社会保障を立て直す国民会議

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日本の旗 日本衆議院会派
社会保障を立て直す国民会議
Yoshihiko Noda cropped 1 Yoshihiko Noda 20110902.jpg
代表の野田佳彦
代表 野田佳彦
成立年月日 2019年1月16日
前身政党 衆議院会派
無所属の会 (2017-2019)
(一部)
解散年月日 2019年9月30日
後継政党 衆議院会派
立憲民主国民社保・無所属フォーラム」
政治的思想・立場 中道[1]
社会保障改革[2]
財政健全化[3]
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社会保障を立て直す国民会議(しゃかいほしょうをたてなおすこくみんかいぎ、英:The Reviewing Group on Social Security Policy[4])は、2019年に結成・解散した、旧民進党系の衆議院院内会派。手続き上は2017年10月26日に無所属の会(むしょぞくのかい)として結成された会派が名称変更する形で衆議院に届け出られた。衆議院での略号は、社保[5]

2019年9月に立憲民主党などとの統一会派である「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」に合流したため独立した会派としては解散したが、合流後も会派内のグループとして活動している。

会史[編集]

前身の無所属の会は元々旧民進系勢力の再統合を目指して活動を続けたが、立憲民主党国民民主党両党間の膠着状態が続いたため、11月中旬には立憲民主党との統一会派結成を目指す方向に軌道修正し、統一会派結成が見送られれば次善の策として無所属の会を母体に新党を結成する考えを表明した[6][7]

しかし立憲側が政党間協議には否定的な見解を示し続けていることから12月5日までに新党結成を断念する方針を固めた[8]。翌6日には岡田克也枝野幸男が会談し統一会派について協議した[9]が、枝野が会派単位の合併を拒む姿勢を崩さなかったため交渉が決裂[10]。7日に第197回国会の閉幕後に無所属の会を解散し、希望者が個別に立憲会派入りする方針であると報じられ[11][12]、10日に開かれた会派総会で上記方針を正式決定した[13]

通常国会召集を前にした2019年1月8日、会派総会を開いた後に13名全員の去就を発表した。代表の岡田克也のほか安住淳江田憲司大串博志金子恵美黒岩宇洋田嶋要中川正春中村喜四郎(五十音順)の計9人が立憲会派入りすることに決定。立憲会派合流を見送るのは玄葉光一郎野田佳彦広田一本村賢太郎(五十音順)の4名となった[14]。4名は無所属の会存続か新会派結成を検討するとした[15]。ただし本村については同日、3月24日告示、4月7日執行の相模原市長選挙への立候補を検討しているとも報じられた[16]

1月15日、岡田ら9人は立憲民主党の会派「立憲民主党・無所属フォーラム(立憲民主党・市民クラブから名称変更)」への入会届を提出[17]。翌16日、野田が記者会見において、自身を含む無所属議員7名による新会派「社会保障を立て直す国民会議」を結成したことを発表。無所属の会に残留した野田、玄葉、広田、本村の4名に加え、無所属の会に所属していなかった井出庸生重徳和彦中島克仁が新たに入会した[18][19]

同年3月、本村が相模原市長選挙への立候補を表明し、同月7日付で衆議院議員を辞職(結果は当選)。会派所属人数が6名となった[20]

同年5月7日、旧希望の党出身で旧民進党系無所属の松原仁柿沢未途の2名が同日付で会派に入会し所属人数が8名となった[21]

同年7月30日、代表の野田は立憲民主党代表の枝野幸男と会談。枝野が次期衆院選に向けた協力を呼び掛けると、野田は「もちろんだ」と応諾。緊密に情報交換しつつ連携していく方針で一致した[22]。8月5日、枝野がさらに衆議院での国民民主党も含めた統一会派結成を呼びかけると、野田は「歓迎したい」と、前向きな反応を示した[23]。9月19日、枝野と国民民主党代表の玉木雄一郎、野田らが会談を行い、旧民進系3党派の統一会派を結成することで合意した[24]。会派名については当初「立憲民主党・国民フォーラム」などを軸に検討が進められたが、社保が自会派の2文字を「名称として入れてほしい」と強く要望した結果、衆院会派名は「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」となり、衆議院では現憲法下の1947年以降では最長の会派名となる見通しとなった[25]

