狻猊

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狻猊(さんげい[1]拼音:suānní、中古拼音:suan nge)とは、中国の伝説上の生物である。竜が生んだ九匹の子である竜生九子(りゅうせいきゅうし)の一匹である。

目次

概要

狻猊

獅子に似ている姿である。を好むという。故に、寺院香炉の脚の意匠にされる。高僧の座る場所を『獅子座』『狻座』『猊座』というのはここから来ており、『猊座の下(もと)に居る者』という意味で、高僧の尊称や、高僧に送る手紙脇付けは『猊下』となった。『升庵外集』(?)や『懐麓堂集』(李東陽著)などで登場する。香炉だけではなく、銅鏡、各神獣鏡に見られる。特にの時代に作られた「海獣葡萄鏡」に多数見受けられる。海獣とは海の獣という意味ではなくて唐の国にとって砂漠の向こうという意味であり「海外の獣」という意味である。

なお、小説水滸伝の登場人物に鄧飛という好漢がいる。渾名は「火眼狻猊」(かがんさんげい)といい「赤い目をした獅子」という意味である。

参考文献

福永伸哉「三角縁神獣鏡の研究」 大阪大学出版会 2005年

脚注

  1. ^ 「狻」の読みは、しばしばつくりの「夋」に引かれて百姓読みした「シュン」との表記が散見されるが、反切は『唐韻』で「素官切」、『集韻』などでは「蘇官切」とあり、「サン」が正しい。

関連項目


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