白鴎型ミサイル艇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白鴎型ミサイル艇
概歴
艦種 ミサイル艇
建造期間 1975年 - 1978年
就役期間 1975年 - 1990年代
前級 白鴎51号英語版
次級 大鷲型 (哨戒艇)
性能諸元
排水量 満載:268t
全長 53.7m
全幅 7.3m
吃水 2.9m
機関 COGAG方式
AVCO TF-35 ガスタービンエンジン(2,800馬力) 6基
スクリュープロペラ 2軸
速力 最大40ノット
航続距離 2,400海里(18ノット)
乗員 士官5名+下士官兵27名

白鴎型ミサイル艇 (ペックがたミサイルてい、朝鮮語: 백구급 미사일 고속정)は、大韓民国海軍が運用していたミサイル艇の艦級。PSMM-5型とも称される[1]

来歴[編集]

朝鮮人民軍海軍は、まずコマール型(183R型)、また1968年からはより大型で強力なオーサ型(205型)を配備して、ミサイル艇戦力を整備していた。これと対峙する韓国海軍としても、1967年のエイラート事件を受けて、特に北方限界線(NLL)付近での低強度紛争状態を想定して、これに対抗する必要がクローズアップされるようになった。韓国海軍では、まず1971年にアメリカ海軍アシュビル級ミサイル艇英語版の1隻である「ベニシア」(PG-96)を購入し、「白鴎51号」として再就役させることで、ミサイル艇の運用に着手していた[1]

本級は、アシュビル級を元にして、韓国海軍の運用要求にあわせた改正・設計変更を加えたものである。ネームシップとなる「白鴎52号」はアメリカ合衆国シアトル・タコマ造船所で1975年3月14日に起工された。その後、4番艇「白鴎56号」以降は、装備に小改正を加えたうえで韓国タコマ造船所(現在の韓進重工業)で建造された[1]

設計[編集]

上記の経緯により、基本的な設計はアシュビル級に基づいているが、船体は3.5メートル延長され、基準排水量にして15トンの大型化となった。また主機関も、「白鴎51号」ではカミンズVT12-875Mディーゼルエンジン2基とLM1500ガスタービンエンジンゼネラル・エレクトリック J79の舶用転用型)1基によるCODOG機関(最大12,500馬力)であったのに対し、AVCO TF-35ガスタービンエンジンによるCOGAG機関(最大16,800馬力)に強化されている[1]

武器システムは、前期建造艇では「白鴎51号」のものが踏襲されていた。艦対艦ミサイルとしてはRGM-66D「スタンダード」を単装発射筒2基に収容しており、また次発装填装置を備えていた。また主砲としては50口径7.6cm単装速射砲(Mk.34 3インチ砲)を備えており、AN/SPG-50追尾レーダーを備えたMk.63 砲射撃指揮装置による統制を受けていた。後期型では、艦対艦ミサイルは新開発のハープーンに、また主砲も76mmコンパット砲とW-120追尾レーダーの組み合わせに変更された[1]

前期型
(PGM-352〜355)
後期型
(PGM-356〜361)
兵装 50口径3インチ単装速射砲×1基 62口径76mm単装速射砲×1基
エリコンKCB 30mm連装機銃×1基
12.7mm重機関銃M2×2挺
スタンダードSSM単装発射筒×2基 ハープーンSSM連装発射筒×2基
レーダー AN/SPS-58 対水上捜索用 HC-75 対水上捜索用

同型艇[編集]

建造時期 # 艦名 就役 退役
前期型 PGM-352 白鴎52号 1975年3月 (退役済)
PGM-353 白鴎53号
PGM-355 白鴎55号 1975年2月
後期型 PGM-356 白鴎56号
PGM-357 白鴎57号 1977年
PGM-358 白鴎58号
PGM-359 白鴎59号
PGM-360 白鴎60号 1978年

参考文献[編集]