい、「アイデアの素はナイン・インチ・ネイルズのある曲だったりする[6]」と述べている。
      このリミックスとは別バージョンの「ectoborn mix」が、リミックスアルバムectomorphed works』に収録されている。yukihiroは本作収録版のミックスに納得しておらず、アルバムに収録するにあたって再度リミックスすることを決めていたという[7]

    参加ミュージシャン[編集]

    収録アルバム[編集]

    オリジナルアルバム
    ベストアルバム
    リミックスアルバム
    サウンドトラック
    • 『GODZILLA THE ALBUM』※日本発売版限定 (#1)

    脚注[編集]

    1. ^ a b 『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、p.155、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
    2. ^ a b c 『R&R NewsMaker』、p.19、ビクターエンタテイメント、1998年6月号
    3. ^ a b 『ray 15th Anniversary Expanded Edition』特典DVD、2006年
    4. ^ テレビ朝日系番組『ミュージックステーション』1998年7月10日放送
    5. ^ a b テレビ朝日系番組『L'Arc〜en〜Ciel20周年記念特番「Mステで振り返る ラルク アン シエルの20年」』2012年2月4日放送
    6. ^ a b 『GiGS』、p.7、1998年12月号
    7. ^ 『WHAT's IN?』、p.42、2000年7月号