渚にて (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渚にて
出身地 日本の旗 日本 大阪府
ジャンル フォークロック
サイケデリック・ロック
活動期間 1992年 -
レーベル ジオグラフィック・ミュージック
P-VINE
共同作業者 Maher Shalal Hash Baz
公式サイト Official Website
メンバー 柴山伸二
竹田雅子
旧メンバー 高橋幾郎
田代貴之

渚にて(なぎさにて)は、日本音楽バンド。柴山伸二、竹田雅子の夫妻を中軸として1992年より活動。

来歴[編集]

結成以前[編集]

1980年代の京都のアンダーグラウンド音楽シーンにおいて、柴山は非常階段の前身、螺旋階段に在籍していた高山謙一、頭士奈生樹らが結成したバンド、イディオット・オクロックのメンバーとして京都大学西部講堂を中心としたライブ活動を続けていた[1]。その傍ら、ソロ・プロジェクトのハレルヤズとして、さまざまなミュージシャンが楽曲提供・出演する形でのレコーディングを行なった。1986年、ハレルヤズのアルバム『肉を喰らひて誓ひをたてよ』のリリースを以って自主レーベル、ORG RECORDSが始動[1][2]。このレーベルは、イディオット・オクロックのメンバーの各プロジェクトのほか、工藤冬里を中心とするMaher Shalal Hash Bazの一連の作品のリリースにより内外に知られる。

1990年代[編集]

柴山は1992年に「レコードとして完成されたもの」を目指して渚にてとしてソロでのスタジオ・レコーディングを開始し、1995年にファーストアルバム『渚にて』をリリースする[1]。このアルバムでは柴山の曲作りにおける「声のイメージ」としてのみ関与していた竹田が正式に加入した結果、2枚目以降のアルバムは、柴山と竹田が共にリーダーとして曲作りを担当した作品となっている。山本精一の難波ベアーズを中心としてライブ活動も行なった。1996年にはハレルヤズのアルバムがPSFレコードからCDリリースされた。1999年には英Wire誌によるドミノ・レコーズのサンプラーに、Maher Shalal Hash Bazの作品と並んでハレルヤズ作品「星」のザ・パステルズによるカバーが取り上げられた[1]

2000年代[編集]

2000年にはP-VINEにより過去作品が全国流通でCDリリースされる。2001年にドミノ・レコーズ傘下でスティーヴン・パステル(ザ・パステルズ)の運営するGeographicレーベルからリリースされたハレルヤズを含む過去作品のコンピレーション・アルバム"SONGS FOR A SIMPLE MOMENT"の日本盤『ほんの少しのあいだ』もP-VINEが発売した。2001年のアルバムではゲストドラムにティム・バーンズ(ジム・オルーク・バンド)を迎え、この作品以降はP-VINEとJagjaguwarからの日米リリースとなっている[1]。2004年に制作期間14か月を経て完成した『花とおなじ』を発表し、アルバム発売記念ツアーを開催[3]。同年にリメイクアルバム『夢のサウンズ』をリリース[3]。2008年には通算7枚目となるアルバム『よすが』をリリースした[4]

2010年代[編集]

2012年12月23日、難波ベアーズにて『よすが』のリリース以来5年ぶりのライブを実施[5]。また2014年、6年半ぶりとなるニューアルバム『遠泳』をP-VINEよりリリースする[6]

音楽性[編集]

Oz Disc主宰の田口史人が2000年にリリースしたサンプラー「so far songs」は、17組のボーカルをフィーチャーしたローファイなインディーバンドのコンピレーション・アルバムであるが、「うたもの」としてメディアに取り上げられ、同作品にも登場した渚にても、羅針盤とともに「うたもの」の代表バンドと紹介された時期がある。また、バンド名や曲名「渚のわたし」の渚の英訳が、ニール・ヤングの1974年のアルバム作品"On the beach"(邦題『渚にて』)と同名であるため、英語圏での紹介でこの時期のニール・ヤング作品からの影響が示唆されることがあるが、柴山自身はブログ等でネビル・シュートのSF小説の映画化作品から取ったとしている。

メンバー[編集]

元メンバー[編集]

  • 高橋幾郎 (ドラムス) - 不失者、光束夜。ハイライズなど
  • 田代貴之 (ベース)

ゲストミュージシャン[編集]

など

特集・インタビュー[編集]

  • 『G-Modern』vol.17 (1998)
  • 『大食』vol.3 (1997) オルグ・レコード主宰としてのインタビュー
  • 『Indies Magazine』vol.46 pp110-113 (日常から生まれる音楽「うたもの音楽特集」pp101-123)(2001)

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2000年7月25日 渚にて PCD-5810 オリジナルリリース1995年
Org[2]
2nd 2000年7月25日 太陽の世界 PCD-5605 オリジナルリリース1997年
Org[2]
3rd 2000年7月25日 本当の世界 PCD-5603 オリジナルリリース1999年
Org[2]
4th 2001年6月25日 こんな感じ PCD-5812 Org
5th 2004年5月7日
2005年11月15日
花とおなじ PCD-5859:CD
ORG-021:LP
Org
6th 2004年10月15日 夢のサウンズ PCD-4098:CD
ORG-022:LP
リメイクアルバム
Org
7th 2008年6月20日(国内)
2008年09月22日(海外)
よすが PCD-25081 P-VINE
8th 2014年11月19日 遠泳 PCD-27023 P-VINE
オリコン最高283位
9th 2017年1月18日 星も知らない PCD-27034 P-VINE

参加作品[編集]

発売日 タイトル 規格品番
2000年12月25日 タダダー!トリビュート 私服刑事 PCD-5614
2001年01月24日 トリビュート・トゥ・ニッポン UOCA-1007
2001年11月09日 ほんの少しのあいだ PCD-3232
2002年10月23日
2003年08月27日
TONE POEM ARCHIVES VBON-1002
VBON-1002

ミュージックビデオ[編集]

監督 曲名
中野達仁 「花とおなじ」「本当の世界」
不明 よすが

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e interview with Nagisa Ni Te - また正月かあ! 渚にて(柴山伸二)、インタヴュー”. ele-king (2014年12月29日). 2016年3月18日閲覧。
  2. ^ a b c d ORG RECORDS RELEASES”. ORG RECORDS. 2016年3月18日閲覧。
  3. ^ a b 渚にて、東京と大阪でワンマン・ライヴ開催発表”. TOWER RECORDS ONLINE (2004年7月2日). 2016年5月3日閲覧。
  4. ^ 渚にて、通算7枚目のニュー・アルバム『よすが』を6月20日にリリース”. TOWER RECORDS ONLINE (2008年5月3日). 2016年5月3日閲覧。
  5. ^ アングラ界のル・クプル、渚にてが5年ぶりの復活ライヴ”. OTOTOY (2012年12月10日). 2016年3月18日閲覧。
  6. ^ 渚にて、6年半ぶり新作でPink Floydの境地に”. 音楽ナタリー (2014年10月7日). 2016年3月17日閲覧。

関連項目[編集]