磯田道史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
磯田 道史
人物情報
生誕 (1970-12-24) 1970年12月24日(49歳)
日本の旗 日本 岡山県岡山市[1]
出身校 慶應義塾大学文学部史学科卒業
慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了
学問
研究分野 歴史学(日本近世・近代史・日本社会経済史)
研究機関 国際日本文化研究センター
学位 博士(史学)
主要な作品 『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』
『天災から日本史を読みなおす』
主な受賞歴 新潮ドキュメント賞
日本エッセイスト・クラブ賞
伊丹十三賞
テンプレートを表示

磯田 道史(いそだ みちふみ[2][3]1970年昭和45年〉12月24日[4] - )は、日本歴史学者[2](日本近世・近代史・日本社会経済史)。国際日本文化研究センター准教授[5]岡山県岡山市出身[6]

人物[編集]

磯田の実家は備前岡山藩支藩である備中鴨方藩重臣の家系で、家には古文書などが残されていた。名前の「道」の字は、代々受け継がれている通字であった[7]。磯田の父は農芸化学が専門の公務員で、母は英語高等学校教諭であった[8]

子供の頃から歴史好きで、岡山市立御野小学校時代に近隣市町村の石仏拓本を取って回っていた[9]。そのため同級生の女子から「オジン」と馬鹿にされ、現在に至るまでそれがトラウマであるとテレビ番組で語っている[10]。その後、岡山市立岡北中学校を経て岡山大安寺高等学校在学中、『近世古文書解読辞典』を使って実家や岡山県立図書館の古文書の解読を行う[11]水本邦彦が教員にいたことや、京都には古文書や史跡が多そうだったことから京都府立大学文学部史学科に進学。しかし、当時同大に大学院がなかったことから大学の授業を受けながら受験勉強し、速水融のいた慶應義塾大学ではあるが、速水のいた経済学部ではなく、文学部史学科に翌年に進学[12][13]慶應義塾大学文学部史学科を卒業し、2002年平成14年)同大学院文学研究科博士課程修了、「近世大名家臣団の社会構造」で博士となった(史学)。指導教授は田代和生であるが、入学時から速水の指導も受けていた[14]

「明治150年」[15]を記念して天皇明仁皇后美智子(いずれも当時)へ2018年(平成30年)3月16日に進講している[16]

2021年度にも大規模改修に着手する岡山城(同市北区丸の内)の、フロアごとにテーマを設けて歴代城主や城下町の変遷を紹介する展示場の整備が行われる予定で、岡山市から監修を依頼されている[17]

役職[編集]

受賞歴[編集]

  • 2003年(平成15年)、第2回新潮ドキュメント賞 - 『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』により
  • 2010年(平成22年)、第15回NHK関東甲信越地域放送文化賞 - 「専門分野である歴史を視聴者にわかりやすく解説し、放送文化の向上と地域活性化に貢献した」ことにより[18]
  • 2015年(平成27年)、第63回日本エッセイスト・クラブ賞 - 『天災から日本史を読みなおす』により
  • 2018年(平成30年)、第 39 回日本雑学大賞
  • 2018年(平成30年)、第10回伊丹十三賞 - 「古文書を入り口に、本、新聞、テレビなどさまざまな媒体を通して、日本人の営みと歴史を問い直す情熱、知力、伝達力に」より

著作[編集]

単著[編集]

