熊谷バイパス

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一般国道
国道17号標識
熊谷バイパス
国道17号バイパス
総延長 18,090 m
起点 埼玉県鴻巣市 箕田交差点
終点 埼玉県熊谷市 久保島交差点
接続する
主な道路
(記法)
Japanese National Route Sign 0017.svg国道17号
Japanese National Route Sign 0017.svg国道17号深谷バイパス
Japanese National Route Sign 0407.svg国道407号妻沼バイパス
Japanese National Route Sign 0125.svg国道125号行田バイパス
■テンプレート(■ノート ■使い方) PJ道路
熊谷バイパス(鴻巣方面。行田市下忍)
熊谷バイパス(熊谷方面。行田市下忍)
熊谷バイパス柿沼肥塚立体の側道上り(熊谷市肥塚)
熊谷バイパス柿沼肥塚立体の本線上り(熊谷市肥塚)
熊谷バイパス柿沼肥塚立体の本線上り(熊谷市上之)
熊谷バイパス上り(熊谷市代)玉井IC上から代立体交差分岐方面

熊谷バイパス(くまがやバイパス)は、埼玉県鴻巣市から埼玉県熊谷市までの約18 kmの区間を結ぶ、国道17号バイパスである。

概要[編集]

  • 起点 : 埼玉県鴻巣市箕田
  • 終点 : 埼玉県熊谷市久保島
  • 全長 : 18,090 m
  • 道路幅員
    • 箕田交差点 - 玉井IC : 50.0 m
    • 玉井IC - 久保島交差点 : 26.5 m

箕田交差点 - 玉井IC(本線部)

箕田交差点 - 玉井IC(側道部)

  • 規格 : 第3種第2級
  • 設計速度 : 60 km/h
  • 車線 : 4車線

玉井IC - 久保島交差点

  • 規格 : 第4種第1級
  • 設計速度 : 60 km/h
  • 車線 : 4車線

路線状況[編集]

熊谷バイパスは、深谷バイパスとの分岐点である玉井インターチェンジを境として、大きく2区間に分けることができる。

箕田 - 玉井IC[編集]

現道と交わる箕田交差点を境にして、国道17号バイパス上尾道路へ直結し、途中新大宮バイパスへと変わり、現道に接続せずに東京都まで直接乗り入れる計画であるが、上尾道路は桶川北本ICから箕田までの間が未開通である[注釈 1]

箕田交差点から玉井ICまでの区間は、片側2車線化が完了しているものの、幅員が50 mとなっており、上下線の間の中央部に大きな道路用地(中央分離帯)が用意されている[注釈 2]。この部分を通る道路が本来の本線(4車線、地域高規格道路 熊谷渋川連絡道路)で、これは新大宮バイパスと上尾道路の自動車専用道路本線(地域高規格道路 新大宮上尾道路[注釈 3]と接続される計画である。すなわち、この区間における現在併用中の道路は、正式には側道に相当する。

ちなみに以前の暫定4車線から暫定2車線へ合流するための旧連絡路[注釈 4]や一時的に工事で使用した迂回線[注釈 5]などの跡地が、本線用地内に放置されている。

しかし、都市計画決定からすでに約45年[注釈 6]経過しており、沿道の自治体3市で本線事業化早期実現の要望を行っているが、本線の着工は未だ白紙状態である。

本線用地を活用した渋滞・安全対策[編集]

本線事業化の見通しは立っていないものの、管轄である国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所では、本線用地を活用して、以下のような暫定的な渋滞・安全対策を実施している。

