澤田圭佑

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澤田 圭佑
オリックス・バファローズ #49
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛媛県松山市[1]
生年月日 (1994-04-27) 1994年4月27日(25歳)
身長
体重
178 cm
96 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト8位
初出場 2017年3月31日
年俸 2,600万円(2019年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

澤田 圭佑(さわだ けいすけ、1994年4月27日 - )は、オリックス・バファローズに所属する愛媛県松山市出身[1]プロ野球選手投手)。右投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

松山市立荏原小学校への在学中に「砥部リトル」で野球を始めると、同市立久谷中学校への進学後は、愛媛西シニアに所属した[3]

愛媛西シニアのエースとして出場した大会を大阪桐蔭高校硬式野球部西谷浩一監督が視察したことをきっかけに、自身の意思で同校へ進学[4]。3年生の時には、同学年のエース・藤浪晋太郎に次ぐ背番号10の2番手投手として、藤浪や1学年下の森友哉などとともに甲子園球場の全国大会で春夏連覇を経験した[5]。夏の大阪大会では、本調子でなかった藤浪を好救援で支え続けながら、チームの全国大会出場に貢献。「9番・投手」として先発した全国大会の3回戦では、熊本代表の済々黌高校打線を相手に2失点の完投勝利を挙げるとともに、打者としても本塁打も放っている[6]

大阪桐蔭高校で春夏制覇を達成した後は、日本学生野球協会プロ志望届を提出せず、田村伊知郎などと共に立教大学へ進学した。進学後は、1年生の春から東京六大学野球のリーグ戦に登板[6]すると、主に先発投手として活躍。2年生だった2014年の秋季リーグ戦では、通算65イニングを投げて、6完投、防御率1.11、リーグトップの5勝を記録した[7]。3年生だった2015年には、春季リーグの開幕戦で完投勝利を記録[6]。在学中には、東京六大学野球のリーグ戦に、通算69試合の登板で22勝16敗、防御率2.24、225奪三振という成績を残した[8]。その一方で、3年生の夏には、第28回ユニバーシアード競技大会の日本代表に選出。日本代表の優勝に貢献するとともに、金メダルを獲得している[9]

大学4年生の秋にプロ志望届を提出したこと[5]から、2016年のNPBドラフト会議では、オリックス・バファローズから8巡目で指名[10]。契約金2,000万円、年俸700万円(金額は推定)という条件で入団した[11]。背番号は49。このドラフト会議では、大学時代に救援投手として活躍した田村も、埼玉西武ライオンズからの6巡目指名を経て入団している。

オリックス時代[編集]

2017年には、同期入団で自身と同じ右投手の山岡泰輔黒木優太小林慶祐と共に、春季キャンプを一軍でスタート[12]。一時は二軍キャンプへ回ったが、金田和之の故障で一軍へ昇格したキャンプ終盤[13]から、対外試合[14]での好投が相次いだ。ワールド・ベースボール・クラシック開幕直前の3月5日には、藤浪が加わっていた日本代表との強化試合(京セラドーム大阪)に、オリックスの救援投手として6回表から登板。日本代表の先発だった藤浪が2回2失点で降板した後にマウンドへ上がったため、藤浪との投げ合いは実現しなかったものの[15]、2イニングを投げて日本代表打線を1安打無失点に抑えた[16]。その前後に催されたオープン戦でも、救援で登板した5試合(通算4回1/3)をいずれも無失点で凌いだため、チームの新人選手から自身と同じ大卒入団の黒木とともに開幕一軍入りを果たした[17]

3月31日には、東北楽天ゴールデンイーグルス(京セラドーム大阪)との開幕戦で、黒木に続いて救援投手として一軍公式戦にデビュー。4-4の同点で登板した延長11回表にカルロス・ペゲーロからバックスクリーンへ2点本塁打を放り込まれると、チームがそのまま4-6で敗れたことから、澤田が敗戦投手になった。チームはこの敗戦で開幕戦6連敗を喫したものの、一軍監督の福良淳一は試合後に、「(澤田は)よく粘ったんじゃないか。マウンドさばきも大丈夫。本塁打の後はきっちり抑えてくれた」とコメント[18]。翌4月1日の同カードでも救援登板で3失点を喫したが、レギュラーシーズンの序盤は、黒木・小林と共に中継ぎ投手として一軍公式戦での登板を重ねた。その後は、一軍と二軍を2度往復しながら、ウエスタン・リーグの公式戦で先発登板も経験。10月6日には、福岡ソフトバンクホークス本拠地福岡ヤフオク!ドームにおけるレギュラーシーズン最終戦で3-3の延長12回裏に登板したところ、先頭打者の代打・吉村裕基からサヨナラ本塁打を浴びたことによってシーズン2敗目を喫した[19]。結局、一軍公式戦にはオール救援で13試合に登板したが、初勝利を挙げるまでには至らなかった。

