狩人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
狩人
出身地 日本の旗 日本愛知県岡崎市
ジャンル 歌謡曲
ニューアダルトミュージック
活動期間 1977年 - 2007年
2012年 -
レーベル ワーナー・パイオニア
1977年 - 1983年
クロスレーベル
1986年
ポリスター
1995年 - 1996年
ガウスエンタテインメント
→徳間ジャパンコミュニケーションズ

2003年 - 2006年
有限会社あずさ2号2004年
事務所 有限会社あずさ2号(現・夢グループ
トップ・カラー
公式サイト https://voice-ballard.wixsite.com/karyudo
メンバー 加藤久仁彦
加藤高道

狩人(かりゅうど)は、日本の歌手グループ。兄・加藤久仁彦(デビュー時を含む一時期、本名の加藤邦彦名義で活動。1956年9月19日 - )と弟・加藤高道1960年1月21日 - )の二人による兄弟デュオ

概要 [編集]

2人は愛知県岡崎市の出身。名前の由来は、2人の恩師である作曲家都倉俊一から「いつまでも大ヒットという獲物を狙い続けるハンター(狩人)であれ」と言われたことによる。なお、グループ名の有力候補として“みつばち君”も存在したとされる。

1977年3月25日発売の『あずさ2号』でデビュー。同曲はいきなり大ヒットを飛ばし、また同年第10回新宿音楽祭で金賞[1]第19回日本レコード大賞など数々の新人賞を受賞、人気を得る。以降も『コスモス街道』『若き旅人』『アメリカ橋』などのヒットで、スター歌手の地位を築いた。年末恒例のNHK紅白歌合戦には1977年・第28回1978年第29回に2年連続で通算2回の出場を果たす。

当時の所属事務所の意向もあって、若手の歌手としては珍しく物静かなトーンで売り出していた。なお同期デビューには、当時「フレッシュ三人娘」と呼ばれた高田みづえ榊原郁恵清水由貴子のほか、清水健太郎太川陽介などがいる。

NHK総合テレビレッツゴーヤングでは、デビュー時の1977年4月~翌1978年3月迄サンデーズの一員として、1978年4月~翌1979年3月迄司会者として、ほぼ毎回出演していた。

以降は大きなヒットには恵まれなかったが、ドラマやCMに楽曲が採用され特に1994年歌謡バラエティー番組THE夜もヒッパレ出演で再ブレイク。翌年、『あずさ2号(ニュー・ヴァージョン)』をリリース。その後二人は歌手以外に自らの才能のテリトリーを広げようという意図から、それぞれ歌手・舞台俳優としてのソロ活動も行うようになる。

煙草のポイ捨て撲滅運動に参加し、キャンペーンソング『どんポイ!(Don't Poi!)をリリースし、ヒットした。また初のレギュラーラジオ番組として『狩人 ときめきの扉』などにも出演。

2006年3月19日には、デビュー30周年コンサートと、プロ野球OBチームマスターズリーグとの野球試合を東京ドームで開催し、主催者側発表で2万人の観客を集めた。岡崎友紀伊藤咲子三善英史らと“青春コンサート”と銘打った懐メロコンサートで全国を回る。

しかし2007年4月26日、同年12月31日をもって狩人を解散することを発表。一旦解散の後、兄の久仁彦は(アマチュア)ボクシングとソロ歌手活動を行い、弟の高道はソロ歌手活動も含めた人材派遣業を行っていた。

2010年11月、久仁彦が森田公一の抜けたトップギャランにリードボーカルとして加入し、「加藤久仁彦&トップギャラン」としての活動を開始。同年12月25日には、狩人として愛知県のホテルトヨタキャッスルにて「クリスマスディナーショー」を開催。翌2011年1月、久仁彦が所属事務所「夢グループ」を移籍。同年5月25日には加藤久仁彦&トップギャランがシングル青春紙風船(カップリング曲として『青春時代』を収録)を発売した。

