渋川駅

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渋川駅
Shibukawa st.jpg
駅舎(2011年1月2日)

渋川駅の位置(群馬県内)
渋川駅
渋川駅
渋川駅位置図(群馬県)
しぶかわ
Shibukawa
(伊香保温泉・榛名湖口)
所在地 群馬県渋川市渋川辰巳町1651-4[1]
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 シカ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
3,394人/日(降車客含まず)
-2018年(平成30年)-
開業年月日 1921年大正10年)7月1日[2][3]
乗入路線 2 路線
所属路線 上越線
キロ程 21.1km(高崎起点)
八木原 (3.4km)
(6.4km) 敷島
所属路線 吾妻線
キロ程 0.0km(渋川起点)
*(八木原) (-km)
(5.5km) 金島
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
* 全列車が新前橋駅まで乗り入れ。
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渋川駅(しぶかわえき)は、群馬県渋川市渋川辰巳町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

伊香保温泉榛名湖」の副駅名がある。

概要[編集]

三国街道宿場町として栄えた渋川市の中心駅で、利根川支流の平沢川南岸に位置する。伊香保温泉の最寄り駅であり、榛名山観光の拠点となっている。

乗り入れ路線[編集]

上越線所属線[4]としており、吾妻線を加えた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上での吾妻線の起点であるが、吾妻線の列車は当駅から上越線に乗り入れ全列車が新前橋駅まで、半数以上がさらに高崎駅まで直通している。なお、JR貨物は上越線にのみ第二種鉄道事業者として貨物列車を運行している。

全ての特急草津号が停車する。なお、上越線としては当駅以北で定期運転の優等列車の運転がない。

歴史[編集]

当初の鉄道院は、上越線を渋川の対岸である利根川左岸に通す計画を立案した[2]。そのため、渋川側が利根川の右岸を通る経路への変更と駅の設置を働きかけ、当駅の設置が実現した[2]

年表[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅になっている。互いのホームは地下道で連絡している。構内西側、単式ホーム(1番線)に隣接して置かれている駅舎は木造瓦葺きの平屋建てである。伊香保温泉の観光案内所も併設している。かつては0番線が存在しており、単式ホームにはその名残が見られる。

直営駅であり、管理駅として、上越線の敷島駅津久田駅および吾妻線の金島駅祖母島駅を管理している。みどりの窓口(営業時間6時00分 - 20時00分)・自動券売機指定席券売機が設置されている[1]。改札口には自動改札機が4通路設置され、Suica等のICカードが利用できる[1]

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 上越線 下り 水上方面[6]
吾妻線 中之条長野原草津口万座・鹿沢口方面[6]
2 上越線
吾妻線含む)
上り 高崎熊谷上野方面[6]
3 一部列車
  • 3番線は上下共用の副本線である。2017年3月4日現在では高崎方面行きの吾妻線・上越線の一部列車および高崎発当駅止まりの列車(到着後は回送)と両方向のSLみなかみ(現・SLぐんま みなかみ)が使用しており、水上・長野原草津口方面への普通列車の設定はない。

貨物取扱[編集]

現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はない。かつては、旅客ホームの東側に1面1線のコンテナホームや留置線、関東電化工業石油・化学薬品荷役線などがあった。ホームでは横浜本牧駅発送で関東電化工業渋川工場で使用する工業用塩化ナトリウム(化学薬品の原料となる)を降ろしダンプカーに移し替えていた。しかし渋川工場での苛性ソーダ塩酸などを生産する電解事業が中止されたため、通称:塩コキJR貨物UM30S形コンテナ使用(かつては塩トラ国鉄トラ70000形貨車使用)と呼ばれた塩の運搬は廃止された。

それ以前は、駅南東にある大同特殊鋼渋川工場や日本カーリット群馬工場へ至る専用線も分岐していた。

利用状況[編集]

旅客[編集]

JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は3,394人である[旅客 1]。これは、群馬県内の上越線の駅では、高崎駅新前橋駅高崎問屋町駅に次いで4番目に多い。

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 3,997 [旅客 2]
2001年(平成13年) 3,926 [旅客 3]
2002年(平成14年) 3,779 [旅客 4]
2003年(平成15年) 3,643 [旅客 5]
2004年(平成16年) 3,585 [旅客 6]
2005年(平成17年) 3,563 [旅客 7]
2006年(平成18年) 3,486 [旅客 8]
2007年(平成19年) 3,482 [旅客 9]
2008年(平成20年) 3,608 [旅客 10]
2009年(平成21年) 3,565 [旅客 11]
2010年(平成22年) 3,515 [旅客 12]
2011年(平成23年) 3,428 [旅客 13]
2012年(平成24年) 3,486 [旅客 14]
2013年(平成25年) 3,506 [旅客 15]
2014年(平成26年) 3,421 [旅客 16]
2015年(平成27年) 3,441 [旅客 17]
2016年(平成28年) 3,407 [旅客 18]
2017年(平成29年) 3,453 [旅客 19]
2018年(平成30年) 3,394 [旅客 1]