  • 右折レーンの独立化
一部交差点を除き右折専用レーンが独立している。交差点の手前で右折レーンが分岐し、本線用地を斜めに横断し、反対車線に隣接して交差点に至る。「青信号」の点灯が無く、直進・左折方面と右折方面は、構造上の問題などから分岐していない交差点を含め矢印式信号機に従って進行する右折分離信号となっている。
以前は行田市内と見通しの悪い立体交差の下道のみ右折分離信号を導入していたが、現在は事故防止の観点から独立右折専用レーンの設置と共に箕田-玉井IC間に広まった。
独立右折専用レーンの構造の詳細については、当記事の最初2つの写真や地図・航空写真を参照のこと。
  • 柿沼肥塚立体[1]
熊谷バイパスは、熊谷市街を通過する国道17号の渋滞緩和を図る為に開通したが、開通後は埼玉県道83号熊谷館林線と交わる肥塚交差点、埼玉県道341号太田熊谷線と交わる柿沼交差点が渋滞していた。
その対策として、本線用地上に2004年2月29日に両交差点を立体交差化して結んだ陸橋が完成、各地点の渋滞がほぼ解消した[注釈 7]。この陸橋は、本線用地をフル活用した対面4車線で、都市高速道路並の防音壁も設けられており、本線開通後の熊谷バイパスの風景を垣間見ることができる。
正式に側道となった柿沼肥塚立体の下道は、ほぼ片道2車線が維持されているが、立体との分岐・合流部及び下り線肥塚交差点の手前[注釈 8]は1車線に削減されている。
  • 上之地区の付加車線[2]
熊谷市上之地区を中心とした上之(南)交差点手前 - 上川上交差点までの約2kmは、信号と信号との間隔が狭く、更に上り線では上川上交差点手前での柿沼肥塚立体側道から合流する車両も多く、速度低下による渋滞や追突事故の発生が課題となっていた。
そのため、同区間において、本線用地を活用して、上下線それぞれの内側に付加車線各1車線を整備し、同区間を片側3車線化する予定。2017年12月21日に着工し、ラグビーワールドカップ2019[注釈 9]開催を見据えて事業を推進、関連試合約1週間前の2019年8月29日午前11時より開放される予定[3]

沿道状況[編集]

箕田で現道から分かれた熊谷バイパスは、下り線側に埼玉県央広域消防本部・上り線側に本線用地とその先の工業地を見ながら、上下線が左右に分離し、本線用地を挟み込む。この付近には田園地帯が広がっている。

鴻巣市道の「フラワー通り」と交差すると、すぐに元荒川を渡って行田市に入り、行田みなみ産業団地が左右に広がり、その直後に上越新幹線の高架を潜る。その先は再び田園地帯が広がる。

武蔵水路埼玉県道306号上中森鴻巣線を高架で越える。上中森鴻巣線とは連絡線を介した立体交差になっているが、連絡線には武蔵水路の橋梁は設置されておらず、上中森鴻巣線と熊谷方面間のみの行き来ができるようになっている。

行田市街の南側を掠めて進んだ熊谷バイパスは、カインズモール行田を右手に見ると、住宅地を通過し、再び高架となりつつ、上下線が集約し、埼玉県道128号熊谷羽生線別線(旧国道125号)と秩父鉄道秩父本線を越える。秩父本線が近接しているため、特殊な構造になっているが、熊谷羽生線別線とは各方面フルアクセスが可能な持田インターチェンジとなっている。

持田ICを過ぎると、再び上下線が分離しつつ田園地帯となり、熊谷市に入る。国道125号行田バイパス(現道)と県道熊谷羽生線(本線新道)が交差する上之(南)交差点を境に再び住宅地に入る。特に下り線側の熊谷市街側に住宅が密集している。

住宅地沿いにしばらく進むと、柿沼肥塚立体となる。ここから、玉井インターチェンジまで上下線が集約したまま高架もしくは盛土の上を進む。柿沼肥塚立体の側道が合流した後は、東武熊谷線跡地を越えて再び側道が分岐し、国道407号妻沼バイパス)との立体交差となる。

国道407号を越えた後、下り線は立体交差からの側道が合流すると、200 m程の短距離であるが3車線となり、そのまま側道だった外側の車線が玉井インターチェンジの久保島方面へ通じ、元の2車線は直接深谷バイパスへと乗り入れる(起点)。一方上り線の久保島方面からは、立体交差の側道にしか入れずに国道407号との平面交差が必須の構造となっている(深谷バイパスからは両方入れる)。

玉井IC - 久保島[編集]

この区間は、自動車専用道路の計画は無く、開通済の一般道路が本線である。こちらも本来は4車線の計画で、用地も確保されているが、玉井ICから分岐する深谷バイパスおよびその先の上武道路の開通に伴い、そちらが主流のルートとなっていることから、この区間は交通量も少なく、用地中央を使用した暫定2車線のままとなっており、外側の4車線化用地には自転車歩行者道が整備されている。

玉井ICからは、店舗も立地していない田園地帯を抜けて、久保島の終点で現道と合流する。この久保島付近から深谷市方面へは、籠原地区の市街地・住宅地が始まっている。

略歴[編集]

