田尾健二郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

田尾 健二郎(たお けんじろう、1944年2月21日 - )は、日本裁判官千葉地方裁判所所長、東京高等裁判所部総括判事、高松高等裁判所長官、広島高等裁判所長官、国家公安委員会委員を歴任。

主な担当事件[編集]

寺西和史との論争[編集]

1997年当時、通信傍受法案(盗聴法案)が与党内で協議中であった。同年10月2日付『朝日新聞』読者欄に、寺西和史判事補(当時、旭川地方裁判所)の投書「信頼できない盗聴令状審査」が掲載された。内容は、裁判官による令状審査は「ほとんど、検察官警察官の言いなりに発付されているというのが現実」であり、令状審査は盗聴の乱用の歯止めにはならないというものだった。

これに対し、田尾は「我々裁判官の令状実務の実態からはほど遠いばかりか、深夜、早朝を問わず真面目にこの仕事に取り組んでいる裁判官、裁判所職員に対する重大な侮辱以外の何ものでもない」(10月8日付「事実に反する令状言いなり」)と反論を投稿した。寺西は「国民の裁判官、ひいては裁判所に対する信頼を損なわせるおそれ」を理由に厳重注意処分を受けた。

ただし、田尾は通信傍受法案の立案に係わっており、いわば直接の当事者であったが[1]、このことは投書では明かしていない。

略歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ジュリスト』1997年11月1日号「〔座談会〕 整備要項骨子の総括的検討(上)」参照。法務省法制審議会で採択した「組織的な犯罪に対処するための刑事法整備要項骨子」を元に通信傍受法案などの組織犯罪対策法案が作成された。田尾は審議会に所属し、骨子をまとめた一人という立場であった。
先代:
鳥越健治
広島高等裁判所長官
2007年 - 2007年
次代:
白木勇