9月30日、新会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」(120人)が届け出られ、独立した会派としての「社会保障を立て直す国民会議」は解散した。新会派へは井出庸生が参加を見送り、社保からは井出を除く7名が参加した[26]。合流後も同名の会派内グループとして活動している。

役職[編集]

就任年月 代表 幹事長 国会対策委員長
2019年1月 野田佳彦 玄葉光一郎 広田一

会派解散時の所属議員[編集]

※2019年9月30日時点 衆議院議員8名

衆議院議員
玄葉光一郎
福島3区、衆9、有
野田佳彦
千葉4区、衆8、有
松原仁
比例東京、衆7、無
柿沢未途
比例東京、衆4、無
中島克仁
山梨1区、衆3、無
井出庸生
長野3区、衆3、無
重徳和彦
愛知12区、衆3、有
広田一
高知2区、衆1参2、無

※有/無は、民進党解散時、民進党所属国会議員としての資格の有無(民進党所属国会議員の資格のなかった5人のうち、井出・松原・柿沢の3名は旧希望の党の出身の国会議員で、会派の初期メンバーだった本村も旧希望の党出身。)。

会派存続中または解散時までの離脱者[編集]

衆議院議員[編集]

自由民主党

元衆議院議員[編集]

無所属

社会保障を立て直す国民会議(会派内グループ)[編集]

「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」への合流後も会派内グループとしての活動は続いており、野党党派の幹事長・書記局長懇談には会派で幹事長を務めた玄葉が出席するなどしている[27]。12月に立憲民主党が国民民主党や社保に合流を呼び掛けると、同月16日にグループの総会を開き、立憲との年内合流に向けて協議を加速させることで一致した[28]。また、この時点でのグループの参加人数は9名であると報じられている[29][注釈 7]

2020年2月には、重徳和彦社会保障を立て直す国民会議の政調会長として活動していることが報じられている[30]

2020年7月には一時中断していた立憲・国民両党の合流協議が再開し、8月7日には両党を解党した上で新党を設立し、結党大会で代表と党名と投票で選出するなどの方針で大筋一致した[31]。これを受け野田らのグループも8月19日に会合を開き、両党が合流してできる新党への合流の方向性を確認した[32]。同月24日、立憲民主党・国民民主党・「社会保障を立て直す国民会議」・「無所属フォーラム」(岡田らによる無所属議員グループ)の各幹事長が国会内で会談し、合流新党結成に向けた基本合意書に署名した[33][注釈 8]新党代表・党名選挙を経て新・立憲民主党が発足した。 これに伴い会派名は「立憲民主・国民・社民・無所属」と改称され、「社保」の名称は消滅した。

役職(会派内グループ)[編集]

代表 幹事長 国会対策委員長 政調会長
野田佳彦 玄葉光一郎 広田一 重徳和彦

所属していた国会議員[編集]

社会保障を立て直す国民会議の所属議員で、2020年9月3日時点での新党入党宣誓書提出者及び同日以降に入党したものを以下に記す[34]

衆議院議員(7名)
玄葉光一郎[注釈 9][注釈 10]
(9回、福島3区
野田佳彦[注釈 9][注釈 11]
(8回、千葉4区
松原仁[注釈 4][注釈 12]
(7回、比例東京東京3区
階猛[注釈 1][注釈 13]
(5回、岩手1区
中島克仁[注釈 9][注釈 14]
(3回、山梨1区
重徳和彦[注釈 9][注釈 15]
(3回、愛知12区
広田一[注釈 9][注釈 11]
(1回・参院2回、高知2区

