神里和毅

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神里 和毅
横浜DeNAベイスターズ #8
20180527 Kazuki Kamizato, outfielder of the Yokohama DeNA BayStars, at Meiji Jingu Stadium.jpg
2018年5月27日 明治神宮野球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 沖縄県島尻郡南風原町
生年月日 (1994-01-17) 1994年1月17日(26歳)
身長
体重
179 cm
81 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2017年 ドラフト2位
初出場 2018年3月30日
年俸 5,200万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

神里 和毅(かみざと かずき、1994年1月17日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する沖縄県島尻郡南風原町出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

いわゆる「スポーツ一家」の第二子(長男)として出生。小学校3年時までは、軟式野球陸上競技を掛け持ちしていた。自身の意思で、小学校4年時から野球に専念[2]。南星中学校在学中のポジションは内野手であった。

沖縄県立糸満高等学校への入学後に硬式野球部で外野手へ転向すると、2年時の秋からレギュラーに定着した。3年時夏の第93回全国高等学校野球選手権大会でチームを史上初の全国大会出場へ導いたが、初戦(1回戦)の英明高等学校戦に1 - 4で敗戦。「1番・中堅手」として出場した神里も、松本竜也から無安打に抑えられた[3]。硬式野球部の1学年先輩に宮國椋丞がいる。

中央大学への進学後は、1年春からベンチ入りを果たすと、4年次には主将に就任[4]東都大学野球では、4年の秋季リーグ戦で、外野手としてベストナインに選ばれた[5]。在学中は、1部リーグ戦へ通算で91試合に出場。307打数73安打(打率.238)、2本塁打、28打点、10盗塁を記録。当時からNPB球団のスカウトに注目されていたことを背景に、4年生だった2015年の秋にプロ志望届日本学生野球協会へ提出した。しかし、その年のNPBドラフト会議でどの球団からも指名されなかった[6]ため、大学卒業後に日本生命へ入社した。

日本生命では、1年目から1番打者として公式戦に出場。2年目の2017年には、社会人野球日本代表として第28回BFAアジア選手権大会でチームの優勝へ貢献するとともに、ベストナインと打点王のタイトルを獲得した[7]

2017年のNPBドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから2巡目で指名。契約金7,500万円、年俸1,250万円(金額は推定)という条件で入団した[8]。背番号は8で、入団後には、外野手として社会人野球ベストナインに選ばれた[9]

DeNA時代[編集]

2018年3月25日 横浜スタジアムにて

2018年、春季キャンプのスタートを一軍で迎えたが、キャンプ中に右腹斜筋の炎症を発症。一時は二軍に回った[10]ものの、一軍監督アレックス・ラミレスの方針で、キャンプ後のオープン戦へ積極的に起用された。オープン戦で好調だったことや、前年までの正右翼手・梶谷隆幸が出遅れていたことなどを背景に、公式戦の開幕を一軍でスタート。3月30日に横浜スタジアムで催された東京ヤクルトスワローズとの開幕戦では、「7番・右翼手」としてスタメンに起用された[注 1]。第3戦(4月1日)で公式戦初盗塁を記録したことを皮切りに、盗塁数で一時セ・リーグのトップに立つほどの俊足で、チームの開幕ダッシュに貢献[12]。4月12日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(東京ドーム)では、公式戦初本塁打を大竹寛からの初回先頭打者本塁打で記録した[13]。NPB球団の新人選手が一軍公式戦の初本塁打を初回先頭打者本塁打で記録した事例は史上11人目[注 2]だが、同リーグの発足(1950年)後に巨人が関与する公式戦では初めてである[14]。しかし、その後は打撃の調子が下降。梶谷に加えて、内野手登録のネフタリ・ソトが外野を守る前提で一軍に昇格した5月中旬以降は、一軍に帯同しつつもスタメンから外れる試合が続いた[15]。6月には、1番打者としてスタメンに復帰すると、セ・リーグ打者部門の月間MVP候補に挙げられるほどにまで打撃が復調[16]。しかし、8月12日の対阪神タイガース戦(横浜)2回裏の打席で、自身と同じ新人の馬場皐輔から右足甲の外側に死球を受けた。そのまま代走を送られると、翌13日に出場選手登録を抹消。抹消後に右足甲の骨折が判明した[17]ため、実戦へ復帰できずにシーズンを終えた。一軍公式戦には、通算で86試合に出場。打率.251、5本塁打、21打点、15盗塁という成績を残した。

2019年、前述した故障が癒えたことを背景に、一軍公式戦の開幕から「1番・中堅手」として再びレギュラーに定着。セ・パ交流戦では、最終規定打席へ到達するとともに、チームトップ(全体22位)の打率.303を記録した[18]。このような活躍を背景に、オールスターゲームにもセ・リーグの監督推薦選手として初出場を果たした[19]。レギュラーシーズンの後半戦は不調で、中堅手として梶谷、乙坂智桑原将志の後塵を拝する機会が増えたが、一軍公式戦全体では123試合の出場で打率.279、6本塁打、15盗塁をマーク。チームがシーズン2位で進出したクライマックスシリーズ(CS)では、阪神とのファーストステージ全試合に「1番・中堅手」としてスタメンに起用されると、通算打率.429、OPS.929と奮闘した。