2018年には、前年に続いて、公式戦の開幕から一軍の中継ぎ要員に起用。ビハインドの展開からの救援登板が中心で、シーズン初登板からの9試合連続無失点を経て、5月4日の対ソフトバンク戦(福岡ヤフオク!ドーム)で8回裏を三者凡退に抑えた末に一軍公式戦初勝利を挙げた[20]。一軍公式戦全体でも、47試合の登板で、5勝無敗、8ホールド、防御率2.54をマーク。シーズン終了後の契約交渉では、「チームの勝利に繋がるピッチングが前年より多く見られた」という評価を背景に、推定年俸2,600万円(前年から1,650万円増)という条件で契約を更改した[21]

2019年には、「勝利の方程式」を担うセットアッパーとして、一軍公式戦の開幕から22試合に登板。2勝2敗15セーブを記録したが、5月末に右第5中手骨基部を骨折したため、6月1日付で出場選手登録を抹消された[22]

選手としての特徴[編集]

身長178cm・体重96kgというふくよかな体格で、打者がスイングのタイミングを取りづらいオーバースローの投球フォーム[23]から、最速152km/hのストレートを主体にスライダーカットボールチェンジアップなどの変化球を巧みに投げ分ける本格派投手[24]。大阪桐蔭高校時代から投球の安定感とコントロールへの評価が高く、大学時代には、東京六大学野球のリーグ戦で1試合平均の与四死球率を1.99にとどめていた[25]。オリックスで入団2年目(2018年)までチームメイトだった小谷野栄一は、「投球に大したスピードはないのに、投げる寸前まで球種が分からないので、打者が先に反応してしまう」という意味で、澤田の投球術を「あと出しジャンケン」と表現している[23]

高校時代には、藤浪が伸び悩んでいた2年生の夏頃まで、捕手出身の西谷から藤浪を上回る評価と信頼を獲得。藤浪が「浪速のダルビッシュ」と呼ばれるまでに成長してから[26]も、高校球界では「最強の2番手投手」という異名で知られていた。前述した投球フォームは、打者との間合いを意識しながら打ち気を逸らすことを、西谷に教え込まれたことから編み出されたという[24]

大学時代に東京六大学野球のリーグ戦で記録した通算投球回(300イニング)と通算勝利数(22勝)はいずれも、当時の現役投手で最も多かった[6]。しかし、3年時の秋季リーグ戦から不調に陥っていた影響で、4年秋のNPBドラフト会議では7巡目までどの球団からも指名されなかった。

人物[編集]

大阪桐蔭高校時代には、3年生の時に硬式野球部の副主将を務めた。在学中には、校内での人気が高く、西谷からも(苗字にちなんだ愛称の)「サワちゃん」と呼ばれるほどであったという[27]。また、立教大学の硬式野球部では、4年生だった2016年に主将を経験。同部の投手が主将を兼務した事例は、2002年上重聡(卒業後の2003年からアナウンサーとして日本テレビに勤務)以来であった[3]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 オリックス 13 0 0 0 0 0 2 0 0 .000 58 13.0 13 2 6 0 1 5 0 0 6 6 4.15 1.46
2018 47 0 0 0 0 5 0 0 8 1.000 201 49.2 45 5 11 2 1 45 0 0 14 14 2.54 1.13
通算:2年 60 0 0 0 0 5 2 0 8 .714 259 62.2 58 7 17 2 2 50 0 0 20 20 2.87 1.23
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 49(2017年 - )