2012年7月18日、5年ぶりに再結成する事を発表[2]。同年8月18日放送のNHK思い出のメロディー」に出演して『あずさ2号』を歌唱し[3]、同年11月6日の「NHK歌謡コンサート」では『コスモス街道』を歌唱。現在兄弟二人は個別の歌手活動をこなしながら、狩人としても並行して再活動中である。

2018年7月頃、久仁彦の所属事務所である(株)トップカラーに移籍。 狩人 公式サイト

逸話[編集]

結成のきっかけはデビュー前、久仁彦と高道が2人ともソロ歌手を目指して同じ音楽学校に通っていたが、経済上の事情から継続することが出来なくなり、久仁彦が「自分は音楽の道を諦めるので、高道をよろしく頼む」と親しい講師に申し入れたところ、その講師が「兄弟デュオでやるのならば1人分の授業料で構わない」と慰留したことによる。

一方で兄弟同士の仲は必ずしも円満なものではなく、デビュー時より兄弟の性格や考え方の相違から、かつては本番直前まで喧嘩することもあったという[4]。高道が『さんまのSUPERからくりTV2010年12月19日放送分「第6回芸能人かえうた王決定戦」に出演した際に兄弟仲の悪さを逆手に取り、「あずさ2号」の替え歌「兄と疎遠」[5]を披露したこともある。

2011年2月、東京・代官山でビーディ・アイのアルバム試聴イベントが行われた際に高道がゲストとして登場し、ノエル・ギャラガーリアム・ギャラガーの兄弟の確執に照らしながら自らの経験談を語った。

2007年末に狩人は一旦解散したが、解散前のラスト・シングルとして2006年に発売した「磐越西線」が、2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、地元の福島県では同曲の人気が再燃していた[4]。しかしながら、すでにデュオを解散していたため、加藤兄弟はこの曲を2人で歌うことができずにおり、もどかしさを感じていた[4]。そのような理由から加藤兄弟は、「被災された福島県の人々をこの曲で勇気付けられるのなら」として、狩人としての活動再開を模索し、翌2012年には正式に再結成することとなった[4]

音楽[編集]

  • 加藤久仁彦と加藤高道が個別に発表した曲はそれぞれの項を参照のこと。

シングル[編集]

