盤の沢駅

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盤の沢駅
ばんのさわ
Bannosawa
東明 (2.0km)
(1.8km) 我路
所在地 北海道美唄市盤の沢
所属事業者 三菱鉱業
所属路線 美唄鉄道線
キロ程 5.7km(美唄起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1925年大正14年)12月15日
廃止年月日 1972年昭和47年)6月1日
備考 路線廃止に伴い廃駅
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盤の沢駅(ばんのさわえき)は、かつて北海道美唄市盤の沢(現・盤の沢町本町)に存在した三菱鉱業美唄鉄道線(美唄鉄道)の廃駅)である。

概要[編集]

1972年(昭和47年)5月31日まで運行していた三菱鉱業美唄鉄道線(美唄鉄道)の鉄道駅であり、美唄駅から4番目の駅であった。美唄市の盤の沢地区に位置し、当鉄道が運用されていた頃は盤の沢地区住民の最寄の駅となっていた。

また、滝の沢火力発電所[1]向けと新美唄炭砿[2]向けの2つの専用線を管轄していた。

歴史[編集]

当初は発電所従業員の利便のため設置された。

  • 1925年(大正14年)
    • 8月 - 滝の沢火力発電所向け滝ノ沢支線敷設及び運行開始。
    • 12月15日 - 美唄鉄道の駅として、後の位置より400m美唄寄りに当駅(停留所)開設[3]
  • 1926年(大正15年)
    • 11月 - 停車場に変更(同時に移転か?)。
    • 12月20日 - 移転によるマイル程変更[4]
  • 時期不詳 - 徳田新美唄炭礦より当駅積込場へ馬車軌道を敷設運炭[5]
  • 1939年(昭和14年) - 三菱美唄炭礦滝の沢一坑出炭開始[6]
  • 時期不詳 - 三井鉱山新美唄炭礦の積込ホッパーへ専用線敷設。
  • 1950年(昭和25年)
    • 2月 - 三菱美唄炭礦滝の沢二坑(通称・滝新坑)出炭開始[6]
    • 4月25日 - 三菱鉱業美唄鉄道の駅となる。
  • 1963年(昭和38年)
    • 月日不詳 - 三菱美唄炭礦滝の沢閉山[7]
    • 8月 - 北菱産業我路炭礦が三菱美唄の滝の沢一坑を租借出炭[6][8]
  • 1966年(昭和41年)3月31日 - 三舟鉱業美唄鉱業所(旧・三井新美唄)閉山[7]
  • 1970年(昭和45年)10月1日 - 無人化[7]
  • 1972年(昭和47年)6月1日 - 三菱鉱業美唄鉄道線廃止により廃駅。

駅構造[編集]

1962年(昭和37年)時点で、駅舎は構内我路側に寄った南側の、現・道道135号傍に設置され、駅舎前を通り駅舎横我路側に設けられた貨物ホームを利用する貨物積卸線を挟んで、構内我路寄りに、上屋を持つ島式ホーム1面2線と、その駅裏に留置線2本、その外側に駅構内のほぼ中央やや西寄りに設けられて駅裏の選炭施設から構内をコンベアで跨線して連絡する三菱美唄炭砿滝の沢坑の積み込み設備へ石炭積み込み線1本、さらにその外側に草生す細長い空き地を挟んで、駅裏構外東明側に設けられた坑木置き場へ向かう坑木線2本を有した。構内我路側端の分岐器近くからは、駅裏側集合線から分岐した引き上げ線が本線北側に沿って美唄川に掛かる橋梁付近まで伸びていた。また駅舎からホームへは、駅裏の滝の沢坑の事務棟前へ連絡する跨線人道橋からホーム東明側端へ階段で連絡していた[9]

駅舎前を通る貨物積卸線の我路側から、駅表の南にある三菱鉱業美唄動力所(滝の沢火力発電所)の貯炭場と建屋前に向かって専用線が分岐していた[10]。この分岐点近くからは専用線の外側に蒸気機関車用の給水タンクとアッシュピットをもつ短い側線も分岐していた。また、構内東明側からは三舟鉱業美唄鉱業所(旧・三井新美唄炭礦)の積込み施設へ向かう専用線が、本線北側に400m程並走した後、大きく膨らみながら2本の積込線に別れて向かっていた[9]

利用状況[編集]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1951 1,535[11]
1960 836[11]
1965 35[12]
1966 60[12]

駅周辺[編集]

2012年(平成24年)10月までは、美鉄バスの廃止を受けて美唄市民バスが美唄炭山駅跡近くの美唄国設スキー場まで運行し、当地区には盤の沢停留所があったが、現在では旧・東明駅付近のアルテピアッツァ美唄止まりとなっており、近辺への公共交通機関の定期運行はない。

  • 美唄川
  • 美唄滝の沢川
  • 盤の沢川
  • 北海道道135号美唄富良野線(旧・美唄炭山線)
  • 三菱美唄炭鉱滝ノ沢鉱事務所跡[13]
  • 三井新美唄炭砿(二坑)跡は市の浄水場となっており、敷地奥北側に円錐漏斗状の原炭ホッパーが残されている。

隣の駅[編集]

三菱鉱業
美唄鉄道線
東明駅 - 盤の沢駅 - 我路駅

脚注[編集]

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  1. ^ 美唄市史 1970年7月発行 P531。1925年9月竣工。後の三菱鉱業美唄動力所。
  2. ^ 美唄市史 1970年7月発行 P478-483。1913年より徳田與三郎により徳田炭砿として採掘開始、1915年より事業拡張に伴い新美唄炭砿と改称。1941年三井鉱山へ売却されて三井鉱山新美唄炭鉱となる。1946年三井鉱山新美唄鉱業所となるが、1951年に同社美唄鉱業所と統合して美唄鉱業所の二坑となる。1954年4月に二坑が閉鎖となり、同年12月より同鉱区を舟橋氏へ租借、三舟鉱業美唄鉱業所となり、1966年3月31日に閉山。
  3. ^ 『官報 大正14年12月26日』P713。 これによると美唄-盤の沢間 5.3km(3哩3分)、盤の沢-我路間 2.2km(1哩4分)で、後の位置より400m美唄寄り。
  4. ^ 新鉄道廃線跡を歩く 北海道・北東北編 今尾恵介編著 JTBパブリッシング 2010年4月発行 P216。『官報 大正15年12月25日』P682。
  5. ^ 美唄市史及び昭和12年版 沿線炭礦要覧 札幌鉄道局発行。
  6. ^ a b c 三菱鉱業社史 三菱鉱業セメント編。
  7. ^ a b c 美唄市史。
  8. ^ なお、同坑の閉山は、当駅廃止の1年後の1973年(昭和48年)8月28日。美唄市百年史。
  9. ^ a b 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1962年撮影航空写真 MHO622-C1-28
  10. ^ 滝の沢坑の選炭施設からは、当駅構内を横断跨線するコンベアも設置されていた。
  11. ^ a b 美唄市百年史 通史編 P1078。
  12. ^ a b 美唄市百年史 通史編 P1379。
  13. ^ 三菱美唄・盤の沢さんぽ - カムイミンタラ

関連項目[編集]