発煙弾発射機
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74式戦車に装備された、74式60mm発煙弾発射機
発煙弾発射機(はつえんだんはっしゃき、英語: smoke grenade dischargers:スモーク・ディスチャージャー)は、発煙弾などを発射するために軍用車両などに装備されている擲弾発射器。煙幕を張って敵の視界を遮ったり、随伴歩兵の進撃を支援したり、対戦車ミサイル防御に用いられたりと、用途は様々である。
現代の標準的な外装型多連装発射機はおおよそ第二次世界大戦後期に確立したが、それ以前は車内から装填する単発式発射機もあり、これはバレンタイン歩兵戦車など榴弾射撃に応用される等の汎用性もあったが、装甲に穴を開けることになる防御上の不利や、発射間隔が長く肝心の煙幕展張能力が劣るため廃れた。
大きさは各国で様々であり、発煙弾の呼び直径としては40-81mmぐらいが製品化されている。戦車・装甲車などには複数個まとめた状態で外装されており、車内からの遠隔操作で発射される。近年では、レーザー検知装置と連動して自動発射される物もある。
陸上自衛隊[編集]
陸上自衛隊の車両に装備された発煙弾発射機は、下記の2種類がある。
- 74式60mm発煙弾発射筒
- 主な装備車両
- 73式装甲車
- 74式戦車
- 78式戦車回収車
- 87式偵察警戒車(初期生産型)※専用の装備方法
- 87式自走高射機関砲(初期生産型)
- 89式装甲戦闘車(初期生産型)
- 90式戦車(試作車)
- 90式戦車回収車(試作車)
- 61式戦車(改修により後付け)
- 60式装甲車(改修により後付け)
- 使用弾薬
- 74式60mm発煙弾
- 主な装備車両
- 76mm発煙弾発射機
- 主な装備車両
- 87式偵察警戒車
- 87式自走高射機関砲
- 89式装甲戦闘車
- 90式戦車
- 90式戦車回収車 ※専用の装備方法
- 91式戦車橋
- 92式地雷原処理車
- 96式装輪装甲車
- 施設作業車
- 軽装甲機動車(一部の車両)
- 10式戦車
- 11式装軌車回収車 ※専用の装備方法
- 16式機動戦闘車
- 水陸両用車(AAV7)人員輸送型
- 使用弾薬
- 76mm発煙弾
- 主な装備車両
関連項目[編集]
- Mk 36 SRBOC - チャフ・フレアなどを発射するために軍艦に搭載されている臼砲
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