皇位継承順位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動

皇位継承順位(こういけいしょうじゅんい)とは、日本の皇室において、皇室典範に定められた皇位継承順序に基づく各皇族皇位の継承順位。

概要[編集]

1889年明治22年)に(旧)皇室典範が定められるまで、皇位継承やその順序に関する明文のルールはなく、その時代により変化はあるものの皇統に属する男系・父系で皇族(皇親)の身分を有する者が皇位を継承してきた。

1947年昭和22年)に施行された現行皇室典範では、皇位継承に関してもおおむね旧典範を踏襲したものの、旧典範が庶子にも皇族資格、皇位継承資格を認めていたのに対して、現行典範はいずれも嫡出子一夫一婦制での正妻の子)のみに限定した点が異なる。なお、現行皇室典範施行時にいた庶子の皇族は嫡出子とみなされた。

10宮家26名の旧皇族男子が皇籍離脱した1947年(昭和22年)10月14日以降、皇位継承資格を有する者が最も多かった時期は1965年(昭和40年)11月30日に礼宮文仁親王が誕生してから1987年(昭和62年)2月3日に高松宮宣仁親王が薨去するまでの9名であり、最も少ない時期は2019年令和元年)5月1日に第126代天皇徳仁今上天皇)が即位してから現在の3名である(「#現在の皇位継承順位」参照)。

2020年令和2年)現在、皇位継承資格を有する者は3名である。皇位継承資格を有する者のうち、最年少は今上天皇の甥にあたる第2位の悠仁親王(14歳)で、最年長は今上天皇の叔父(第125代天皇明仁の弟)にあたる第3位の常陸宮正仁親王(85歳)。

皇位継承資格を有する3名の最近共通祖先は、第124代昭和天皇香淳皇后夫妻である。

また、第126代天皇徳仁の即位以降、現行の皇室典範の下では初めて、皇太子はもちろん内廷皇族に皇位継承資格を有する者(皇太孫など)が1人も存在しない状態となった。なお、明仁上皇、第125代天皇)は、天皇の退位等に関する皇室典範特例法の規定により、皇位継承資格を有しない。

日本国憲法および皇室典範における皇位継承順序[編集]

現在の日本国憲法および皇室典範では、皇位継承およびその順序について、次のように規定されている。

日本国憲法
  • 第2条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
皇室典範
  • 第1条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
  • 第2条 皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。
一 皇長子
二 皇長孫
三 その他の皇長子の子孫
四 皇次子及びその子孫
五 その他の皇子孫
六 皇兄弟及びその子孫
七 皇伯叔父及びその子孫
  • 2 前項各号の皇族がないときは、皇位は、それ以上で、最近親の系統の皇族に、これを伝える。
  • 3 前二項の場合においては、長系を先にし、同等内では、長を先にする。
  • 第3条 皇嗣[1]に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる。

皇位継承順位例[編集]

《》は皇室典範 第2条 第1項に示されている順序の各号と続柄 [2]

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
-
 
第7位
《七.皇伯叔父》[2]
(天皇の叔父)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
天皇
 
第6位
《六.皇兄弟》[2]
(天皇の弟)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第1位
《一.皇長子》[2]
(天皇の長男)
(皇太子)[1]
 
 
 
 
 
第4位
《四.皇次子》[2]
(天皇の次男)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第2位
《二.皇長孫》[2]
(皇太子の長男)[1]
 
第3位
《三.皇長子の子孫》[2]
(皇太子の次男)
 
第5位
《四.皇次子の子孫》[2]
(天皇の次男の長男)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

現在の皇位継承順位[編集]

日本の皇位継承順位令和元年(2019年5月1日 -
順位 皇位継承資格者 読み 性別 生年月日 現年齢 今上天皇から見た続柄 摂政就任順位
   
第1位 Prince and Princess Akishino during their visit to México City (2014) (cropped).jpg 秋篠宮文仁親王 あきしののみや ふみひと 男性 1965年11月30日
(昭和40年)
55歳 親等2/弟 / 上皇明仁第2皇男子 第1位
第2位 Hisahito of Akishino CROPPED.jpg 悠仁親王 ひさひと 男性 2006年09月06日
(平成18年)
14歳 親等3/甥 / 秋篠宮文仁親王第1男子
第3位 Prince Masahito cropped 2 Prince Masahito Prince Albert II Princess Hanako and Yukiya Amano 20100713.jpg 常陸宮正仁親王 ひたちのみや まさひと 男性 1935年11月28日
(昭和10年)
85歳 親等3/叔父 / 昭和天皇第2皇男子 第2位
  • 2012年(平成24年)6月6日の寛仁親王薨去までの順位一覧 / 2012年(平成24年)6月6日までは寬仁親王:1946年(昭和21年)1月5日生、第126代今上天皇の従叔父(徳仁の大叔父三笠宮崇仁親王の第2子・長男)が第6位、桂宮宜仁親王が第7位であった。
  • 2014年(平成26年)6月8日の桂宮宜仁親王薨去までの順位一覧 / 2012年(平成24年)6月6日から2014年(平成26年)6月8日までは桂宮宜仁親王が第6位であった。
  • 2016年(平成28年)10月27日の三笠宮崇仁親王薨去までの順位一覧 / 2016年(平成28年)10月27日までは三笠宮崇仁親王が第5位であった。

系図[編集]

  • 数字は皇位継承順位:2019年(令和元年)5月1日-現在


 
 
 
 
 
今上天皇
 
現在の親王
 
崩御退位した天皇
/薨去した皇族男子
 
昭和天皇
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
明仁
上皇
 
常陸宮正仁親王
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
徳仁
 
秋篠宮文仁親王
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
悠仁親王
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
皇位継承順位
2019年(令和元年)5月1日 -
天皇との続柄 親王
○内は順位、()内は年齢。
皇長子 - -
皇長孫 - -
その他の皇長子の子孫 - -
皇次子及びその子孫 - -
その他の皇子孫 - -
皇兄弟及びその子孫 秋篠宮文仁親王(55) Prince Fumihito Rome 2016 (3).jpg
悠仁親王(14) Hisahito of Akishino CROPPED.jpg
伯叔父及びその子孫 常陸宮正仁親王(85) Prince Masahito cropped 2 Prince Masahito Prince Albert II Princess Hanako and Yukiya Amano 20100713.jpg
他皇統皇族 - -