熊谷太三郎

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熊谷 太三郎
くまがい たさぶろう
Tasaburo Kumagai 1977.jpg
熊谷太三郎
生年月日 1906年11月3日
出生地 福井県福井市
没年月日 (1992-01-15) 1992年1月15日(85歳没)
出身校 京都帝国大学経済学部
前職 福井市議会議員
所属政党 自由民主党

内閣 福田赳夫改造内閣
当選回数 5回
在任期間 1977年11月28日 - 1978年12月7日

選挙区 福井県選挙区
当選回数 5回
在任期間 1962年7月8日 - 1992年1月15日

当選回数 4回
在任期間 1945年10月2日[1] - 1959年5月1日[1]
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熊谷 太三郎(くまがい たさぶろう、1906年11月3日[2][1] - 1992年1月15日[2])は、日本の実業家政治家自由民主党参議院議員

ゼネコン熊谷組の2代目社長。行政・事業の両面で原子力発電所の建設を推進した。

来歴・人物[編集]

福井市中央公園の熊谷太三郎像(福井県福井市大手)

建設業を営む熊谷三太郎の二男として福井県福井市豊島上町に生まれた[2]福井中学校一高を経て、京都帝国大学経済学部に入学し1930年に卒業[2]。一高在学時には、アララギ会に入会。このとき、斎藤茂吉土屋文明から短歌の指導を受けている[3]

その後、家業の建設業に従事していたが、1933年4月、飛島組(現在の飛島建設)社長の後援により福井市議会議員選挙に当選[2][4]、まもなく市議会議長となり、飛島組の取締役になる。市議会では2期12年半議員として在籍した[1]

1938年1月、飛島組から独立し、株式会社熊谷組が創設され、父の三太郎が社長で、太三郎は副社長となった[5]1945年10月2日、市議会の選出によって福井市名誉職市長となった。1947年に公選となり、改めて市長に当選。市長在任中は、戦後全国で初めて福井市内の下水道整備を推進[6]。熊谷が推進した結果、昭和30年代には福井市の下水道普及率が全国で1位になっている[7]

2代目社長を経て会長となった熊谷は1962年7月、福井を地盤に自民党の参議院議員に初当選[2]。政治家としては科学技術庁長官[8]と国務大臣・原子力委員会委員長を歴任し、高速増殖炉もんじゅの建設を推進した。参議院は5期務めている[9]。熊谷は長らく、北陸で長者番付1位の座にあった。また、1963年より福井短期大学(現在は廃止)の学長、1965年には開学したばかりの福井工業大学初代学長(初代名誉総長)を1970年まで務めた[10]

1992年1月15日死去[2]享年85。

主な役職[編集]

ここでは、福井市長および科学技術庁長官以外で歴任した役職を記載する。

公職
民間
  • 熊谷組代表取締役社長・会長
  • 福井テレビジョン放送代表取締役会長(会社設立時から死去日まで、科学技術庁長官在任時は一時退任)[12][13]
  • 日刊福井代表取締役会長(初代)[14]
  • 福井短期大学学長
  • 福井工業大学初代学長・初代名誉総長

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 市長 1984, p. 211.
  2. ^ a b c d e f g 九頭竜川流域誌 治水に貢献した人たち - 国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所
  3. ^ 「終生「短歌」に情熱 激務の傍ら3千余首も」『福井新聞』、1992年1月18日、4面。
  4. ^ 熊谷組 1992, p. 715.
  5. ^ 沿革 1898年(明治31年)~創業、そして熊谷組誕生へ - 熊谷組
  6. ^ 『福井市史 通史編3 近現代』福井市、2004年3月31日、638頁。
  7. ^ 『福井市史 通史編3 近現代』福井市、2004年3月31日、647頁。
  8. ^ 第29代国務大臣科学技術庁長官 熊谷太三郎 - 文部科学省
  9. ^ 大百科 1991, p. 283.
  10. ^ 沿革 歴代学長 - 福井工業大学
  11. ^ 熊谷組 1992, p. 731.
  12. ^ 福井テレビ 2003, p. 9-10.
  13. ^ 境政郎『そして、フジネットワークは生まれた』扶桑社、2020年1月10日、255頁。ISBN 978-4-594-08402-8。
  14. ^ 熊谷組 1992, p. 727.

参考文献[編集]

  • 『日本の歴代市長 第二巻』歴代知事編纂会、1984年11月10日。
  • 『福井県大百科事典』福井新聞社、1991年6月30日。
  • 『歩み続けて回想の熊谷太三郎』熊谷組、1992年12月20日。
  • 『福井テレビ33年のあゆみ 資料編・年表編』福井テレビジョン放送、2003年3月。
公職
先代:
宇野宗佑
日本の旗 科学技術庁長官
第32代:1977年 - 1978年
次代:
金子岩三
先代:
落合慶四郎
Flag of Fukui, Fukui.svg 福井市長
第10代:1945年 - 1959年
次代:
坪川信三
議会
先代:
柴田栄
日本の旗 参議院内閣委員長
1966年 - 1967年
次代:
豊田雅孝
その他の役職
先代:
西松三好
日本土木工業協会会長
第4代:1961年 - 1965年
次代:
前田又兵衞