甲斐拓也

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甲斐 拓也
福岡ソフトバンクホークス #62
甲斐.jpg
2017年11月4日 日本シリーズ第6戦
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大分県大分市
生年月日 (1992-11-05) 1992年11月5日(25歳)
身長
体重
170 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2010年 育成選手ドラフト6位
初出場 2014年6月7日
年俸 4,000万円(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2017

甲斐 拓也(かい たくや、1992年11月5日 - )は、大分県大分市出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。福岡ソフトバンクホークス所属。2016年までの登録名は「拓也」。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校1年生の時に3歳年上の兄の影響で野球を始めた[2]。兄は第89回全国高等学校野球選手権大会楊志館高校のエースとして出場している。中学時代は「大分リトルシニア」に所属し[2]内野手としてプレーし、田中太一読売ジャイアンツ入団)とともに全国大会にも出場した[3]

兄と同じ楊志館高に入学後、捕手へ転向。この時の2年上の先輩マネージャーが『あっこと僕らが生きた夏』のモデルとなった人物である[4]。2年時から正捕手となった[3]。夏の大分予選明豊高校との準々決勝で今宮健太(プロ入り後の同僚)に完封負けを喫しベスト8に終わった[5][3]。高校通算40本塁打のうち3年春から夏にかけて25本量産し、甲子園出場に期待がかかったが、3年夏は初戦の別府羽室台高校に1対4で敗戦し、大分県大会1回戦で姿を消した[6]

2010年10月28日のプロ野球ドラフト会議にて福岡ソフトバンクホークスから育成6位指名を受け[7]、12月11日に入団発表を行った[8]背番号130

プロ入り後[編集]

2011年の1年目は三軍のみの出場にとどまり、捕手以外に三塁手としても先発出場した[9]

2012年4月27日の対阪神タイガース戦において、2年目にしてウエスタン・リーグ初出場を果たした[10]。二軍公式戦では20試合に出場し、先発マスクは7試合だった[11]

2013年は三軍で83試合に出場したため[12]、二軍公式戦での出場は4試合にとどまった[13]。11月21日、猪本健太郎とともに支配下選手登録され[14]、背番号は130から62へ変更された。

シーズンオフは11月26日から台湾で開催された2013年アジアウインターベースボールリーグにNPB選抜として派遣され、12試合36打数で10安打10四球、打率.278出塁率.447の成績を残した[15][16]

2014年1月30日に山下斐紹の右肩の調子が思わしくなかったため、宮崎キャンプのA組に抜擢され[17]、休日返上の練習[18]や、紅白戦・練習試合での強肩のアピールなどもあり[19]、開幕を一軍で迎えたが、捕手2人体制という方針により4月2日に出場選手登録を抹消[20]。6月4日に再昇格すると、6月7日のセ・パ交流戦、対広島東洋カープ戦で9回裏14点リードから捕手としてプロ初出場し、1イニング嘉弥真新也の球を受けたが岩本貴裕にスリーランホームランを打たれるなど守備のみの出場で打席は回ってこなかった[21][22]。6月13日に二軍降格となり、一軍の出場はその1試合にとどまった。7月17日に長崎県営野球場で行われたフレッシュオールスターゲームに選出され、8番捕手で先発出場し、2打席で1安打1四球だった[23]。二軍では58試合に出場し、38試合に先発出場、捕逸はリーグワースト2位の4だった[24]

2015年は2年連続で開幕一軍登録を勝ち取るが[25]、4月2日に出場選手登録を抹消される[26]。一軍戦での出場機会は前年同様の1試合にとどまり、二軍において54試合に出場する[27]

2016年は宮崎春季キャンプにてA組でスタートしたが[28]、3年連続の開幕一軍登録は果たせなかった。6月3日、一軍出場選手登録され[29]、6月16日に明治神宮野球場行われたセ・パ交流戦、対東京ヤクルトスワローズ戦において、9回表に代打として一軍初打席を迎え、タイムリー二塁打を放ち初安打・初打点を記録する[30]。以降、9月20日に一軍出場選手登録抹消されるまで[31]三番手捕手として13試合に出場する。二軍においては42試合に出場、キャリアハイの打率.323の成績を残す[32]

シーズンオフの12月6日、契約更改交渉を行い、300万円アップの年俸900万円(金額は推定)で更改した[33]