2010年には森田芳光監督で『武士の家計簿』のタイトルで映画化。
  • 『近世大名家臣団の社会構造』(東京大学出版会、2003年)
  • 『殿様の通信簿』(朝日新聞社2006年、のち新潮文庫
  • 『江戸の備忘録』(朝日新聞出版2008年、のち文春文庫
  • 『龍馬史』(文藝春秋2010年、のち文春文庫)解説:長宗我部友親
  • 『日本人の叡智』(新潮新書、2011年朝日新聞土曜版連載「この人その言葉」を新書化)
  • 『さかのぼり日本史 6 江戸 "天下泰平"の礎』(NHK出版2012年
  • 『歴史の愉しみ方-忍者・合戦・幕末史に学ぶ』(中公新書、2012年)
  • 『無私の日本人』(文藝春秋、2012年、のち文春文庫)解説:藤原正彦
  • 『歴史の読み解き方 江戸期日本の危機管理に学ぶ』(朝日新書2013年
  • 『天災から日本史を読みなおす』(中公新書、2015年
  • 『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』(NHK出版2017年
  • 『日本史の内幕 : 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』(中公新書、2017年)
  • 『素顔の西郷隆盛』(新潮新書、2018年)
  • 『日本史の探偵手帳』(文春文庫、2019年)
  • 『歴史とは靴である 17歳の特別教室』(講談社、2020年)
  • 『感染症の日本史』(文春新書、2020年)

共著[編集]

連載記事[編集]

  • 磯田道史の「古今をちこち」 - 『読売新聞』 第2水曜日朝刊 文化面
  • 磯田道史の「備える歴史学」 - 『朝日新聞』 土曜版be

出演[編集]

現在出演中のテレビ番組[編集]

司会・コメンテーターなど

過去に出演・司会をした番組[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 磯田道史│著者プロフィール│新潮社”. 新潮社. 2019年12月11日閲覧。
  2. ^ a b “(耕論)震度7、熊本地震の衝撃”. 朝日新聞社. (2016年4月20日). http://www.asahi.com/articles/DA3S12312582.html 2016年4月20日閲覧。 
  3. ^ 山陽電子工業スペシャル 磯田道史 歴史トーク「岡山戦国絵巻 宇喜多直家と秀家」”. RSK山陽放送 (2019年). 2019年12月11日閲覧。
  4. ^ 2018年 - 伊丹十三記念館”. 伊丹十三記念館 (2018年). 2019年12月11日閲覧。
  5. ^ 研究者一覧”. 国際日本文化研究センター. 2016年4月20日閲覧。
  6. ^ 真備の江戸時代藩主の書状を寄贈 歴史学者磯田さん「復興の糧に」”. 山陽新聞デジタル (2018年12月26日). 2019年12月11日閲覧。
  7. ^ 「磯田道史 第3回 「自然災害は繰り返す。だから私はいままで起きた大地震の古文書を徹底的に読み込むのです」」現代ビジネス
  8. ^ 「磯田道史 第3回 「自然災害は繰り返す。だから私はいままで起きた大地震の古文書を徹底的に読み込むのです」」現代ビジネス
  9. ^ NHK「ブラタモリ」2019年11月30日
  10. ^ NHK「ブラタモリ」2019年11月30日
  11. ^ 「磯田道史 第3回 「自然災害は繰り返す。だから私はいままで起きた大地震の古文書を徹底的に読み込むのです」」現代ビジネス
  12. ^ 「家の履歴書」週刊文春2016年5月26日号
  13. ^ 「磯田道史 第3回 「自然災害は繰り返す。だから私はいままで起きた大地震の古文書を徹底的に読み込むのです」」現代ビジネス
  14. ^ 「文芸春秋」2020年 磯田道史「わが師・速水融が変えた「江戸」の貌」p212-219
  15. ^ 2017年(平成29年)が「明治150年」である
  16. ^ 両陛下ご動静(16日・金)”. 産経ニュース. 2018年3月18日閲覧。
  17. ^ 岡山城、フロア別に展示場整備へ 大規模改修、歴代城主など紹介”. 山陽新聞デジタル (2019年12月9日). 2019年12月11日閲覧。
  18. ^ 「学会賞等の受賞者一覧」茨城大学
  19. ^ 阿部サダヲ、“庶民の味方”で時代劇初主演 妻夫木聡と兄弟役”. ORICON STYLE (2015年7月4日). 2015年8月3日閲覧。
  20. ^ 東日本放送、松竹と初タッグ 中村義洋監督メガホンで「穀田屋十三郎」を映画化”. 映画.com (2015年4月6日). 2015年4月6日閲覧。
  21. ^ 『磯田道史の「古今をちこち」』読売新聞2016年4月13日