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 阪神 立大・沢田をリストアップ 大阪桐蔭で藤浪と春夏連覇を達成 スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポーツニッポン (2016年6月7日). 2016年11月1日閲覧。
  2. ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2018年12月11日閲覧。
  3. ^ a b オリックス・バファローズ 澤田圭佑プロフィール”. 週刊ベースボールONLINE. 2017年4月24日閲覧。
  4. ^ 藤浪の盟友「大阪桐蔭の人気者サワちゃん」がオリックスで猛アピール(2)”. Web Sportiva. 2017年4月24日閲覧。
  5. ^ a b “立大の沢田圭らプロ志望届=大学野球:時事ドットコム”. 時事通信社. (2016年9月15日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091500763&g=bsb 2016年10月13日閲覧。 
  6. ^ a b c d 川島毅洋 (2016年9月18日). “同級生・藤浪と同じ舞台に…立大・沢田圭佑 4年間の成長 スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポーツニッポン. http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/09/18/kiji/K20160918013374920.html 2016年10月13日閲覧。 
  7. ^ 学生注目!我が大学の侍ジャパン戦士 澤田圭佑投手/立教大学編(立教スポーツ編集部提供) | 大学 | 選手紹介 | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト”. NPBエンタープライズ (2015年6月16日). 2016年10月13日閲覧。
  8. ^ http://www.big6.gr.jp/system/prog/kojinseiseki_career_individual.php?m=pc&p=AR13SK0
  9. ^ 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)入賞者一覧 - JOC”. 日本オリンピック委員会. 2016年11月1日閲覧。
  10. ^ 2016年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 | オリックス・バファローズ オフィシャルサイト”. オリックス・バファローズ (2016年10月20日). 2016年11月1日閲覧。
  11. ^ オリドラ8沢田が仮契約 元同僚・藤浪に「早く追いつけるよう」”. スポーツニッポン. 2017年6月1日閲覧。
  12. ^ 2017年春季キャンプメンバー”. オリックスバファローズ. 2017年6月7日閲覧。
  13. ^ 藤浪の盟友「大阪桐蔭の人気者サワちゃん」がオリックスで猛アピール(1)”. Web Sportiva. 2017年4月24日閲覧。
  14. ^ 藤浪の同期オリックス沢田は間合い独特/新人通信簿”. 日刊スポーツ. 2017年4月24日閲覧。
  15. ^ オリックス沢田 藤浪超え0封で開幕一軍猛アピール”. 日刊スポーツ. 2017年4月24日閲覧。
  16. ^ 【オリックス】ドラフト8位沢田、侍ジャパン相手に2回1安打無失点”. スポーツ報知. 2017年4月24日閲覧。
  17. ^ オリックスドラフト8位沢田 一軍切符ゲット ドラフト2位黒木と救援陣の鍵握る”. スポーツニッポン. 2017年4月24日閲覧。
  18. ^ オリックス開幕戦6年連続黒星、被弾の沢田を責めず”. 日刊スポーツ. 2017年4月24日閲覧。
  19. ^ ソフトバンク吉村、狙って打った劇的サヨナラ弾「最後に悔いを残さないように」”. FullCount. 2017年12月1日閲覧。
  20. ^ オリックス沢田が初勝利 防御率0.00好調の秘密”. 日刊スポーツ (2018年5月4日). 2018年5月5日閲覧。
  21. ^ オリックス沢田勝利につながる投球で1650万円増”. 日刊スポーツ (2018年11月27日). 2019年2月4日閲覧。
  22. ^ オリックス沢田が右手骨折で登録抹消「痛い」監督”. 日刊スポーツ (2019年6月2日). 2019年6月2日閲覧。
  23. ^ a b オリックス好スタートの流れに乗れ。山岡、黒木、澤田の新人投手トリオ。(3)”. NumberWeb. 2017年4月24日閲覧。
  24. ^ a b 藤浪の盟友「大阪桐蔭の人気者サワちゃん」がオリックスで猛アピール(4)”. Web Sportiva. 2017年4月24日閲覧。
  25. ^ 大阪桐蔭最強の2番手・澤田圭佑(オリックス)がドラフト8位からの逆襲を目指す!”. 高校野球ドットコム. 2017年4月24日閲覧。
  26. ^ 藤浪の盟友「大阪桐蔭の人気者サワちゃん」がオリックスで猛アピール(3)”. Web Sportiva. 2017年4月24日閲覧。
  27. ^ 藤浪の盟友「大阪桐蔭の人気者サワちゃん」がオリックスで猛アピール(6)”. Web Sportiva. 2017年4月24日閲覧。

関連項目[編集]