貨物[編集]

「渋川市統計書」によると、貨物輸送の推移は以下のとおりであった。

貨物輸送推移
年度 発送 到着 出典
2001年(平成13年) 26,187 29,424 [5]
2002年(平成14年) 21,892 29,513
2003年(平成15年) 20,525 28,227
2004年(平成16年) 20,718 36,567
2005年(平成17年) 9,004 11,160

駅周辺[編集]

駅周辺は渋川市の市街地である。駅前広場が整備されており、伊香保温泉など付近の各温泉へのバスなどが発着する。 新町五差路までの約300mの駅前通りは約50店からなる商店街として昭和50年代までは公共交通を利用して買い物客を集めていた[7]。 しかし、時間貸しの駐車場が少なく買い物客などの車での利便性が低いことなどもあり[8]、郊外の大型店との競合で衰退して2015年(平成27年)5月時点で約30%が空き店舗となった[7]。 そのため、市が出店する際の店舗改修費の補助制度を作って商工会議所と協力して新規の出店者を招致したほか、時間貸しの市営駐車場や渋川地区物産振興協会の「しぶかわ名産品センター」などの開設などを行い、テコ入れを図っている[8]

1977年(昭和52年)末に交通規制の強化などの影響を受けて倉庫業務を休業した渋川創庫が[2]1980年(昭和55年)11月28日にニチイ渋川店をテナントとして開業したが[9]、渋川サティとなった後に2009年(平成21年)7月31日に閉店した[10]。そのため、渋川ショッピングプラザにパワーセンターうおかつなどを後継店舗として招致した[10]が、これも閉店した。
  • しぶかわ名産品センター - 2015年(平成27年)12月26日開店[11]
  • 大同特殊鋼渋川工場
1937年(昭和12年)に開設された関東製鋼が1964年(昭和39年)7月に富士製鉄の斡旋で大同特殊鋼に統合[2]
1891年(明治24年)7月1日に下ノ町2464番地に渋川取扱所として郵便の取扱いを開始[2]
  • 関東電化工業渋川工場 - 1938年(昭和13年)に開設[2]
  • 駅前児童公園(通称SL公園) - 徒歩5分ほど、D51724が保存されている。

バス路線[編集]

駅前にバスのりばがあり、渋川市内、伊香保温泉、小野上温泉、前橋駅高崎駅方面への路線バスや渋川市が運行する「渋川タウンバス」、関越交通日本中央バスJRバス関東が運行する高速バスが発着する。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
1 前橋線 渋川温泉、群大荒牧、群大病院 前橋駅 関越交通
2 上州湯めぐり号 練馬区役所前 バスタ新宿 JRバス関東 草津温泉始発
東京湯めぐり号 東京駅 JRバス関東 草津温泉始発
四万温泉号 東京駅 東雲車庫 関越交通 四万温泉始発
伊香保・四万温泉号 川越駅 新越谷駅 関越交通 四万温泉始発
富士急ハイランド 河口湖駅 関越交通 渋川営業所始発
3 伊香保線 渋川スカイランドパーク・グリーン牧場・佛光山法水寺・伊香保温泉 伊香保榛名口 関越交通
急行伊香保線 グリーン牧場・伊香保温泉 伊香保榛名口 関越交通
りんご団地線(渋川タウンバス) 御蔭・スカイランドパーク りんご団地 関越交通 渋川温泉始発
青葉台線(渋川タウンバス) 金島・青葉台団地 りんご団地・原沢医院 関越交通
渋川タウンバス 豊秋・行幸田・八木原 渋川温泉 日本中央交通
渋川タウンバス 軽浜団地 渋川スカイランドパーク・はるな平和墓苑 日本中央交通
4 高崎線 群馬温泉・イオンモール高崎 高崎駅 関越交通
りんご団地線(渋川タウンバス) 有馬 渋川温泉 関越交通 りんご団地始発
深山線(渋川タウンバス) 敷島駅 深山 関越交通
勝保沢線(渋川タウンバス) 見立・赤城総合運動公園 勝保沢 関越交通
南柏木線(渋川タウンバス) 三原田・栄 南柏木 関越交通
北橘循環線(渋川タウンバス) 左回り・右回り 北橘町循環 日本中央交通
渋川線 長岡 箕郷営業所 群馬バス
渋川伊香保線 直通水沢 伊香保温泉 群馬バス
5 前橋線 四つ角・女子校前 渋川駅・前橋駅 関越交通 渋川市内循環
医療センター線 東町・白井 渋川医療センター 関越交通
神田原・祖母島線(渋川タウンバス) 左回り・右回り 神田原・祖母島 関越交通 日曜運休
子持線(渋川タウンバス) 鯉沢・子持ちの湯北 桜の木・上野入口 関越交通
小野上線(渋川タウンバス) 鯉沢・子持ちの湯北 小野上温泉センター 関越交通