2020年オープン戦で打率が.182と振るわず[20]、入団後初めて、レギュラーシーズンを二軍でスタート。開幕2週間後の7月5日から一軍へ復帰した[21]が、開幕から梶谷が「1番・中堅手」として好調なことから、復帰当初の公式戦には主に代打や守備要員として起用されていた。8月上旬からは、「1番・右翼手」に回った梶谷とのコンビで、「2番・中堅手」としてスタメンに定着。一軍公式戦全体では80試合の出場で3本塁打、7盗塁にとどまりながらも、打率(.308)、出塁率(.370)、長打率(.420)、OPS(.790)はいずれも入団後最高だった。

選手としての特徴[編集]

走・攻・守3拍子揃った外野手[22]で、50メートル走で5秒8のタイムを手動計測で記録したほどの俊足の持ち主。外野の守備では飛球を処理する能力が高く、DeNA2年目の2019年には、非公式記録ながら守備指標でNPB両リーグを通じてのベストナイン級のデータが計測されている[23]

家族[編集]

実父の昌二は、沖縄県立豊見城高等学校の硬式野球部員(投手)として、2年時(1977年)の春から4季連続で甲子園球場の全国大会へ出場[24][注 3]。3年時(1978年)には、当時捕手だった石嶺和彦とバッテリーを組んでいた[25]。卒業後の1979年から、同年に創設されたばかりのプリンスホテル硬式野球部でプレー。同部で現役を引退してからも、陸上競技のアマチュア選手として100メートル競走などで活躍している。

実姉も陸上競技の選手で、高校時代に全国高等学校総合体育大会短距離種目へ出場した経験を持つ。和毅自身も、「犬に追い掛けながら逃げ切った」というエピソードがあるほど、幼少期から足が速い[26]。父の昌二については、「陸上競技を強制されていなかったが、『野球に専念したい』との意向を伝えた時に、『(野球を)やるなら左打ちに取り組め』と言われた」という[2]

実弟の陸(りく)も右投両打の野球選手で、和毅と同じ南星中学校の出身。3年時(2017年)には、U-15日本代表内野手としてU-15アジア野球選手権大会に出場した[27]。卒業後の2018年からは、DeNAの本拠地と同じ神奈川県にある東海大相模高等学校へ在学中。2年時(2019年)の夏から捕手に転向している。3年時の2020年には、春に第92回選抜高等学校野球大会への出場が決まっていたが、年頭から新型コロナウイルスへの感染が拡大している影響で大会が中止。しかし、代替措置として8月中旬に開催の2020年甲子園高校野球交流試合へ招待されたことによって、「親子3代で別々の高校から甲子園球場の試合へ出場する」という快挙を成し遂げた[28]。ちなみに、DeNAの本拠地・横浜スタジアムでは、中学生時代に出場した大会で本塁打、前述した交流試合の前後に開かれた「令和2年度神奈川県高等学校野球大会」(上記の影響で中止された全国高等学校野球選手権神奈川大会の代替大会)の決勝(2020年8月23日)でチームの優勝を決める適時二塁打を放っている[29]

人物[編集]

端正なルックスの持ち主で、高校時代には校内のミスターコンテストで優勝。ドラフト会議後の指名挨拶では、DeNAの吉田孝司編成スカウト部長から「やっぱりええ男やなあ」と声をかけられている[30]

幼少期は巨人を応援していたが、DeNAへの入団後には、「巨人を倒したい」と発言している[30]

高校時代の試合日には、イチローにあやかってカレーライスを食べていたという[31]

打席で使われる応援歌は2018年6月頃から金城龍彦のものが流用されていたが、同年7月末からオリジナルの新曲となっている。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 DeNA 86 273 247 31 62 14 3 5 97 21 15 9 4 0 19 1 3 68 4 .251 .312 .393 .705
2019 123 458 427 62 119 31 3 6 174 35 15 10 3 0 26 2 2 121 7 .279 .323 .407 .731
2020 80 190 169 38 52 8 1 3 71 17 7 1 1 2 15 0 3 42 3 .308 .370 .420 .790
NPB:3年 289 921 843 131 233 53 7 14 342 73 37 20 8 2 60 3 8 231 14 .276 .330 .406 .735
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野












2018 DeNA 81 93 1 3 0 .969
2019 115 222 4 3 3 .987
2020 53 65 1 2 0 .971
通算 249 380 6 8 3 .980
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

初記録
その他

背番号[編集]

