矢野圭吾
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選手情報 | ||||
フルネーム | 矢野 圭吾 | |||
ラテン文字 | Keigo Yano | |||
国籍 |
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競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 長距離種目 | |||
所属 | カネボウ | |||
大学 | 日本体育大学 | |||
生年月日 | 1991年12月3日(28歳) | |||
出身地 |
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身長 | 172cm | |||
体重 | 56kg | |||
自己ベスト | ||||
5000m | 13分51秒16 (2014年) | |||
10000m | 28分21秒89 (2015年) | |||
ハーフマラソン | 1時間02分38秒 | |||
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矢野 圭吾(やの けいご、1991年12月3日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は長距離走。長野県松川町出身。佐久長聖高校、日本体育大学卒業。日清食品グループを経てカネボウに所属。
人物・略歴[編集]
- 駅伝の名門・佐久長聖高校の出身だが、同学年に大迫傑(早稲田大学→ナイキ・オレゴン・プロジェクト)、1学年上に村澤明伸(東海大学→日清食品グループ)、千葉健太(駒澤大学→富士通)、佐々木寛文(早稲田大学→日清食品グループ)といった強力なチームメイトが多く、矢野自身は故障がちだったこともあり、全国高校駅伝には3年間で1度も出場していない[1]。
- 日本体育大学入学後、徐々に頭角を現す。上級生時には、3年生から主将を務めた同学年の服部翔大を支えチームを引っ張った。3年時の箱根駅伝予選会では、後方で集団走を引っ張った服部翔大に代わり本田匠とともに上位を目指し、個人6位の力走でチームに貢献。日本体育大学は予選会を1位で通過した。そして迎えた2013年の第89回東京箱根間往復大学駅伝競走では復路のエース区間9区を担当。往路での本田や服部の好走もあり先頭でタスキを受け取ると、矢野も区間2位と好走し順位をキープ。日体大の30年ぶりの優勝を決定づけた。翌2014年の第90回東京箱根間往復大学駅伝競走でも9区を担当し区間賞を獲得した。[2] [3]
- 2014年の都道府県対抗男子駅伝に長野県チームから出場。アンカー7区を走り、中盤からペースを上げ先頭に立つと、埼玉県チームから出走したチームメイト服部翔大らの追走から逃げ切り、長野県史上6度目(全チーム中最多)の優勝テープを切り、自身も区間賞を獲得した。矢野は前年の2013年にもこの区間で区間賞を獲得しており、2年連続の区間賞となった。[4]
- 大学卒業後は高校時代の同級生である大迫傑とともに日清食品グループに入社した[注釈 1]。なお日清食品グループには、矢野・大迫のほかにもキャプテンの佐藤悠基をはじめとして村澤明伸や佐々木寛文など佐久長聖高校OBが多く所属している。
- 2014年の東日本実業団駅伝で実業団駅伝デビュー。6区を担当し29分48秒という記録で区間新記録を樹立。翌年元日の全日本実業団駅伝での活躍も期待されたが、直前の練習で肉離れを起こし、東日本予選で区間記録樹立の好走をしていながら全日本実業団駅伝本戦では出走することができなかった。2015年の東日本実業団駅伝では復活を果たし4区を担当。2位のHondaと2秒差の先頭でタスキを受け取ると、Hondaに入社した日体大時代のチームメイト・服部翔大を相手にリードを広げる快走で区間賞を獲得し、チームの順位をキープした。また、この際の28分33秒という記録は4区の区間新記録であり、前年の6区に続き同駅伝2区間目の区間記録樹立となった[5]。2016年元日の全日本実業団駅伝では5区に登場。前年11月の東日本予選と同じく大学時代のチームメイト服部翔太と同じ区間にエントリーされ、今回は先頭の服部(Honda)を追う展開になった。最初は先頭を追って快調に飛ばしていた矢野だが中盤から大きく失速。結果的に日清食品グループの順位を3位から3つ下げてしまい区間順位も19位と振るわなかった[6]。3年目のシーズンとして迎えた2016年の東日本実業団駅伝では前年と同じく4区を担当し、前年に自身が作った区間記録を更新。入社以降3年連続同駅伝で区間記録樹立となった。勢いに乗ったチームは優勝を果たし、矢野は優秀選手賞に輝いた[7]。2017年のニューイヤー駅伝では前年のリベンジを誓い再び5区に挑んだが、結果は区間24位と再びブレーキとなってしまった。
- 2019年、日清食品グループの事業縮小に伴いカネボウ陸上競技部に移籍[8]。
- 安西ひろことは、はとこの関係[9]。
主な戦績[編集]
年 | 大会 | 種目(区間) | 順位 | 記録 | 備考 |
