照る日くもる日

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照る日くもる日』(てるひくもるひ)は、大佛次郎による日本小説、または同作を原作とした1926年(大正15年)製作・公開、3社競作の日本の長篇劇映画、および1940年(昭和15年)、1954年(昭和29年)、1960年(昭和35年)の日本のリメイク映画である。小説の初出は『大阪朝日新聞』での1926年(大正15年) - 1927年(昭和2年)での連載であり、大佛次郎にとって初の新聞小説であった。

略歴・概要[編集]

1926年(大正15年)、『大阪朝日新聞』での連載を開始し、小田富弥が挿絵を描いた。同作には映画化が殺到し、同年中に、マキノ・プロダクション衣笠貞之助衣笠映画聯盟(配給松竹キネマ)、日活大将軍撮影所(配給日活)の3社が競作することになった。もっとも早く公開されたのがマキノ版で、同年11月7日、松竹版が同年11月11日、日活版が同年11月15日の公開であった。

マキノ版[編集]

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

  • 若松文男 - 細木新之丞 (第一篇・第二篇)
  • 大谷友三郎 - 伜年尾 (細木年尾、全篇出演、第三篇・第四篇主演)
  • 市川小莚次 - 大庭要蔵 (第三篇・第四篇)
  • 小島陽三 - 加納節哉 (第三篇・第四篇)

松竹版[編集]

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

第一篇
  • 関操 - 岩見鬼堂
  • 岡島艶子 - 娘妙
  • 相馬一平 - 細木新之丞
  • 阿坂草之介 - 細木年尾
  • 千代田綾子 - 女賊お銀
  • 坪井哲 - 白雲堂
  • 秋田謙太郎 - 加納八郎
第二篇
  • 秋田謙太郎 - 加納八郎
  • 小沢茗一郎 - 息節哉
  • 阿久津康夫 - 大庭
  • 坪井哲 - 白雲堂
  • 阿坂草之介 - 細井年尾
  • 石田治兵衛 - 大田七介
  • 村田宏 - 馬瀬源七
  • 近松英三郎 - 武蔵屋六兵衛
  • 千代田綾子 - 白峯お銀
  • 南圭介 - 猿の銀次
  • 高松恭助 - 釜無の仁三
  • 小川雪子 - 鶴屋のお林
  • 岡島艶子 - 岩村お妙
  • 中川芳江 - お才

日活版[編集]

スタッフ・作品データ[編集]

  • 監督 : 高橋寿康
  • 原作 : 大佛次郎
  • 脚本 : 松本常夫
  • 撮影 : 第一篇 井隼英一 / 第二篇・第四篇・最終篇 渡会六蔵 / 第三篇 山口昌友

キャスト[編集]

1940年版[編集]

スタッフ・作品データ[編集]

  • 監督 : 仁科紀彦
  • 原作 : 大佛次郎
  • 脚本 : 松島三郎
  • 撮影 : 吉田清太郎
  • 音楽 : 山田志郎

キャスト[編集]

1954年版[編集]

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

ビデオソフト[編集]

  • 1980年頃、東宝ビデオから前篇・後篇に分かれた全2巻のビデオソフト(VHSβU規格)が、各5万円(U規格は5万5000円)で発売された[1]。1981年11月にはVHSとβが2巻セット価格3万8000円に値下げされた[2]
  • 1990年代にキネマ倶楽部から前篇・後篇に分かれた全2巻のVHSが発売された。

1960年版[編集]

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

ビブリオグラフィ[編集]

国立国会図書館[3]蔵書。

  • 『照る日くもる日』前篇・中篇・後篇、渾大防書房、1926年 - 1927年
  • 『大衆文学名作選 5』、平凡社、1935年
  • 『照る日くもる日』、玄理社、1948年
  • 『大仏次郎集』、日比谷文芸選書、日比谷出版社、1950年
  • 『照る日くもる日』、大衆小説名作選、同光社、1956年
  • 『照る日くもる日』上巻・下巻、新潮文庫新潮社、1959年
  • 『照る日くもる日』上・下、徳間文庫徳間書店、1989年 ISBN 4195986826 / ISBN 4195986834
  • 『編年体大正文学全集. 第15巻』、ゆまに書房、2003年 - 抄録

[編集]

  1. ^ 「1981年東宝ビデオ総合カタログ」1981年、東宝株式会社、p15
  2. ^ 「ビデオコレクション1982」1981年、東京ニュース通信社、「週刊TVガイド」臨時増刊12月2日号、p80、p156
  3. ^ OPAC NDL国立国会図書館、2009年11月17日閲覧。
マキノ版
松竹版
日活版
1940年版
1954年版
1960年版