2017年は登録名を拓也から甲斐拓也に変更する[34]。宮崎春季キャンプでは斐紹張本栗原らとともに若手捕手4名がA組スタートとなり、キャンプからオープン戦にかけて開幕一軍出場選手登録を争い[35]、開幕一軍入りを勝ち取る[36]。4月2日に福岡ヤフオク!ドームで行われた対千葉ロッテマリーンズ戦において、一軍公式戦での初めてスタメン出場を果たす。5月2日の対埼玉西武ライオンズ戦(福岡ヤフオク!ドーム)では、プロ初本塁打となる逆転満塁弾を放つ[37]。今シーズンは、主に東浜巨千賀滉大石川柊太松本裕樹などの若手先発投手陣とバッテリーを組み、自己最高の103試合に出場。東浜の最多勝利や、千賀の最高勝率のタイトル獲得に貢献する。クライマックスシリーズファイナルステージ日本シリーズにおいても、東浜と千賀の先発登板を担当。10月28日に福岡 ヤフオク!ドームで行われた日本シリーズ第1戦・対横浜DeNAベイスターズ戦において、千賀自身のポストシーズン初勝利と、日本シリーズ初の育成選手出身投手の開幕戦登板と初勝利を、同じく育成選手として同期入団したバッテリーで飾るなど[38]、チームの日本一に貢献した。

2017/11/13 侍ジャパン練習試合にて

シーズンオフの10月12日に第1回アジア プロ野球チャンピオンシップ日本代表に選出された[39]。11月9日には育成選手出身の捕手としては史上初のゴールデングラブ賞[40]、同月17日には育成出身選手として初のベストナイン[41]を受賞する。12月19日、福岡ヤフオク!ドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3,100万円アップの年俸4,000万円(金額は推定)でサインした[42]

選手としての特徴[編集]

二塁送球1.71秒を記録する強肩が武器の捕手[43]。2015年のポップタイム計測開始以降、NPB最高の二塁送球タイム1.67秒を記録している。2013年末の台湾のウィンターリーグでは、インサイドワークが評価を集めた[44]。2014年終了現在、ウエスタン・リーグで捕手として71試合出場したが無失策である。2012年には数試合だが二軍で一塁手と三塁手のポジションについた。「甲斐キャノン」の異名をもつ強肩はもちろんのこと、捕球してからのスローイングの素早さ、送球のコントロールは球界屈指で、東浜巨や千賀滉大が「拓也のリードのおかげ」という言葉を繰り返すほど信頼も厚い[45]谷繁元信は「下半身、ステップの使い方とか本当に上手。ほぼ出来上がっている。体の強さも今のところあると思う」と絶賛し、打撃面も「ちゃんと振れば、(打球が)飛んでいきますからパンチ力もある」と述べている[46]

人物[編集]

  • 守備につく際には必ず、ホームベース付近のグラウンドをしっかりと慣らし、最後に指でグラウンドに「心」の一文字を記すことを毎イニング続けている[47]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2014 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2015 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2016 13 7 6 1 1 1 0 0 2 1 0 0 0 0 1 0 0 4 0 .167 .286 .333 .619
2017 103 257 207 30 48 8 3 5 77 18 4 0 22 0 26 1 2 68 2 .232 .323 .372 .695
通算:4年 118 264 213 31 49 9 3 5 79 19 4 0 22 0 27 1 2 72 2 .230 .322 .371 .693
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



捕手






















2014 ソフトバンク 1 1 0 0 0 1.000 0 0 0 0 .---
2016 12 16 2 0 0 1.000 0 0 0 0 .---
2017 102 635 63 1 1 .999 3 34 23 11 .324
通算 115 652 65 1 1 .998 3 34 23 11 .324

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 130 (2011年 - 2013年)
  • 62 (2014年 - )

登場曲[編集]

「あなたに贈る歌」ぱんち☆ゆたか(2018年-) [48]

登録名[編集]

