祖己

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祖己(そき)はの王。

殷王の系譜で、中国の歴史書『史記』にも見え[1]、同時代史料である甲骨文の研究から、第22王武丁の次に即位した王であることが明らかになっている。

この発見は日本の研究者である島邦男によるものであり、島は甲骨文の時代区分のうち武丁の第1期に続く第2期は、祖己を加えた祖庚祖甲の三者の時代に相当するとした。なお中華民国の甲骨学者董作賓祖庚祖甲を第2期と区分した。

同じ日本の研究者である落合淳思は、前述の島の説を受けた上で、董作賓が第4期と分類した甲骨文のうち、「歴組」と呼ばれるものについて、祖己の時代に相当するとして「一二間期」と呼んでいる。それに続く第2期は董作賓の区分と同じとしている。

脚注[編集]

  1. ^ 史記の記述では、祖己は王として即位していない。

参考文献[編集]

  • 落合淳思『甲骨文字小字典』、筑摩書房(筑摩選書)、2011年(ISBN 978-4-480-01509-9)