過去にあったバス路線[編集]

  • JRバス関東
  • 東武鉄道 
    • 中野行 - 1980年(昭和55年)4月に廃止[2]
    • 駒寄行 - 1982年(昭和57年)10月に廃止[2]
    • 仙石行 - 1984年(昭和59年)4月に廃止[2]
    • 上箱田行 - 1986年(昭和61年)10月に廃止に廃止され、代替として同年11月1日北橘村営バスが運行を開始した[2]
    • 勝保沢行 - 1986年(昭和61年)10月に廃止[2]
    • 中之条駅行 - 1987年(昭和62年)4月に廃止[2]
    • 深山行 - 1988年(昭和63年)4月に廃止され、代替として同月8日から群馬観光のバスが運行を開始した[2]
    • 東村・御園行 - 1988年(昭和63年)9月に廃止され、代替として10月1日から吾妻観光のバスが運行を開始した[2]

過去にあった電気軌道線[編集]

当駅開業前の1891年(明治24年)2月に渋川新町まで開通した上毛馬車鉄道が当駅前を通っており、同線は1910年(明治43年)10月9日に電化されて路面電車となった[2]

この路線に接続して1910年(明治43年)10月16日に開業した伊香保電気軌道をや[3]1893年(明治26年)9月1日に高崎から渋川長塚町間で営業を開始した群馬馬車鉄道が1910年(明治43年)9月23日に電化した路面電車もあり[2]、これら3路線は1927年昭和2年)10月1日東武鉄道が東京電灯から買収して東武伊香保線として営業開始した [13]

しかし、自動車の発達に伴う道路事情の問題からバスへの転換の要望が強まり、1953年(昭和28年)7月1日に高崎~渋川間を廃止したのを皮切りに[13]1954年(昭和29年)3月1日には前橋~渋川間を廃止[3]1956年(昭和31年)12月29日には伊香保~渋川間を廃止して東武伊香保線は全線廃止となった[13]

隣の駅[編集]

※特急「草津」の隣の停車駅は列車記事を参照。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
上越線
八木原駅 - 渋川駅 - 敷島駅
吾妻線(高崎駅 - 当駅間は上越線)
八木原駅 - 渋川駅 - 金島駅

脚注[編集]

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記事本文[編集]

  1. ^ a b c 渋川駅”. 東日本旅客鉄道. 2015年8月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 『渋川市誌編さん委員会編集『渋川市誌 第三巻 通史編・下 近代・現代』 渋川市、1991年3月31日。
  3. ^ a b c d e 『群馬の20世紀 上毛新聞で見る百年』 上毛新聞社、2000年2月。ISBN 978-4880587653
  4. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  5. ^ a b 本編 (PDF)”. 平成18年版渋川市統計書. 渋川市. p. 108 (2007年2月). 2019年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月11日閲覧。
  6. ^ a b c 駅構内図(渋川駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年11月23日閲覧。
  7. ^ a b 土屋弘(2015年5月12日). “渋川駅前、空き店舗なくせ 出店改修補助、市「まず玄関口から」”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  8. ^ a b 土屋弘(2016年1月14日). “JR渋川駅周辺、続々と活性化策 空き店舗・ビル解消、夏に新市営駐車場”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  9. ^ 『渋川倉庫株式会社九十年史』 渋川倉庫、1990年。
  10. ^ a b “今秋、渋川サティ跡1階に【カルチャー】”. ぐんま経済新聞 (群馬経済新聞社). (2009年8月6日)
  11. ^ “渋川駅前に名産品センターがオープン”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年12月27日)
  12. ^ 4月1日(火) 運行時刻の改正について(東京空港交通)
  13. ^ a b c 東武鉄道年史編纂事務局 『東武鉄道六十五年史』 東武鉄道、1964年8月1日。

利用状況[編集]

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月12日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。

関連項目[編集]