秩父川瀬祭

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秩父川瀬祭(ちちぶかわせまつり)は、毎年7月19日7月20日に開催される埼玉県秩父市祭りである。

目次

概要[編集]

宵宮(秩父神社にて)
宵宮(中央奥が日御碕宮)
屋台
巡行の様子

平安時代に各地で流行した祇園祭がその前身とされる。1659年万治2年)の文書に「川瀬祭」としての最初の記述が見られ[1]、350年以上の歴史を持つ。

秩父神社の境内にある日御碕宮(秩父神社の摂社のひとつ)の例祭であるが、一般には冬の秩父夜祭に対する夏祭りとして認知されている。秩父夜祭に比べると知名度は低いものの、1日あたり4 - 6万人の人出がある。19日の夜には秩父川瀬祭花火大会も開催され、祭りに花を添える。

秩父神社とその南側の市街地には交通規制が敷かれ、屋台4台と笠鉾4台の計8台の山車が巡行する。「子供が主役の祭り」とされており、山車の最前部に乗るのは小中学生の男女である。曳き手は老若男女の混合で、方向転換などのジャッキ・てこ棒の操作は男性が行う。大通り沿いは模擬店やイベントなどで賑わう。

7月19日(宵宮)[編集]

13時頃から山車が市内を巡行し、夜になると8台全てが秩父神社に宮入りする。そして境内の建物のひとつである「平成殿」の正面入口に高さ6mほどの柱を立ててスサノオを迎える[1]「天王柱立神事」が行われる。それが終わる頃に秩父川瀬祭花火大会が始まり、ちょうど「平成殿」の背後に重なるように花火が打ち上げられる。そして深夜になると若者が荒川の水を汲みに行き、それを町内に撒いて清めを行なう「お水取り神事」が行われる。

7月20日[編集]

10時頃から山車が市内を巡行し、14時頃に中村町の広場に集合する。それとは別に13時頃に神幸行列が秩父神社を出発し、山車の集まった広場の前を通って15時頃に荒川の秩父公園橋(秩父ハープ橋)下の河川敷に到着する。そして40人ほどの若者が神輿(みこし)を担いで荒川の清流の中を威勢良く進み、最後に川の水を神輿にかけて洗う「神輿洗い」の儀式が行なわれる。そして山車の巡業が夜まで続いて祭りは終了となる。

現在では夜の町内巡幸の一環として、東町屋台が同町内にある団子坂を毎年上っている。同坂は夜祭りのクライマックスとなる舞台であり、夏祭りにおいても勇壮な山車の曳き上げを見ることができる貴重な場面を供している。

秩父川瀬祭花火大会[編集]

7月19日の20時から約1時間に渡って行なわれる花火大会。会場は道の駅ちちぶ付近の空き地であり、宵宮で秩父神社に集まった山車の上空に華やかに打ち上げられる[2]

その他[編集]

期間中、秩父鉄道では急行電車の一部に「秩父川瀬祭」のヘッドマークをつけて走行する。2004年平成16年)から2007年(平成19年)までは電気機関車4 - 5両と客車4両で構成された「秩父川瀬祭号」が運行され、多くの鉄道ファンが撮影に訪れていた。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 秩父神社7月・8月・9月の祭典・神事
  2. ^ 秩父観光なび 秩父川瀬祭花火大会