燕市旧浄水場配水塔

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燕市旧浄水場配水塔
Tsubame city former water tower 1.jpg
2018年撮影
燕市旧浄水場配水塔の位置(新潟県内)
燕市旧浄水場配水塔
情報
旧用途 給水塔[1]
設計者 西出辰次郎[2]
構造形式 鉄筋コンクリート構造[1]
高さ 31 m [1]
竣工 1941年[1]
所在地 959-1262[3]
新潟県燕市水道町1-3-28[1]
座標 北緯37度39分26.72秒 東経138度55分06.05秒 / 北緯37.6574222度 東経138.9183472度 / 37.6574222; 138.9183472座標: 北緯37度39分26.72秒 東経138度55分06.05秒 / 北緯37.6574222度 東経138.9183472度 / 37.6574222; 138.9183472
文化財 国の登録有形文化財[1]
指定・登録等日 2013年6月21日[1]
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燕市旧浄水場配水塔(左)と中央公民館(右)
4層目から水槽へと登る梯子

燕市旧浄水場配水塔(つばめし きゅうじょうすいじょう はいすいとう)は、新潟県燕市にある。かつて浄水場の配水塔(給水塔)として用いられた建造物[1]市民からは水道の塔と呼ばれ、市のシンボルとして親しまれている[4]。国の登録有形文化財(建造物)[1]日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2000選[5]土木学会、現・日本の近代土木遺産(改訂版) 現存する重要な土木構造物2800選[6])。

歴史[編集]

本配水塔は、1938年昭和13年)11月28日に通水を開始した浄水場に設置されたもので、完成は1941年(昭和16年)のことである[2](当時・西蒲原郡燕町[7])。高さ31メートル直径10メートルの鉄筋コンクリート構造で、上部に八角形水槽を持つ[1]容量206立方メートル[2])。支持台は8方にを伸ばした円錐台形をしており、内部は上下方向で4層に分かれている[1]。設計は西出辰次郎で、配水塔の設計としては本作が初となる。外観的特徴や水槽容量の類似から、大分県中津市にあった配水塔(1929年(昭和4年)完成)をモデルにしたものと考えられている。この大分県の配水塔も兵庫県尼崎市にあった配水塔(1918年大正7年)建設)をモデルにしたとされ、これら3つの配水塔は「三兄弟」であるとされる。この中で本配水塔だけが支持台に外壁を設けているが(他は骨組みのみ)、これは雪国という当地ならではの事情を考慮したものとされる[2]

本配水塔は1969年(昭和44年)にその役目を終えた[4]。浄水場は道金地籍へと移転したが[7]、本配水塔だけはそのまま残された。2011年(平成23年)度以降、老朽化した本配水塔の改修工事を実施。耐震補強のほか、外壁の剥離防止、はびこるツタの除去が行われた[4]。そして2013年(平成25年)6月21日付けで、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」(引用)として国の登録有形文化財に登録された[1]

研究[編集]

現代における本配水塔に関する研究者としては長岡造形大学教授・平山育男がいる[2]インターネット上にて無料で閲覧可能なものを2件紹介する。

  • 平山育男「燕市旧浄水場敷設工事顧問西出辰次郎と配水塔の建設について」『日本建築学会計画系論文集』第80巻第707号、日本建築学会、2015年、 185 - 192頁、 doi:10.3130/aija.80.185NAID 130005062848
  • 平山育男「新潟県燕市創設水道における関連資料について」『日本建築学会技術報告集』第22巻第51号、日本建築学会、2015年、 789 - 793頁、 doi:10.3130/aijt.22.789NAID 130005157843

交通アクセス[編集]

燕市総合文化センター(文化会館・中央公民館駐車場内に建つ[8]。内部の見学予約[9]

公共交通機関
最寄りの鉄道駅JR弥彦線燕駅(直線距離で約1.4キロメートル[10]上越新幹線燕三条駅も近い[11]
自家用自動車
最寄りのインターチェンジ北陸自動車道三条燕インターチェンジ新潟県道18号燕地蔵堂線沿い[11]。277台が駐車可能な駐車場がある[8]

燕市旧浄水場配水塔に関する作品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 登録有形文化財 燕市旧浄水場配水塔”. 燕市. 2018年4月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e 「燕市旧配水場配水塔」の登録有形文化財プレートのお披露目会と記念講演会、旧燕市配水塔の設計やデザインの秘密が明らかに”. ケンオー・ドットコム (2013年11月4日). 2018年4月18日閲覧。
  3. ^ 新潟県燕市の郵便番号”. 日本郵便. 2018年4月18日閲覧。
  4. ^ a b c d 12月4日に燕市で「水道の塔」の集い、配水塔研究の大学教授が基調講演、参加者には飴屋本舗の菓子「水道塔の詩」”. ケンオー・ドットコム (2010年11月20日). 2018年4月18日閲覧。
  5. ^ 日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2000選 新潟県”. 土木学会 (2008年3月6日). 2018年4月18日閲覧。
  6. ^ 日本の近代土木遺産(改訂版) 現存する重要な土木構造物2800選 新潟県”. 土木学会 (2008年9月5日). 2018年4月18日閲覧。
  7. ^ a b 燕市ガイドブック”. 燕市. 2018年4月18日閲覧。
  8. ^ a b 燕市文化センター駐車場の整備、拡張で収容可能台数は188台から277台に大幅増”. ケンオー・ドットコム (2013年4月9日). 2018年4月18日閲覧。
  9. ^ 水道の塔 1階内部を見学できます”. 燕市. 2018年4月18日閲覧。
  10. ^ 燕市 中央公民館”. Mapion. 2018年4月18日閲覧。
  11. ^ a b 燕市 中央公民館の地図”. Mapion. 2018年4月18日閲覧。
  12. ^ 燕市・水道の塔を描いた絵札をデザインした「つばめっ子かるた原画展『黒井 健が描いたつばめ』」のポスターが好評”. ケンオー・ドットコム (2012年6月6日). 2018年4月18日閲覧。

関連項目[編集]