盤州干潟

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盤州干潟
遠くにノリ養殖場および、東京湾を往来する大型貨物船が見える

地理院地図 Googleマップ 盤州干潟の位置

盤州干潟(または盤洲干潟、読み方はともにばんずひがた)は、千葉県木更津市小櫃川河口から東京湾に広がる最大1400haに及ぶ広大な干潟日本の重要湿地500指定地に含まれる[1]東京湾最大級の干潟。

概要[編集]

東京湾に現存する最大級の干潟である。小櫃川河口付近のアシ原から、東京湾にかけ干潮時に露出する広大な塩性湿地を指す。干潟特有の高い生物生産能力を背景に多様な生物が生息し、シギチドリ類の鳥類ほか、マゴチカレイハゼ等の魚類、ベンケイガニハマガニアナジャコといった甲殻類、ほかアサリバカガイ等の底生動物が多い。キイロホソゴミムシは本湿地のみに生息する種である。また、東京湾では唯一のアマモの群生が残っている。かつて新日本製鐵の製鉄事業のため小櫃川の流水を冷却水として用いる試みがあったが、塩分濃度の高さのため断念した。その際に建造された施設が浸透実験池として現存しており、現在はカワウをはじめ数種の野鳥の営巣地となっている[2]

漁業[編集]

アサリバカガイ漁のほか、ノリ養殖が盛ん。近年、希少種となっているアサクサノリを養殖する試みが行われている[3][4]。干満の差を利用した簾立て漁法等も一部で行われている。

干潟のうち南寄りの江川海岸は潮干狩りシーズンに毎年4万~5万人が訪れる。昭和60年代にアサリ、ハマグリ密漁を防ぐため江川海岸の約1km沖合に監視小屋を建て、浅瀬に電柱を並べて陸地から送電線電話線を通した。その後は陸地からの暗視カメラによる監視に切り替え、小屋は2003年に役目を終えた。そのまま残されている林立する電柱が、波が静かな日はのような海面に映り、「ウユニ塩湖みたい」と観光名所になっている。だがゴミを捨てたり、電柱によじ登ったりする者もおり、江川漁業協同組合は干潟への立ち入りを禁じ、マナー遵守を呼び掛けている[5]

画像[編集]

脚注[編集]

座標: 北緯35度24分54.2秒 東経139度53分56.5秒 / 北緯35.415056度 東経139.899028度 / 35.415056; 139.899028