  • 1966年 : 事業化。
  • 1972年4月11日 : 玉井IC - 久保島交差点開通。
  • 1972年4月25日 : 都市計画決定。
  • 1982年4月 : 箕田交差点 - 玉井IC側道部開通、全線開通(暫定2車線)。
  • 1988年3月 : 側道部行田市下忍地内(樋上交差点-下忍(東)交差点間)- 玉井IC間、4車線化。
  • 1994年3月23日 : 側道部箕田交差点 - 下忍地内間の4車線化により、箕田交差点 - 玉井ICの4車線化完了。
  • 2001年2月 : 柿沼肥塚立体工事着手。
  • 2004年2月29日 : 柿沼肥塚立体開通。
  • 2019年8月29日 : 側道部上之地区付加車線設置、片側3車線化(予定)

交通量[編集]

平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

  • 行田市下忍534 : 31,794
  • 行田市持田2745 : 37,086
  • 熊谷市肥塚603 : 57,583

地理[編集]

バイパスの位置関係[編集]

(東京方面) 上尾道路(事業中)/大宮バイパス - 熊谷バイパス - 深谷バイパス本庄高崎前橋方面)

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

  • 上側が起点側、下側が終点側。左側が上り側、右側が下り側。
交差する道路 交差する場所 最高速度
(km/h)
車線数
(供用/計画)
備考
上尾道路(事業中)
国道17号 鴻巣市 箕田 60 4/4
埼玉県道148号騎西鴻巣線 行田市 渡柳
埼玉県道306号上中森鴻巣線 堤根 立体交差/
熊谷方面のみ
のハーフ
埼玉県道66号行田東松山線 下忍
埼玉県道128号熊谷羽生線(別線/旧国道125号) 持田IC
埼玉県道128号熊谷羽生線(新道) 国道125号行田バイパス 熊谷市 上之(南) 4/6
上之地区
付加車線
(整備中)
埼玉県道128号熊谷羽生線(旧道) 雷電神社
埼玉県道83号熊谷館林線ラグビーロード 肥塚 4/4 柿沼肥塚立体
埼玉県道341号太田熊谷線 柿沼
国道407号妻沼バイパス 立体交差・
玉井IC直結
国道17号(深谷バイパス
高崎本庄方面
- 玉井IC 50 2/4 ハーフIC/
深谷BP-久保島
方面不可
埼玉県道264号原郷熊谷線
国道17号 久保島

実際には、玉井ICにおいて鴻巣市箕田方面と深谷バイパスが直結しており、熊谷市久保島方面は支線のような形になっているが、ここでは一体化して表記している。

重複区間[編集]

沿道の主要施設[編集]

その他[編集]

当バイパスが開通したものの、国道17号現道の内、熊谷警察署前交差点で国道140号国道407号妻沼バイパスと交差しており、交通量が多く[注釈 10]、熊谷警察署交差点の前後1 - 2 km程度は、渋滞していることが多いようで、熊谷市が主導で現道の渋滞対策を行っている(「妻沼バイパス#妻沼バイパスと東松山・入間方面の接続について」を参照)。

都市計画道路としての熊谷バイパスは、実際の国道指定とは異なっている。2つに分けて指定されており、鴻巣市箕田の起点から玉井ICを経由して深谷バイパスの上武IC間を一体化して熊谷渋川連絡道路本線も込みで熊谷バイパスとしており、玉井ICからの終端区間を別番号の熊谷バイパスとしている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 事業化済だが、2017年末現在、未着工。新大宮バイパスは開通済。
  2. ^ ただし、箕田交差点付近、持田インターチェンジ付近、肥塚交差点 - 玉井IC間は現在の上下線が集約し、左右あるいは片側に用地が確保されている(一部区間を除く)。
  3. ^ 上尾南 - 箕田間未事業化。
  4. ^ 行田市下忍付近、箕田方面下り側に対面2車線となっていたため、上り側から下り側へ向かう上り線1車線。
  5. ^ 行田市野付近。
  6. ^ 後述の玉井IC - 久保島を除く全区間4車線化完了からも20年以上。
  7. ^ 埼玉県道341号太田熊谷線は緩和。
  8. ^ 小さい河川を渡る箇所で歩道部分には橋梁がなく、歩道が途切れてしまっているため(理由不明、上り線側には歩道部分にも橋梁がある)、車道1車線分を削減し、仮設のガードレールで分離する形で、歩道スペースが確保されている。なお、これは立体交差が完成してからの対応で、それまでは歩行者・自転車等の通行は困難だった。
  9. ^ 熊谷市が開催地の一つで、当事業区間内に会場である熊谷スポーツ文化公園へのアクセス道路が接続している。
  10. ^ 国道17号現道は2車線、国道140・国道407号は4車線である上、国道140号は起点、国道407号は国道17号と重複となり、国道17号と国道140号・国道407号の間の通行が多い。

出典[編集]