  • 拓也 (たくや、2011年 - 2016年)
  • 甲斐 拓也 (かい・たくや、2017年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2017年12月23日閲覧。
  2. ^ a b プロ野球ドラフト【大分のスポーツ】 ソフトバンク育成6位・甲斐 「負けん気ではい上がる」 2010年10月29日 大分合同新聞
  3. ^ a b c 育成枠・甲斐は雑草魂 同じ捕手・ドラ1山下に勝つ!!”. 西日本スポーツ. 2010年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
  4. ^ 今も脳裏に焼きつく亡き先輩の思い ソフトB甲斐が「心」を地面に記す理由
  5. ^ 投げてもスゴい!今宮 2安打完封 2009年7月25日 Sponichi Annex
  6. ^ 大分大会 楊志館が初戦敗退 情報科学など2回戦へ 2010年7月17日 西日本新聞
  7. ^ ドラフト会議で高校生No.1捕手の山下選手ら11人の選手を指名 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  8. ^ 選手ニュース 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト2010年12月15日配信
  9. ^ 3軍試合結果 2011/08/11(Thu)vs高知ファイティングドッグス”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2011年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
  10. ^ 2軍試合結果 2012/04/27(金)第6回戦 阪神 vs 福岡ソフトバンク - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  11. ^ 2012年度 福岡ソフトバンクホークス 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年12月23日閲覧。
  12. ^ 2013年 3軍個人成績 打撃成績(ホークス) 2013年10月8日現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2013年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
  13. ^ 2013年度 福岡ソフトバンクホークス 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年12月23日閲覧。
  14. ^ 支配下選手契約について”. 福岡ソフトバンクホークス (2013年11月21日). 2014年2月12日閲覧。
  15. ^ 若鷹奮闘記2013 in ウインターリーグ - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  16. ^ TEAM 日職聯軍 球員成績 打擊成績”. 亞洲冬季棒球聯盟. 2017年12月23日閲覧。
  17. ^ ソフトB4年目拓也が初1軍 強肩披露だ 2014年1月31日 日刊スポーツ
  18. ^ ソフトB拓也 5度目の休日返上で皆勤賞 2014年2月24日 日刊スポーツ
  19. ^ ソフトB東浜2回無安打無失点に笑顔 2014年2月28日 日刊スポーツ
  20. ^ ソフトB拓也 チーム事情降格 2014年4月2日 日刊スポーツ
  21. ^ 2014年6月7日 【公式戦】 試合結果 (広島東洋vs福岡ソフトバンク) NPB.jp 日本野球機構
  22. ^ 一球速報 - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  23. ^ 2014年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果NPB.jp 日本野球機構 
  24. ^ 2014年度 ウエスタン・リーグ 【捕逸】 リーダーズ(守備部門) NPB.jp 日本野球機構
  25. ^ ソフトB摂津、ハム大谷ら/パ開幕登録一覧”. 日刊スポーツ (2015年3月25日). 2017年3月30日閲覧。
  26. ^ ソフトバンクが東浜を1軍登録、拓也を抹消”. 日刊スポーツ (2015年4月2日). 2017年3月30日閲覧。
  27. ^ 2015年度 福岡ソフトバンクホークス・個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年3月30日閲覧。
  28. ^ ソフトバンク松坂らB組 春季キャンプ振り分け発表”. 日刊スポーツ (2016年1月30日). 2017年3月30日閲覧。
  29. ^ ソフトバンク 拓也を1軍登録”. 日刊スポーツ (2016年6月3日). 2017年3月30日閲覧。
  30. ^ 6年目拓也初安打&初打点”. 西日本スポーツ (2016年6月17日). 2017年3月30日閲覧。
  31. ^ 公示 出場選手登録・抹消 2016年9月”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2017年3月30日閲覧。
  32. ^ 2016年度 福岡ソフトバンクホークス・個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年3月30日閲覧。
  33. ^ ホークス、登録名「拓也」改め「甲斐」”. 西日本スポーツ (2016年12月6日). 2017年3月30日閲覧。
  34. ^ ソフトバンク拓也、登録名を甲斐拓也に変更”. Full-Count (2016年12月5日). 2017年3月30日閲覧。
  35. ^ ソフトバンク甲斐残った 開幕マスクへチャンス到来”. 日刊スポーツ (2017年3月2日). 2017年3月30日閲覧。
  36. ^ ソフトバンク 開幕1軍登録メンバー一覧”. 日刊スポーツ (2017年3月29日). 2017年3月30日閲覧。
  37. ^ 甲斐、プロ1号逆転満塁弾 ホークス今季最多17安打で14点”. 西日本スポーツ (2017年5月3日). 2017年11月12日閲覧。
  38. ^ ソフトB千賀 日本S初星 育成出身初!!シリーズ初戦先発”. 西日本スポーツ (2017年10月29日). 2017年11月12日閲覧。
  39. ^ 大会出場メンバー25名を発表 3監督が記者会見で意気込みを語る 野球日本代表 侍ジャパン オフィシャルサイト (2017年10月12日) 2017年10月22日閲覧
  40. ^ ソフトB甲斐、育成出身捕手初GG”. 西日本スポーツ (2017年11月10日). 2017年11月12日閲覧。
  41. ^ ソフトB・甲斐、育成出身初のベストナイン受賞 広島から最多5選手”. スポニチ Sponichi Annex (2017年11月17日). 2017年11月17日閲覧。
  42. ^ ソフトバンク甲斐「読まれては」捕手の性で年俸隠す”. 日刊スポーツ (2017年12月19日). 2017年12月23日閲覧。
  43. ^ ソフトB4年目拓也が初1軍 強肩披露だ”. 日刊スポーツ (2014年1月13日). 2014年2月12日閲覧。
  44. ^ 2014年1月31日 西日本スポーツ
  45. ^ 2017福岡ソフトバンクホークス パ・リーグ制覇 2017年 10 月号 [雑誌]: 月刊ホークス 増刊、ジャパンプリント、P52
  46. ^ 谷繁氏はソフトB・甲斐のリードをどう見てる?”. ベースボールキング (2017年7月21日). 2017年9月11日閲覧。
  47. ^ ホークス甲斐が欠かすことのない「儀式」、グラウンドに記す「心」の意味”. Full-Count (2017年7月21日). 2017年12月23日閲覧。
  48. ^ チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2017年4月16日閲覧。

関連項目[編集]