空沼岳
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空沼岳 | |
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硬石山から見た空沼岳
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標高 | 1,250.8 m |
所在地 | ![]() 北海道札幌市南区簾舞 |
位置 | 北緯42度51分54秒 東経141度15分13秒座標: 北緯42度51分54秒 東経141度15分13秒 |
空沼岳の位置 | |
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空沼岳(そらぬまだけ)は、北海道石狩振興局札幌市にある標高約1,251mの山である。山頂付近は支笏洞爺国立公園の第1種特別地域に指定されている。
札幌市中心部から車で40分程とアクセスが良いため、夏場のハイキング・秋の紅葉・冬のスキー登山など、市民に親しまれている山のひとつである。周辺には山の名の由来とされる「空沼(からぬま)」をはじめ大小6つの沼が点在している。
登山ルート[編集]
夏季の土・日・祝日のみ、札幌市営地下鉄南北線真駒内駅から北海道中央バスの「空沼登山口」行きが運行される。それ以外の日程の場合、自家用車を使うか、同バス路線の通常終点「空沼二股」から30分かけて歩くしかない[1]。バス停は日鉄鉱業北海道支店常盤採石所のただ中にある。
真駒内川を渡り、その支流の万計沢に沿って登山道を進んでいくと、やや道から外れた地点に青沼がある[2]。沢の源である万計沼のほとりには2軒の山小屋が建っており[3]、そのひとつの万計山荘はボランティアの手により活動している[4]。もうひとつの空沼小屋は老朽化により2006年(平成18年)から使用禁止となっていたが、2017年(平成29年)に修復を終えた[5]。
万計沼を過ぎると、やがてより広い真簾沼(まみすぬま)が見え[3]、その脇には龍神地蔵が建つ。ここから軽く下り[3]、さらに急な登りを越えると、札幌岳への縦走路との分岐点を過ぎ、安山岩の露出した山頂にたどり着く[6]。
なお、山頂からさらに進むと空沼(からぬま)を見ることができるが、相応の藪漕ぎを要する[6]。
また、札幌岳縦走路は荒廃しているが[7]、札幌市近隣で1000メートルの山々を縦走できるのはこのルートしかない[8]。道中はヒョウタン沼を望むことができる[8]。
ギャラリー[編集]
脚注[編集]
- ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 116.
- ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 119.
- ^ a b c 梅沢 & 菅原 2015, p. 120.
- ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 117.
- ^ 空沼小屋11年ぶり復活 北大山岳部OBら式典 - どうしんウェブ(7月3日)
- ^ a b 梅沢 & 菅原 2015, p. 121.
- ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 129.
- ^ a b 梅沢 & 菅原 2015, p. 131.
参考文献[編集]
- 梅沢俊、菅原靖彦 『北海道夏山ガイド』 北海道新聞社、2015年9月10日、最新第4版。ISBN 978-4-89453-795-8。
外部リンク[編集]
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