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ a b 希望の党小選挙区当選組。
  2. ^ 江田グループ出身。
  3. ^ 2019年9月に会派離脱。2019年12月に自由民主党麻生派)に入党。
  4. ^ a b 希望の党比例当選組。
  5. ^ 小沢グループ樽床グループ出身。
  6. ^ 2019年3月に議員辞職。同年4月の相模原市長選挙に立候補し当選。
  7. ^ 自由党出身の佐藤公治を除く旧民進系無所属の内、発表した時点では一丸の会代表の馬淵澄夫自誓会会長の階猛が参加しているとされていたが、発表当時無会派だった笠浩史が参加し、馬淵が2020年6月に国民民主党に入党した。
  8. ^ 最終的に玄葉、野田、階、重徳、中島、広田が合流新党に参加し、後に松原も他の参加メンバーから遅れる形で合流新党に参加することとなった。
  9. ^ a b c d e 無所属出馬による小選挙区当選組。
  10. ^ 志士の会玄葉グループ出身。
  11. ^ a b 野田グループの掛け持ち。
  12. ^ 新党入党締め切り時点では不参加だったが、新党結党前に入党。
  13. ^ 自誓会会長で、メンバー唯一の立憲民主党寄りであり、メンバーとは個別にいち早く合流新党への参加を決定。
  14. ^ 直諫の会参画メンバー。
  15. ^ 直諫の会参画メンバーで初代会長。社保が会派だった頃は直諫の会参画前のため野田グループとの掛け持ちだった。

出典[編集]