  • 8 (2018年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ DeNAの新人外野手による一軍公式戦へのスタメン起用は、横浜ベイスターズ時代の2009年松本啓二朗を起用して以来9年振り[11]
  2. ^ DeNAでは、横浜ベイスターズ時代の1994年波留敏夫が記録して以来2人目。
  3. ^ 出場当時の選手紹介では、「苗字(神里)が(本来の)『かみざと』では読みにくい」という理由で、苗字に「かんざと」という読み方を用いていた。

出典[編集]

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2020年12月23日閲覧。
  2. ^ a b 注目! ドラフト/5 気になるあの選手 神里和毅(日本生命)”. Yahoo!ニュース (2017年10月10日). 2020年9月7日閲覧。
  3. ^ 神里和毅(横浜DeNAベイスターズ)週刊ベースボールONLINE
  4. ^ 中大・神里始動にスカウト陣熱視線”. デイリースポーツ. 2018年4月3日閲覧。
  5. ^ DeNA神里 新世代スーパーカー宣言「開幕戦で1盗塁は決めたい」スポニチ 2018年3月28日掲載
  6. ^ 中大・神里 V二塁打 プロスカウトに指名を猛アピール”. スポーツニッポン. 2018年4月3日閲覧。
  7. ^ 2017年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~社会人代表編~野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年10月31日掲載
  8. ^ DeNAドラフト2位・神里が仮契約「糸井選手のような3拍子そろった選手に」”. スポーツニッポン. 2020年9月7日閲覧。
  9. ^ 神里ベストナイン/日生外野手 日本選手権準V貢献”. 沖縄タイムス. 2020年9月7日閲覧。
  10. ^ 【DeNA】ドラフト2位神里「右腹斜筋の炎症」で二軍キャンプへスポーツ報知 2018年2月9日掲載
  11. ^ DeNA新人・神里、初のナイター練習 開幕スタメン準備”. 中日スポーツ. 2018年4月4日閲覧。
  12. ^ DeNAドラフト2位神里の神足 デビュー7試合で5盗塁”. 日刊スポーツ (2018年4月8日). 2018年4月19日閲覧。
  13. ^ DeNA神里プロ1号、同僚は「捕手マスク」で祝福”. 日刊スポーツ (2018年4月12日). 2018年4月13日閲覧。
  14. ^ DeNA神里、プロ初アーチが先頭弾 巨人戦は2リーグ制以降初”. スポーツニッポン (2018年4月13日). 2018年4月19日閲覧。
  15. ^ 苦境を乗り越えて…生まれ変わった神里がDeNAの救世主になる!”. BASEBALL KING (2018年6月15日). 2018年11月18日閲覧。
  16. ^ 2018年6月度「日本生命月間MVP賞」候補選手(セントラル・リーグ)”. NPB日本野球機構 (2018年6月21日). 2018年11月18日閲覧。
  17. ^ DeNA神里が今季絶望か、死球の右足甲骨折だった”. 日刊スポーツ (2018年8月13日). 2018年4月13日閲覧。
  18. ^ 2019年度交流戦 個人打撃成績(規定打席以上)NPB日本野球機構
  19. ^ マイナビオールスターゲーム2019 出場者NPB日本野球機構
  20. ^ (輝け!ベイスターズ)開幕楽しみ 不振克服の神里”. 朝日新聞 (2020年5月28日). 2020年9月7日閲覧。
  21. ^ 7月5日の公示 DeNA神里が今季初めて1軍昇格 巨人田口、中日吉見を抹消”. FullCount (2020年7月5日). 2020年9月7日閲覧。
  22. ^ 【DeNA】リードオフマン問題に結論? 2年目神里が放つ輝き”. エキサイトニュース (2019年4月15日). 2020年2月25日閲覧。
  23. ^ 中日平田、DeNA神里、西武金子侑…データから最優秀守備賞を選出【外野手編】”. Full-Count (2019年12月20日). 2020年2月25日閲覧。
  24. ^ 社会人野球:日本選手権 父の夢へ父と歩む ドラフト2位の日生・神里和毅外野手”. 毎日新聞. 2018年4月4日閲覧。
  25. ^ 神里和毅 プロフィール週刊ベースボール
  26. ^ 犬を振り切った男!DeNA神里、2盗塁で神足披露”. 日刊スポーツ (2018年2月7日). 2020年9月7日閲覧。
  27. ^ U-15日本代表 神里 陸(野球日本代表公式サイト)
  28. ^ 兄はDeNA、東海大相模・神里が一時逆転の2点打”. 日刊スポーツ (2020年8月17日). 2020年9月7日閲覧。
  29. ^ 夏の高校野球・独自大会 全大会終了”. 毎日新聞 (2020年8月24日). 2020年9月7日閲覧。
  30. ^ a b 巨人・宮国にルックスでも勝ちたいDeNAドラ2神里”. スポーツ報知. 2018年4月4日閲覧。
  31. ^ 【期待のルーキー】試合前にはカレーライス、イチロー選手と同じです:Hakumon Chuo【2012年 夏号】”. yab.yomiuri.co.jp. Chuo Online. 2020年1月28日閲覧。

関連項目[編集]