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
ワーナー・パイオニア
1 1977年
3月25日
A面 あずさ2号 竜真知子 都倉俊一 L-77W
B面 季節が変わる前に
2 1977年
8月25日
A面 コスモス街道 竜真知子 都倉俊一 L-177W
B面 秋風にからまわり
3 1977年
12月10日
A面 若き旅人 竜真知子 都倉俊一 L-188W
B面 回想
4 1978年
3月10日
A面 青春物語 山上路夫 都倉俊一 L-210W
B面 卒業メッセージ
5 1978年
7月10日
A面 みちのく夏愁 竜真知子 都倉俊一 L-222W
B面 八月のアニバーサル 山上路夫
6 1978年
10月25日
A面 国道ささめ雪 ちあき哲也 杉本真人 船山基紀 L-246W
B面 日本海フェリー 麻生香太郎 西島三重子
7 1979年
2月25日
A面 アメリカ橋 奥山侊伸 信楽順三 田辺信一 L-270W
B面 ロンググッバイ 野原理香 穂口雄右 萩田光雄
8 1979年
6月25日
A面 悲しみ・クライマックス 中里綴 上原徹 船山基紀 L-290W
B面 別れの前兆 野原理香 穂口雄右
9 1979年
8月10日
A面 女にかえる秋 浅野裕子 平尾昌晃 船山基紀 L-300W
B面 愛ひとつ道しるべ 杉山政美 坂田晃一
10 1980年
1月25日
A面 白馬山麓 喜多條忠 平尾昌晃 船山基紀 L-330W
B面 春を告げる手紙 竜真知子 福留順一
11 1980年
4月10日
A面 ブラックサンシャイン 伊達歩 都倉俊一 L-345W
B面 君ひとりで旅するならば 葛原直樹 加藤高志 松井忠重
12 1980年
8月25日
A面 クィーン・オブ・シックスティーン さがらよしあき 馬飼野康二 L-363W
B面 ミッドナイト・ドライバー 井上鑑
13 1980年
10月25日
A面 風が吹けば 阿久悠 小林亜星 松任谷正隆 L-375W
B面 君がために 白石ありす 馬飼野康二
14 1981年
4月25日
A面 そして20才 竜真知子 杉本真人 松井忠重 L-1517W
B面 戻らぬ夜 かとう高道 かとう邦彦 若草恵
15 1981年
8月25日
A面 いつも夕暮れ 白石ありす 福留順一 信田かずお L-1540W
B面 まつり挽歌 中里綴 田山雅充
16 1983年
7月23日
A面 日本海 阿久悠 大野克夫 信田かずお L-1629
B面 メローな夜 かとう邦彦 松井忠重
17 1983年
12月21日
A面 南十字星が見える町から 阿久悠 大野克夫 信田かずお[6] L-1644
B面 セピア色の風 かとう邦彦 松井忠重
クロスレーベル
18 1986年
12月1日
A面 カルチェラタンの空 内藤綾子 都倉俊一 7DY-0008
B面 Tokyo Candle Lady 松本一起
ポリスター
19 1995年
1月25日
01 あずさ2号
-ニュー・ヴァージョン-
竜真知子 都倉俊一 若草恵 PSDR-5202
02 白馬山麓
-ニュー・ヴァージョン-
喜多條忠 平尾昌晃
20 1995年
9月25日
01 今の君なら誰だって愛したい 三浦徳子 都志見隆 船山基紀 PSDF-5010
02 愛する悲劇に恋してる
21 1996年
5月25日
01 ミ・アモーレ 康珍化 松岡直也 奥居史生 PSDF-5024
02 戻らぬ夜
-ニュー・ヴァージョン-
かとう高道 かとう邦彦 芳野藤丸
ガウスエンタテインメント
22 2003年
6月25日
01 どんポイ! 加藤高道 加藤久仁彦 藤太薫哉 GRCE-14
02 ASHTRAY&CIGARETTE 椎名豪
有限会社あずさ2号
23 2004年
3月25日
01 夢をのせて 加藤高道 加藤邦彦 藤井弘文 AZ-01
02 あなたの愛
24 01 ブラボー!ムッシュ・ルモンド 加藤修滋 M.Fugain 藤井弘文 AZ-02
02 情熱 加藤高道 加藤邦彦
ガウスエンタテインメント
25 2004年
11月25日
01 霧につつまれた恋 荒木とよひさ 鈴木邦彦 若草恵 GRCA-40
02 ふりむけば江ノ島
徳間ジャパンコミュニケーションズ
26 2006年
6月7日
01 磐越西線 木下龍太郎 市川昭介 若草恵 TKCA-90118
02 夢をのせて 加藤高道 加藤邦彦

アルバム[編集]

オリジナルアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
ワーナー・パイオニア
1st 1977年10月25日 狩人FIRST 出逢った人に LP L-10100W
2nd 1978年5月25日 狩人SECOND メモリアル LP L-10123W
3rd 1979年3月25日 狩人THIRD アメリカ橋 LP L-10142W
4th 1979年8月25日 インカ・風の音 LP L-10155W
5th 1980年7月25日 Beautiful Express―美しき瞬間 LP L-12005W
6th 1981年9月25日 宛名のない手紙 LP L-12505W
7th 1983年11月16日 日本海・狩人 あずさ2号から、そして…今。 LP L-12549

ライヴアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
ワーナー・パイオニア
1st 1978年11月25日 KARYUDO First LIVE LP L-5552/3W

ベストアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
ワーナー・パイオニア
1st 1980年11月25日 狩人ベスト'80 LP L-12016W
クロスレーベル
2nd 1987年2月1日 ウェル ビーイング CD K30Y-2002
ポリスター
3rd 1995年11月25日 ベスト・セレクション 〜今の君なら誰だって愛したい〜 CD PSCF-5011
4th 1996年11月25日 ニュー・ベスト CD PSCF-5026
ダブリューイーエー・ジャパン
5th 1998年4月25日 狩人 ベスト・セレクション CD WPC6-8412
ワーナーミュージック・ジャパン
6th 2005年6月22日 究極のベスト! 狩人 CD WPCL-70509
徳間ジャパンコミュニケーションズ
7th 2006年12月6日 狩人 ベストセレクション CD TKCA-73129
ワーナーミュージック・ジャパン
8th 2009年7月22日 プレミアム・ベスト 狩人 CD WPCL-10724
ウルトラ・ヴァイヴ
9th 2015年4月8日 あずさ2号 ワーナー・イヤーズ・コンプリート・シングルス CD CDSOL-1643/4

