秋田内陸縦貫鉄道AN8800形気動車

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秋田内陸縦貫鉄道AN-8800形気動車
登場時の塗装が残るAN-8800形(2009年9月19日 阿仁合駅)
登場時の塗装が残るAN-8800形
(2009年9月19日 阿仁合駅)
基本情報
運用者 秋田内陸縦貫鉄道
製造所 新潟鐵工所
製造年 1988年
製造数 9
主要諸元
軌間 1,067 mm
最高速度 95 km/h
車両定員 120名(座席60名)
AN-8808:90名(座敷40名)
自重 28.9 t
全長 18,500 mm
全幅 2,998 mm
全高 3,845 mm
車体材質 普通鋼
台車 NP120D(動台車)
NP120T(従台車)
動力伝達方式 液体式
機関 新潟鐵工所6H13AS
機関出力 250PS/1900rpm
変速機 新潟鐵工所製TACN-22-1100
変速段 変速2段・直結1段[1][2]
搭載数 1基 / 両
制動装置 DE1A形電気指令式空気ブレーキ装置
保安装置 ATS-SN
備考 [3]
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秋田内陸縦貫鉄道AN-8800形気動車(あきたないりくじゅうかんてつどうAN8800がたきどうしゃ)は、秋田内陸縦貫鉄道が保有する気動車である。

概要[編集]

秋田内陸縦貫鉄道では秋田内陸線全通までの暫定措置として国鉄からキハ22形を9両借り入れて運行したが、キハ22形は国鉄時代に冬期の単行運転の実績がないうえ老朽化が進行しており、故障が頻発したため、全線開業を待たず1988年2月に新潟鐵工所で9両(AN-8801 - 8809)が製造された。

前面貫通構造、両運転台の軽快気動車

構造[編集]

新潟鐵工所のローカル線向け軽快気動車であるNDCシリーズの一員で、車体長18.5m。同世代にあたる若桜鉄道WT2500形(現WT-3000形)と基本仕様は共通しているが、寒冷地への投入のため乗客用扉が引戸になっている。車内はセミクロスシートトイレワンマン運転対応設備を有する。定員120名(座席60名)。

車体塗装の塗り分けはそれまでのキハ22形に準じるが、地色がクリーム色からアイボリーに変更された。近年では、AN-8804以外の車両の多くが1両ごとに異なった色を一色塗りにした塗装に変更されている。

走行用機関として直噴式の6H13AS(250PS/1900rpm)ディーゼルエンジンを床下に1基搭載し、前位側台車の2軸を駆動する。台車は動台車がNP120D、従台車がNP120Tで、いずれも枕バネは空気バネである。また、冷房装置としてAU26(22000kcal/h)を1基搭載する。

なお、AN-8808は2003年お座敷車に改造されており、カラオケを装備している。定員は40名となった。

運用[編集]

当初は秋田内陸北線(旧阿仁合線)と秋田内陸南線(旧角館線)の両方に投入され、全通により秋田内陸線全線で普通列車に使用されている。AN-8808は前述の改造以後、主に貸切・イベント列車に使用されている。なお、いずれも臨時運用であってもJR線には乗り入れない。

カラーリング[編集]

当初は全車がアイボリー地に赤帯の内陸線標準色だったが、現在はAN-8804以外の各車がそれぞれ違う塗装となっている。

  • AN8801号(黄色)※内陸線アートラッピング
  • AN8802号(紫色)
  • AN8803号(オレンジ色)
  • AN8804号(内陸線色)
  • AN8805号(紺色)※秋田犬っこ列車
  • AN8806号(赤色)
  • AN8807号(青色)※秋田犬っこ列車
  • AN8808号(お座敷列車)
  • AN8809号(黄緑色)※秋田犬っこ列車

車体ラッピング[編集]

「秋田犬っこ列車」[編集]

2016年(平成28年)から、3両に秋田犬を基調にしたイラストのラッピングを施して運行している。

  • AN8805号(紺色)
  • AN8807号(青色)
  • AN8809号(黄緑色)

「内陸線アートラッピング」[編集]

  • AN8801号(黄色)

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 鉄道ピクトリアル』通巻496号「新車年鑑1988年版」(1988年5月・電気車研究会
    • 若桜鉄道(株)運輸課長 長廻勲「若桜鉄道WT2500形」 pp. 174
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻658号「<特集> レールバス」(1998年9月・電気車研究会)
    • 高嶋修一「第三セクター・私鉄向け軽快気動車の系譜」 pp. 42-55

関連項目[編集]