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2013 | 第89回箱根駅伝 | 9区 | 区間2位 | 1時間10分26秒 | 日本体育大学総合優勝 |
2013 | 第18回都道府県対抗男子駅伝 | 7区 | 区間賞 | 37分54秒 | 長野県代表 |
2013 | 第48回千葉国際クロスカントリー大会 | シニア12km | 4位 | 35分38秒 | 日本人1位 |
2013 | 第40回世界クロスカントリー選手権大会 | シニア12km | 77位 | 36分05秒 | |
2014 | 第90回箱根駅伝 | 9区 | 区間賞 | 1時間08分29秒 | 歴代3位 |
2014 | 第19回都道府県対抗男子駅伝 | 7区 | 区間賞 | 37分28秒 | 長野県代表・チーム優勝・最優秀選手賞 |
2014 | 金栗記念選抜中・長距離熊本大会 | 5000m | 3組2位 | 13分55秒93 | |
2014 | 兵庫リレーカーニバル | 10000m | 2組7位 | 28分32秒8 | |
2014 | 東日本実業団陸上競技選手権大会 | 5000m | 3組1位 | 14分10秒13 | |
2014 | 日体大長距離記録会 | 5000m | 34組5位 | 13分51秒16 | 自己ベスト |
2014 | ホクレン・ディスタンスチャレンジ深川 | 10000m | A 30位 | 29分23秒17 | |
2014 | 第55回東日本実業団駅伝 | 6区 | 区間賞 | 29分48秒 | 区間新 |
2015 | ホクレン・ディスタンスチャレンジ網走 | 5000m | A 28位 | 13分56秒51 | |
2015 | 第56回東日本実業団駅伝 | 4区 | 区間賞 | 28分33秒 | 区間新 |
2015 | 八王子ロングディスタンス | 10000m | 6組2位 | 28分21秒89 | 自己ベスト |
2016 | 第60回ニューイヤー駅伝 | 5区 | 区間19位 | 49分07秒 | |
2016 | 第21回都道府県対抗男子駅伝 | 7区 | 区間12位 | 38分36秒 | 長野県代表・チーム5位 |
2016 | 日体大長距離記録会 | 5000m | 24組21位 | 13分56秒64 | |
2016 | 第57回東日本実業団駅伝 | 4区 | 区間賞 | 27分58秒 | 区間新・優秀選手賞 |
2016 | 八王子ロングディスタンス | 10000m | B 8位 | 28分27秒54 | |
2017 | 第61回ニューイヤー駅伝 | 5区 | 区間24位 | 48分59秒 | |
2017 | 東海大学長距離競技会 | 10000m | 3組5位 | 29分48秒32 | |
2018 | 第62回ニューイヤー駅伝 | 6区 | 区間21位 | 37分33秒 | |
2018 | 日体大長距離記録会 | 1500m | 4組4位 | 4分08秒14 | |
2018 | 日体大長距離記録会 | 1500m | 6組1位 | 4分03秒56 | |
2018 | 日体大長距離記録会 | 1500m | 8組1位 | 3分58秒12 | |
2018 | 東日本実業団陸上競技選手権大会 | 5000m | 2組1位 | 14分01秒65 | |
2018 | 日体大長距離記録会 | 5000m | 29組9位 | 13分56秒45 | |
2018 | ホクレン・ディスタンスチャレンジ網走 | 5000m | B 22位 | 14分12秒58 | |
2018 | ホクレン・ディスタンスチャレンジ深川 | 5000m | A 15位 | 14分12秒46 | |
2018 | 全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 | 5000m | 3組14位 | 14分15秒17 | |
2019 | ゴールデンゲームズinのべおか | 5000m | C組7位 | 13分56秒54 | |
2020 | 第64回ニューイヤー駅伝 | 3区 | 区間3位 | 37分51秒 |
関連人物[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 大迫は1年で退社。
出典[編集]
- ^ [1]「優勝のポイントとなるのは自分」と矢野 コラム|『ニューイヤー駅伝2017』|TBSテレビ
- ^ [2] MSN産経ニュース「第89回箱根駅伝」
- ^ [3] 箱根駅伝公式Webサイト
- ^ [4] 天皇杯 全国男子駅伝-大会記録
- ^ [5] 第56回 東日本実業団対抗駅伝競走大会(2015年) | 競技結果 | 東日本実業団陸上競技連盟
- ^ [6] 今年度記録|全日本男子駅伝|一般社団法人日本実業団陸上競技連合ホームページ
- ^ [7] 第57回 東日本実業団対抗駅伝競走大会(2016年) 競技結果 東日本実業団陸上競技連盟
- ^ “日清陸上部から戦力外通告 大迫と同級生の矢野圭吾がカネボウ移籍” (日本語). スポーツ報知 (2019年3月6日). 2020年5月23日閲覧。
- ^ [8]
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