無責任一代男

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無責任一代男
ハナ肇とクレージーキャッツシングル
A面 無責任一代男
B面 ハイそれまでョ
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル 東芝レコード/東芝音楽工業
作詞・作曲 青島幸男(作詞)
萩原哲昌(作曲)
ハナ肇とクレージーキャッツ シングル 年表
ドント節/五万節
(1962年)
無責任一代男/ハイそれまでョ
(1962年)
これが男の生きる道/ショボクレ人生
(1962年)
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無責任一代男むせきにんいちだいおとこ)は1962年7月20日に発売されたハナ肇とクレージーキャッツ3枚目のシングル。歌は植木等、作詞は青島幸男、作曲は萩原哲晶

エピソード[編集]

東宝クレージー映画第1作「ニッポン無責任時代」の主題歌として作られたこの歌は、映画と共に大ヒットした。ヒットの理由について青島は、「大人たちの不誠実さも反吐が出るほど見せられてきた戦後の若い世代には、この唄は我が意を得たとばかり受け入れられたに違いない」と分析している[1]。これ以降、植木はこの曲の「こつこつやる奴ぁ、ご苦労さん!」というフレーズと共に「無責任男」というイメージが定着することになる。

また、この曲を「名作」と評している小林信彦は「シャボン玉ホリデー」において初めてこの歌を聞いたときの「ショックを忘れることができない」と回想している[2]

青島によると、「タモリはこの歌を座右の銘にし、ビートたけしはこの歌で人生観を変えられた」らしい[3]。つまり、そのくらい強烈なインパクトを「戦後ベビーブーマーの男たち」に与えたという[4]

B面の「ハイそれまでョ」も、ムード歌謡調の出だしから「テナコト云われて その気になって」と急転直下、美味しい言い種を真に受けた結果の悲劇をコミカルに歌うロックンロールへと変貌し「フザケヤガッテ コノヤロー!」と叫ぶ展開が話題を呼び、植木の代表曲の一つとなっている。

2曲とも、1990年発売の植木のヒット曲メドレー「スーダラ伝説(編曲:宮川泰)」にも収録されている。

「無責任一代男」は、日本では二村定一榎本健一が歌ってヒットした「洒落男」(坂井透訳版)と「俺は〇〇で一番、〇〇と言われた男」のフレーズの共通点が佐藤利明によって指摘されており、作詞した青島も榎本健一からの影響を認める発言をしている[5]

歌われた映画[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 青島幸男『わかっちゃいるけど・・・・・・シャボン玉の頃』文春文庫
  2. ^ 小林信彦『日本の喜劇人』新潮文庫
  3. ^ 青島幸男『わかっちゃいるけど・・・・・・シャボン玉の頃』文春文庫
  4. ^ 戸井十月『植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」』小学館
  5. ^ 佐藤利明『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』シンコーミュージック・エンタテイメント、2018年、200-201頁。ISBN 978-4-401-64632-6。