福井丸

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福井丸(ふくいまる)とは、1882年にイギリスで竣工した貨物船。日露戦争旅順港閉塞作戦で使われた閉塞船でもある。

概要[編集]

1882年にサンダーランド造船所にて建造された、鉄製汽帆走貨物船。 当初はアダム・ブラザース社(後にアダム・スティーム・シップ社と改名)の貨物船アバーゲルディ(Abergeldie)号として運用された。 1894年に福井県の船主である右近権左衛門に売却され、「福井丸」と改名している。

旅順港閉塞作戦[編集]

旅順港閉塞作戦では二回目の作戦広瀬武夫少佐の指揮の下使用された。このとき船には自沈用に、爆薬20キロと6インチ砲弾、セメントの塊などが積まれた。爆薬に点火しボートで退避する際、杉野孫七上等兵曹が行方不明になり、広瀬少佐が船内を三度捜索したが見つからず、広瀬少佐は退却した端艇上で砲弾の直撃を受け戦死する。他の戦死者は二等信号兵曹菅波政次と二等機関兵小池幸三郎。この後福井丸は引き揚げられ明治四十年に解体された。

エピソード[編集]

海上自衛隊舞鶴地方総監部海軍記念館には福井丸の木材を使った額縁がある。絵には福井丸から脱出する閉塞隊員が描かれ、額縁には沈没していたときのカキ殻が付いている。

関連項目[編集]

川口神社 (川口市)