CD-BOX[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
ワーナーミュージック・ジャパン
1st 2015年9月25日 狩人 ロイヤル・ボックス CD WQCQ-621/9

タイアップ[編集]

曲名 タイアップ 収録作品
国道ささめ雪 不二家『エクレール』CMソング シングル「国道ささめ雪
女にかえる秋 ポーラ化粧品'79秋のキャンペーンソング シングル「女にかえる秋」
君ひとりで旅するならば MBS制作TBS系ドラマ『花かぶら』[7]主題歌 シングル「ブラックサンシャイン」
風が吹けば TBS系テレビドラマ『一人来い二人来いみんな来い』主題歌[8] シングル「風が吹けば」
あずさ2号 -ニュー・ヴァージョン- テレビ東京系『徳光のTVコロンブス』エンディングテーマ[9] シングル「あずさ2号 -ニュー・ヴァージョン-
今の君なら誰だって愛したい テレビ東京系『徳光和夫の情報スピリッツ』エンディングテーマ[10] シングル「今の君なら誰だって愛したい」
ミ・アモーレ〔Meu amor é...〕 ノエビア『コスメティック・ルネッサンス』CMイメージソング[11] シングル「ミ・アモーレ〔Meu amor é...〕
どんポイ! (Don't Poi!) ラジオ日本狩人 ときめきの扉』主題歌 シングル「どんポイ! (Don't Poi!)
ブラボー!ムッシュ・ルモンド(地球讃歌) EXPO 2005 日本国際博覧会(愛・地球博)イメージソング シングル「ブラボー!ムッシュ・ルモンド(地球讃歌)

著書[編集]

  • 白い風は友だち(1978.8.1 レオ企画)

NHK紅白歌合戦出場歴[編集]

年度/放送回 曲目 出演順 対戦相手
1977年(昭和52年)/第28回 あずさ2号 02/24 ピンク・レディー
1978年(昭和53年)/第29回 2 国道ささめ雪 03/24 石川さゆり
注意点
  • 出演順は「出演順/出場者数」で表す。

主な出演コマーシャル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 金賞受賞特典として第28回サンレモ音楽祭に招待された。
  2. ^ 兄弟げんか…解散から5年 狩人再結成 - 朝日新聞デジタル 2012/7/19 7:59
  3. ^ 「あずさ2号」狩人5年ぶり再結成 - 日刊スポーツ 2012/7/18 17:20
  4. ^ a b c d “兄弟げんか…解散から5年 狩人再結成”. 日刊スポーツ. (2012年7月19日). https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/p-et-tp0-20120719-985818_m.html 2020年12月1日閲覧。 
  5. ^ 「『ザ・ベストテン』で出番が来るまで取っ組み合いの喧嘩をしていた」「最後に秋田で別れた際に、(仕返しとして)久仁彦の自宅の最寄駅に停車しない秋田駅6時2分発の「こまち2号」の切符を渡した」内容の歌詞にアレンジされた。
  6. ^ ホーン・アレンジ:新田一郎
  7. ^ 花かぶら”. テレビドラマデータベース. 2020年10月5日閲覧。
  8. ^ 一人来い二人来いみんな来い”. テレビドラマデータベース. 2020年10月5日閲覧。
  9. ^ あずさ2号”. オリコン. 2020年10月5日閲覧。
  10. ^ 今の君なら誰だって愛したい”. オリコン. 2020年10月5日閲覧。
  11. ^ ミ・アモーレ”. オリコン. 2020年10月5日閲覧。

関連項目[編集]