  1. ^ “岡田氏が新会派「無所属の会」…野田氏ら10人”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞. (2017年10月25日). https://archive.is/tEVTT 2018年6月5日閲覧。 
  2. ^ 野田元首相ら7人新会派「社会保障を立て直す国民会議」 朝日新聞デジタル. (2019年1月16日, 22時45分) 2019年2月1日閲覧。
  3. ^ 野田前首相ら7人が新会派 社会保障の立て直し訴え 日本経済新聞電子版 2019年1月16日 18時00分 2019年8月31日閲覧。
  4. ^ Strength of the In-House Groups in the House of Representatives - The House of Representatives, Japan
  5. ^ 会派名及び会派別所属議員数”. 衆議院. 2019年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月5日閲覧。
  6. ^ “岡田氏ら、立憲民主と統一会派交渉へ 衆院「無所属の会」が軌道修正”. 北海道新聞. (2018年11月17日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/249259 2018年12月8日閲覧。 
  7. ^ “岡田克也氏、八方塞がり 野党結集、立民合流、政党化…展望なく”. 産経新聞. (2018年11月24日). https://www.sankei.com/politics/news/181124/plt1811240009-n1.html 2018年12月8日閲覧。 
  8. ^ “無所属の会、新党結成断念 立憲会派に合流方針”. 毎日新聞. (2018年12月6日). https://mainichi.jp/articles/20181205/k00/00m/010/305000c 2018年12月8日閲覧。 
  9. ^ “枝野氏、岡田氏と会派問題協議”. 日本経済新聞. (2018年12月6日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO38633080W8A201C1PP8000 2018年12月9日閲覧。 
  10. ^ “»立民・枝野代表「無所属の会との合流ありえない」”. TBSニュース. (2018年12月8日). https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3544302.html 2018年12月9日閲覧。 
  11. ^ “無所属の会、解散へ=立憲会派に合流検討”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2018年12月7日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120700744&g=pol 2018年12月7日閲覧。 
  12. ^ “無所属の会、解散へ 立民会派への個別合流模索”. 産経新聞. (2018年12月8日). https://www.sankei.com/politics/news/181208/plt1812080001-n1.html 2018年12月8日閲覧。 
  13. ^ “無所属の会が解散、個別に立憲会派に合流へ 会派総会開く”. 毎日新聞. (2018年12月10日). https://mainichi.jp/articles/20181210/k00/00m/010/127000c 2018年12月10日閲覧。 
  14. ^ “無所属の会、岡田克也代表ら9人が立民会派加入へ”. 産経ニュース. (2019年1月8日). https://www.sankei.com/politics/news/190108/plt1901080010-n1.html 2019年1月8日閲覧。 
  15. ^ “「無所属の会」岡田氏ら、立憲会派へ 野田氏は合流せず”. 朝日新聞デジタル. (2019年1月8日). https://www.asahi.com/articles/ASM184TN6M18UTFK00K.html?iref=pc_ss_date 2019年1月8日閲覧。 
  16. ^ “本村賢太郎衆院議員、相模原市長選への出馬検討”. 産経ニュース. (2019年1月8日). https://www.sankei.com/politics/news/190108/plt1901080012-n1.html 2019年1月8日閲覧。 
  17. ^ “無所属の会9人が立憲民主党会派に合流へ 岡田克也氏ら入会届を提出”. 産経新聞. (2019年1月15日). https://www.sankei.com/politics/news/190115/plt1901150011-n1.html 2019年1月15日閲覧。 
  18. ^ 野田前首相、7人で会派結成 玄葉元外相ら参加 - 共同通信 2019年1月16日
  19. ^ “野田前首相ら7人で会派結成「社保立て直す国民会議」”. 産経新聞. (2019年1月16日). https://www.sankei.com/politics/news/190116/plt1901160015-n1.html 2019年1月17日閲覧。 
  20. ^ 本村氏辞職を許可=衆院 - 時事ドットコム 2019年3月7日
  21. ^ “松原仁、柿沢未途氏が野田元首相の会派入り”. 産経新聞. (2019年5月7日). https://www.sankei.com/politics/news/190507/plt1905070022-n1.html 2019年5月7日閲覧。 
  22. ^ “立憲と「社会保障を立て直す国民会議」、次期衆院選で連携”. 時事通信. (2019年7月30日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019073000426&g=pol 2019年7月30日閲覧。 
  23. ^ 中崎太郎、寺本大蔵 (2019年8月5日). “立憲、衆院での統一会派呼びかけ 野党共闘の強化へ転換”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM855CXWM85UTFK00T.html 2019年8月7日閲覧。 
  24. ^ “野党統一会派結成で合意 立憲・国民・社保、衆参で合流”. 朝日新聞. (2019年9月19日). https://www.asahi.com/articles/ASM9L6T56M9LUTFK01W.html 2019年9月21日閲覧。 
  25. ^ “野党統一会派の名称、過去最長19文字に 配慮重なり”. 朝日新聞. (2019年9月20日). https://www.asahi.com/articles/ASM9N5TPJM9NUTFK01F.html 2019年9月21日閲覧。 
  26. ^ “野党、新会派を届け出 衆院120人、参院61人に ”. 毎日新聞. (2019年9月30日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190930/k00/00m/010/309000c 2019年9月30日閲覧。 
  27. ^ “都知事選・総選挙で連携/野党書記局長・幹事長が確認”. しんぶん赤旗. (2019年12月12日). https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-12-12/2019121202_03_1.html 2019年12月17日閲覧。 
  28. ^ “立憲・国民民主代表、17日会談 「対等な合流」焦点”. 時事ドットコム. (2019年12月16日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019121600884&g=pol 2019年12月17日閲覧。 
  29. ^ “合流「われわれは接着剤に」野田氏 年内の大筋合意を”. NHK政治マガジン. (2019年12月16日). https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/27546.html 2019年12月17日閲覧。 
  30. ^ 野党統一会派、菅官房長官に新型コロナ対策で申し入れ 産経新聞 2020年2月21日公開
  31. ^ “「党名投票」立憲が一転受け入れ伝える 玉木氏さらに注文も 合流なお不透明”. 毎日新聞. (2020年8月7日). https://mainichi.jp/articles/20200807/k00/00m/010/245000c 2020年8月19日閲覧。 
  32. ^ “国民民主、立憲との合流決定 分党は代表、幹事長一任”. 時事ドットコム. (2020年8月19日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2020081900746&g=pol 2020年8月19日閲覧。 
  33. ^ “合流新党結成へ基本合意に署名 立憲、国民と無所属グループ「政権交代一翼担う」”. 毎日新聞. (2020年8月24日). https://mainichi.jp/articles/20200824/k00/00m/010/162000c 2020年8月24日閲覧。 
  34. ^ 【合流新党】参加者149人の名簿(9月3日時点)

関連項目[編集]